http://www.asyura2.com/15/senkyo191/msg/218.html
Tweet |
大金持ちの高須院長は“エリウヨ”の代表例なのか?(高須クリニック公式サイトより)
富裕層でネトウヨが増殖中! あの高須院長も「中国機撃ち落とせ」「ヒトラーは無私の人」と暴言連発
http://lite-ra.com/2015/08/post-1413.html
2015.08.22. リテラ
〈高須クリニックは安倍政権賛成デモに参加するくらい根性のある若者を採用します。たぶん堀江さんとこもそうでしょう〉
安保法案反対デモに参加する若者たちの就職問題が話題にあがるなか、高須克弥氏がこうツイートした。自らヘリを操縦しドバイ上空を飛び、交際相手・西原理恵子氏とともにターバン姿で登場する、意味がまったくわからないCM「YES!高須クリニック」でおなじみの高須院長である。
浅香光代によく似た、いかにもお金持ちな出たがりさん……高須院長の一般的なイメージはそんなものだと思うが、じつは熱烈な“安保賛成、安倍首相支持者”としてTwitter上では有名だ。
たとえば、安保法案が核輸送を事実上認めていることに対して〈一般常識で考えればアメリカ合衆国の核兵器を同盟国とはいえ日本に委ねるわけがない〉としつつも、〈本当に委ねて運ばせてくれるならアメリカは本当に日本を信頼している証拠ではないか。運んで何が悪い!〉と豪語。冒頭で紹介したように、安保法案に反対する人びとには〈平和ボケの若者を悲しく思います!〉といい、自身も29日に行われる賛成デモに参加することを表明している。
また、韓国や中国に対しても「竹島くらい日本が制圧しちゃえばいいんだよ」「韓国の海軍なんてたいしたことないでしょ。自衛隊が本気を出せば制圧できる」「尖閣の上空を侵犯している中国の無人機だったら、警告をした上で撃ち落としてもいいじゃないの?」(「NEWSポストセブン」)と、物騒なことを口にしている。
だが、もっと恐ろしいのは、高須院長のTwitterから漏れ出している“歴史認識”だ。
〈戦闘でアメリカには完膚なきほど叩きのめされたが「列強の東亜侵略百年の野望を覆す」目的は達成できた。韓国や中国に戦争で負けたわけではないのに彼らは戦勝国?彼らに対して「終戦」が相応しいと思います〉
〈韓国と中国は戦勝国ではない。虎の威をかる猿と狐である〉
〈硫黄島1つであれほどの損害をアメリカ軍に与えたのです。本土決戦になれば大本営は松代に移ります。ベトナムより善戦したでしょう〉
〈ヒトラーは無私の人。ドイツ国民が選んで指示してた。ドイツそのもの。都合の悪いことは全部ヒトラーとナチスのせいにして逃げたドイツ国民はズルい!〉(原文ママ)
日本はアメリカに善戦した、日本はアジアに侵略なんかしていない、ヒトラーは無私の人……。挙げればキリがないのだが、これだけでも十分、高須院長の“歴史修正主義者”ぶりがおわかりいただけるだろう。このような高須院長の発言にネトウヨたちは歓喜して応援コメントを送っているが、〈高須氏はネトウヨの若僧とTwitterで絡むのが趣味なんだ〉と揶揄された際には〈それは違う!わしがネトウヨである〉と堂々と自ら宣言まで行っているから恐れ入る。
ネトウヨを自称する病院経営者──この事態には世も末だと感じずにいられないが、じつのところ、こうしたエリート層のネトウヨ化、略して「エリウヨ」の存在が急増しているらしい。
ネトウヨというと、これまで「社会の底辺層」が「憂さ晴らし」としてヘイトを撒き散らしていると指摘されてきた。だが、そうではなく、「むしろ富裕層に近い(中略)新しいクラスターが現れている」と分析するのは、精神科医の香山リカ氏だ。香山氏自身もネトウヨから徹底的に猛批判を受けている人物のひとりであるが、彼女は“仕事も生活も充実している知的なドクターが中韓ヘイトなどをリツイート”している点に注目。「AERA」(朝日新聞出版)8月10日号で「拝金と愛国 結託する富裕層」という記事を寄稿したのだ。
