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外務省の事務次官人事について書いた日経新聞の「風見鶏」
http://new-party-9.net/archives/2559
2015年8月24日 天木直人のブログ 新党憲法9条
きのう8月23日の日経新聞に、「秋風や 霞が関の人事劇」という見出しの「風見鶏」と言うコラム記事があった。
伊奈久喜という特別編集委員の手になる記事だ。
同期3人が一年ごとに財務省事務次官を交代した異例の安倍首相による霞が関人事に言及し、1年の次官任期で何が出来るのかと当事者の一人に聞いたら、「うちは組織ですから」という答えが返ってきたという。
それを聞いて、企業社会では「組織の三菱、人の三井」という言葉があるが、財務省が組織の三菱型なら、外務省はさしずめ人の三井型か、と書いている。
そして、伊奈久喜氏は、自らの外務省番記者の経験を生かして、過去の外務省事務次官と時の首相の人事抗争劇について、余人では書けないドラマで、その後に続く記事を埋め尽くしている。
そのいくつかは私も目撃して来たものであるが、私も知らなかった時の首相と外務官僚トップの驚くべきせめぎ合いも多く書かれている。
首相は官僚の人事権を握っているが、同意にその人事を間違えば、そっくりそのまま、その刃は自分に降りかかってくるのである。
しかし、私がこのメルマガで書きたい事は、その事ではない。
私がこのメルマガで最も注目したのは、その記事の最後が次のように締めくくられていたことだ。
「2015年に(話を)戻れば、日韓関係で奔走した杉山晋輔外務審議官の次官昇格が順当とされる。どんな外交史のドラマがそこに展開していくのだろう」
伊奈氏は本当に杉山普輔外務審議官が次官に昇格すると思っているのだろうか。
もし杉山晋輔氏が彼の書くように「順当に次官に昇格」すれば、週刊ポストは待ち構えていたように過去の週刊ポストの記事を引用しておもしろおかしく書くだろう。
外交機密費を自分の家族の「お子様ランチ」に流用するような外務官僚に、この国の外交を行う資格はない、と。
そのような人物を外務省のトップにする安倍人事は、国民の感情を逆なでするものだ、と。
しかも、杉山氏のスキャンダルは杉山氏にとどまらない。
杉山氏は斎藤邦彦事務次官の秘書官だった。
その斉藤邦彦事務次官こそ、後に、松尾克俊という外務省会計担当官が官房機密費を流用して世間を騒がせた官房機密費流用事件(いわゆる松尾事件)につながるとされた人物なのである。
松尾事件は、その全貌が明らかにされれば、外務省に壊滅的打撃を与えるが故に、ごまかされて終わった。
杉山次官の昇格ともに、再び松尾事件の寝た子を起こすような事になれば、その時こそ外務省と安倍政権は吹っ飛ぶ事になる。
それでも安倍首相は杉山氏を外務事務次官に昇格させるのだろうか(了)
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