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外務省の事務次官人事について書いた日経新聞の「風見鶏」  天木直人(新党憲法9条)
http://www.asyura2.com/15/senkyo191/msg/331.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 24 日 11:10:05: igsppGRN/E9PQ
 

外務省の事務次官人事について書いた日経新聞の「風見鶏」
http://new-party-9.net/archives/2559
2015年8月24日  天木直人のブログ 新党憲法9条


 きのう8月23日の日経新聞に、「秋風や 霞が関の人事劇」という見出しの「風見鶏」と言うコラム記事があった。

 伊奈久喜という特別編集委員の手になる記事だ。

 同期3人が一年ごとに財務省事務次官を交代した異例の安倍首相による霞が関人事に言及し、1年の次官任期で何が出来るのかと当事者の一人に聞いたら、「うちは組織ですから」という答えが返ってきたという。

 それを聞いて、企業社会では「組織の三菱、人の三井」という言葉があるが、財務省が組織の三菱型なら、外務省はさしずめ人の三井型か、と書いている。

 そして、伊奈久喜氏は、自らの外務省番記者の経験を生かして、過去の外務省事務次官と時の首相の人事抗争劇について、余人では書けないドラマで、その後に続く記事を埋め尽くしている。

 そのいくつかは私も目撃して来たものであるが、私も知らなかった時の首相と外務官僚トップの驚くべきせめぎ合いも多く書かれている。

 首相は官僚の人事権を握っているが、同意にその人事を間違えば、そっくりそのまま、その刃は自分に降りかかってくるのである。

 しかし、私がこのメルマガで書きたい事は、その事ではない。

 私がこのメルマガで最も注目したのは、その記事の最後が次のように締めくくられていたことだ。

 「2015年に(話を)戻れば、日韓関係で奔走した杉山晋輔外務審議官の次官昇格が順当とされる。どんな外交史のドラマがそこに展開していくのだろう」

 伊奈氏は本当に杉山普輔外務審議官が次官に昇格すると思っているのだろうか。

 もし杉山晋輔氏が彼の書くように「順当に次官に昇格」すれば、週刊ポストは待ち構えていたように過去の週刊ポストの記事を引用しておもしろおかしく書くだろう。

 外交機密費を自分の家族の「お子様ランチ」に流用するような外務官僚に、この国の外交を行う資格はない、と。

 そのような人物を外務省のトップにする安倍人事は、国民の感情を逆なでするものだ、と。

 しかも、杉山氏のスキャンダルは杉山氏にとどまらない。

 杉山氏は斎藤邦彦事務次官の秘書官だった。

 その斉藤邦彦事務次官こそ、後に、松尾克俊という外務省会計担当官が官房機密費を流用して世間を騒がせた官房機密費流用事件(いわゆる松尾事件)につながるとされた人物なのである。

 松尾事件は、その全貌が明らかにされれば、外務省に壊滅的打撃を与えるが故に、ごまかされて終わった。

 杉山次官の昇格ともに、再び松尾事件の寝た子を起こすような事になれば、その時こそ外務省と安倍政権は吹っ飛ぶ事になる。

 それでも安倍首相は杉山氏を外務事務次官に昇格させるのだろうか(了)


 

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コメント
 
1. 2015年8月24日 11:18:27 : pVcGUwtTXM
風見鶏 秋風や霞が関の人事劇
2015/8/23付日本経済新聞 朝刊

 財務省をはじめ、多くの省が幹部人事を終えたが、安全保障関連法案を抱える外務省はそうもいかない。9月27日までの通常国会が終わり、秋風のなかの人事劇となるらしい。

 同期3人が1年ずつ事務次官をつとめることになった財務省の当事者に、任期1年の次官に何ができるのかと聞くと、いかにも財務省である。「うちは組織ですから」が答えだった。

 企業社会では「組織の三菱、人の三井」というが、財務省が三菱型なら、外務省は三井型だろうか。外務省出身者の回顧録や証言録には、人事をめぐる政と官とのドラマに触れたものが少なからずある。

 最近では小和田恒国際司法裁判所判事が外務省の関係組織である霞関会の会報に寄せた「栗山尚一君の訃報に接す」と題する一文である。4月に亡くなった栗山元駐米大使の人事をめぐる秘話がそこにはある。

 ふたりは1951年度入学東大文科1類13Dの同級生だった。外務省には栗山氏が大学を中退して1年早く入った。小和田氏は条約課長、条約局長、外務審議官、次官といずれも栗山氏の後任となった。

 91年秋、小和田次官は栗山氏を駐米大使とする人事案を渡辺美智雄外相に説明した。「難局に処するだけの辣腕を発揮できる人だろうか」と、首を縦に振らない。小和田氏は渡辺氏の説得に外交交渉並みの神経を使ったようだ。

 決定は年を越えた。栗山氏自身は政策研究大学院大学によるオーラルヒストリー(証言録)で「どういう議論が省内、その他官邸との間にあったか、私もつまびらかにしないんです」とだけ語る。

 74年の大平正芳外相による法眼晋作次官の突然の更迭も、当時は理由が明確ではなかった。

 次官秘書官だった佐藤嘉恭元駐中国大使は「大平大臣と話した法眼さんが、東郷(文彦外務審議官)を呼べというんです」と当時の驚きを記憶する。田中角栄首相の時代である。保守的な法眼氏は政敵の福田(赳夫)派に近いとされ、斬られたとするのが通説だ。

 「後任は東郷に」と条件をつけ、法眼氏は辞める。不思議なのは、大平氏がこれを受け入れた点だ。中江要介元駐中国大使が東郷氏を「右翼的な感じ」と語ったのは誇張を含むにせよ、大平氏との政策的な距離では、法眼、東郷両氏は大差がなかったからだ。

 当時、経済局長だった宮崎弘道氏が政策研究大学院大学の証言録で謎を解く。

 73年秋の第1次石油危機のさなか、田中内閣は三木武夫副総理をアラブ諸国に派遣し、アラブ寄り政策に転じる。この間の国連決議をめぐり、米国に対し「こうしたいが」と「協議」するのか、「こうします」と「通報」で済ますかで外務省内で議論があった。

 大平氏は協議を選んだ。が、法眼氏は安川壮駐米大使に連絡し、これを通報に変えてしまった。更迭はそれが原因だという。

 宮崎説によれば、政策の違いではなく、決定に従わなかったからとなる。72年の外務省機密漏洩事件で森治樹次官が辞めていなければ、法眼氏ではなく、中山賀博駐仏大使が次官になるはずだったともいう。

 法眼氏の後を襲った東郷次官は、自民党左派の三木首相との関係に苦労した。次官退任の際に三木氏から「隙間風が立つのは外務省との間だけ」と言われた、と回顧録にある。

 2015年に戻れば、日韓関係で奔走した杉山晋輔外務審議官の次官昇格が順当とされる。どんな外交史のドラマがそこに展開していくのだろう。

(特別編集委員 伊奈久喜)


2. 2015年8月24日 12:29:34 : fNc8Bli9wY
/(゚ё゚)\フウーン。バカ過ぎ安倍にはお似合いじゃないの。

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