そもそも、“ネトウヨの中心は「低学歴ニート」ではない”と指摘したのは、評論家・古谷経衡氏の『ネット右翼の逆襲─「嫌韓」思想と新保守論』(13年、総和社)だ。古谷氏はネットアンケートの結果から、ネトウヨの中心を「大都市在住の30〜40代ミドルクラス」と位置づけている。これに加えて香山氏が着目したのは、「世界」(岩波書店)12年7月号に掲載された政治学者・松谷満氏の論考「誰が橋下を支持しているのか」だ。このなかで松谷氏は、橋下徹・大阪市長を支持する層が「中高年のミドルクラス」に広がっていると解析。その背景を〈「強いリーダーシップ」「愛国心」「成長志向」への共感だとして、それを「ナショナリズムと新自由主義の肯定」とまとめている〉。
香山氏はこの「中年ミドルクラス」という一致と、アメリカの富裕層たちが「愛国的な奉仕」や「国家的な結束」を〈9・11で実現した〉例から、〈おそらくミドルクラスよりさらに富裕層に近い、外資系ネトウヨ、開業医ネトウヨなども基本的にはこの「ナショナリズム─新自由主義」スペクトラムに位置づけられるのだろう〉という。そして、このように分析する。
〈しかし、彼らがより“新しい”のは、彼らの愛国心の持ち主というレベルを超えた先鋭的な人種差別主義者や国粋主義者であり、それと同時に「お金儲けってそんなに悪いことですか?」的な徹底的な拝金主義者であるということだ〉
事実、安倍首相は富裕層からウケがいい。それはひとえに安倍首相が打ち出す税制改革や金融緩和が、富裕層や大企業を優遇する措置だからだ。安倍首相の言う「富の拡大」の実態は富める者をより富ませるものでしかないが、こうした拝金主義が愛国心と結び付いているのが現状なのだろう。
しかし、金儲けとナショナリズムが一体化した富裕層ネトウヨに対して、底辺ネトウヨは反発するどころか、同じ仲間だと喜んでいる。そう、高須院長の発言を大喜びで拡散させる人びとのように。香山氏もそうした結託を、〈「ネトウヨ思想のもとには、エリートと底辺が一枚岩になれるということか」とある種の公平さを感じてしまうことさえある〉という。
もちろん、そんなものはまやかしにすぎない。〈リアル社会では新自由主義ネトウヨたちは社会的弱者から搾取する側であり、彼らにネタを供給し続けた反知性というか無知性なネトウヨは、いざとなれば「努力しない自分が悪い」と切り捨てられるだけ〉だからだ。経済的な支配階級に全方位で搾り取られるとは、ネトウヨの運動とはなんと哀れなものなのだろう。
ちなみに香山氏は、この寄稿文のなかでエリウヨの特徴のひとつに〈反知性主義〉を挙げている。〈彼らは明らかに無知な“従来型ネトウヨ”の下劣な発言もためらうことなく拡散する〉ためなのだが、この指摘にピッタリと当てはまる高須院長は、「正論」(産業経済新聞社)8月号の「反知性主義」特集(!)にトップバッターで論文を寄せている。
常日頃、ネトウヨ言説を垂れ流して中韓へのヘイトまがい原稿を掲載し続けている“反知性主義”を代表するような雑誌が、よくも恥ずかしげもなくこんな特集を、と驚かされるが、高須院長は〈世界中の知性は、集団的自衛権を当然のことと認めているのに、なぜ日本では反知性主義と騒いでいるのでしょうか〉〈米国は日本の兄貴分みたいなもので、兄貴が攻撃されたら、弟は助太刀するのが筋〉と持論を展開した上で、最後になぜか高校時代を振り返り、こうまとめている。
〈当時、高校の柔道部員だった僕は、インテリ然として反対を叫ぶ左翼学生たちが大嫌いでした。部員達と一緒に、彼らをぶん殴っていたことを懐かしく思い出します〉
反知性主義ではないと言いながら、オチは“嫌いな奴はぶん殴る”(笑)。安倍首相が喩えでケンカ話をもち出すのが好きなように、気にくわないことがあると武力を行使するのがエリウヨというものなのか。そりゃあ反知性主義と言われるわけである。
(水井多賀子)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK191掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。