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国会で安全保障関連法案の審議が続いたこの夏、法案に反対する都内の若者たちが立ち上げたデモは、全国各地の大学生やママ世代などを巻き込んで広がった。60カ所以上で繰り広げられた23日のデモには、悩み、考え、一回り大きくなった若者の姿があった。
■周囲は制止、覚悟の最前列――モデル 冷めた自分、恥じる思いも――短大生
上智大1年の中川えりなさん(19)は23日、東京・青山で行われた学生団体「SEALDs(シールズ)」のデモの最前列で横断幕を手に声をあげていた。お気に入りの青いワンピース姿。SNSに載せるデモの写真をスマホで何度も撮った。「沿道の人も興味を持ってくれていた。いい雰囲気だった」
6月下旬の誕生日、「何か特別なことを」と思い立ち、1人でデモにでかけた。高校時代から続けるモデルの仕事と勉強で忙しい毎日だったが、大学の授業で「集団的自衛権の行使容認はカトリックの教えに反する」と聞き、法案が気になり始めていた。
国会前で配られた「9条壊すな」のプラカードを持って「自撮り」した写真をツイッターに載せると、リツイートの数に驚いた。
参加を重ねるうちに、周囲から「モデル活動のイメージダウンになる」と止められ、迷ったこともあった。だが、今は「考え方も含めて憧れられるモデルを目指せばいい」と覚悟を決めている。
岩手大3年の田渋敦士さん(21)は、深夜バスで約7時間かけて上京し、この日のデモに参加した。
法案には反対だが、政治を語る機会がない。そんな中でSEALDsを知り、「若者が声を上げてもいいんだ」と衝撃を受けた。
衆院特別委で法案の採決が強行された7月15日、初めて国会前に。「安倍を倒せ」というコールには「ちょっと過激だな」と違和感もあった。「分かりやすい表現に流されて大事なものが見えなくなるのは嫌だ」。法案反対は変わらないが、冷静な視点も忘れたくないと思っている。
東京都渋谷区の女子短大生(20)はこの夏、悩み続けた。7月、初めてデモに参加したとSNSに投稿すると、知らない人から「バカか」「洗脳されてる」と罵声が飛んだ。もっと怖かったのは、いつも「いいね!」をくれる友達の沈黙。2度目に踏み出せなくなった。
衆院通過時の熱気をテレビで見ながら、「どうせ通るなら意味がない」という冷めた自分と、涼しい部屋でゴロゴロしているのを恥じる自分が交錯した。8月に入り、再び、恐る恐る足を運ぶようになった。
この日は列の後方で参加。初めて来たという女子大生(20)とLINEのIDを交換した。新しい友達に勇気をもらい、デモの写真をまた投稿してみようと決めた。「批判されてもいい。届く相手がいるかもしれないから」
■全国64カ所に広がる
この日のデモは、東京都内の大学に通う学生らを中心につくる「SEALDs」の呼びかけに応じ、全国の大学生や高校生、ママ世代などが一斉に行動を起こした。SEALDsによると、北海道から沖縄まで、小さな町も含め64カ所で抗議行動が行われた。
京都市中心部では、関西圏の学生らでつくる「SEALDs KANSAI」が主催。約1800人(主催者発表)が参加した。福岡・天神では母親らでつくる「ママの会@福岡」など3団体がデモをした。(伊木緑、後藤遼太、市川美亜子)
8月24日 朝日新聞朝刊 社会面掲載記事
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