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「週刊文春」2015年8月27日号
安倍晋三首相 「吐血」証言の衝撃 〈「体調問題」全真相〉 70年談話、総裁選…「焦り」と「弱気」の核心
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2015年 8月19日(水)05時42分49秒 投稿者:東京新報
安倍首相がおかしい。最大の見せ場であるはずの七十年談話は、蓋を開けてみれば、玉虫色の表現に終始。何よりその表情は虚ろだ。いったい首相の身に何が起こっているのか。取材で浮かび上がってきたのは、「安倍首相が吐血した」という衝撃的な情報だった――。
「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。(略)こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります」
八月十四日、安倍晋三首相は、戦後七十年における談話を発表した。
“安倍談話”の発表は、第二次政権発足当初から重要な政治課題に位置づけられていた。しかし、いざ蓋を開けてみれば、その中身は、「拍子抜け」としかいいようのないものだった。
「本来であれば、今回の談話で安倍首相は、延々とつづくアジア諸国への謝罪を打ち止めにしたいと考えていました。しかし、談話の発表時期が、安保法制の国会審議と重なるという最悪のタイミングになった。もし総理の思い通りの内容にすれば、韓国・中国だけでなく日本国内の世論の批判は必至で、下がり続ける内閣支持率に歯止めが利かなくなる。『未来の子供たちが謝罪を続けないといけない宿命を背負わせてはいけない』と入れるのが精一杯で、最終的に公明党などの意向を踏まえて、『お詫び』や『反省』などのキーワードを盛り込んで、各方面に配慮する形となりました」(政治部デスク)
自民党内でも評判は芳しくない。
「談話発表に向けて、今年二月から『21世紀構想懇談会』を立ち上げるなど、人材、時間をかけているにも関わらず、結局、安倍首相の真意は伝わらずじまい。『何のための談話だったのか』『わざわざ出す必要はなかったのではないか』という意見も少なくありません」(自民党職員)
何よりも、気になるのは談話を発表する安倍首相の顔色のすぐれなさだ。歯をくいしばるようにして言葉を絞り出すが、その全身からは覇気が感じられない。
自民党議員がこのところの安倍首相の“異変”について次のように証言する。
「安保法制をめぐる審議が始まってから、国会にもちこむ特製ドリンクを口にする機会が増え、さらにはトイレに行く回数が格段に増えています。衆院の職員の間でも話題になるほどでした。また安保法制審議で、民主党の辻元清美氏に野次を飛ばすなど、明らかに冷静さを失っていました」
こうした体調の異変が、七十年談話の「弱気」となって現れたのだろうか。
■甦る第一次政権の「悪夢」
ここで思い起こされるのは、第一次政権での辞任劇だ。その遠因となったのが安倍首相が十七歳の頃から患っていたという「潰瘍性大腸炎」だった。
「この病気では免疫異常によって大腸に炎症が生じ、粘膜にただれや潰瘍が生じます。主な症状は下痢と粘血便で、悪化すれば発熱や体重減少も起きます。原因は明らかになっていませんが、ストレスや遺伝的要素だと考えられています」(都内の消化器科専門医)
安倍首相の場合、新薬の開発もあり、官房副長官時代の発症を最後に再発していなかったが、〇七年八月に腹痛を覚えるようになったと自ら手記で綴っている。
《診断の結果は、「機能性胃腸障害」でした。ひとまず胸をなでおろし、すぐに潰瘍性大腸炎の発症を抑える薬も処方していただきました。ところが、この胃腸障害が一向によくならないのです》(『文藝春秋』二〇〇八年二月号)
当時の様子について、首相秘書官だった井上義行参議院議員は、以前、小誌の取材にこう語っていた。
「辞める二カ月ほど前から、総理執務室の後ろにベッドルームをつくり、私服を着た医師を入れて毎日点滴を打っていました。トイレに行く回数は、一日、何十回ではきかないくらい。面会が終わるたびにトイレに駆け込む状況でした。みるみる痩せてベルトの穴が二つくらい縮まり、シャツを脱ぐとあばら骨が見えていました」
その後、奇跡の再チャレンジを果たし、悲願の安保法案制定へとひた走る安倍首相を、再び、あのときの悪夢が襲おうとしているのだとすれば、事態は深刻だ。取材を進めると、衝撃の事実が判明した。
話は六月三十日に遡る。
十九時過ぎ。安倍首相は東京駅に直結する赤レンガ造りの東京ステーションホテルの一室に姿を見せた。政調会長の稲田朋美氏と、JR東日本の冨田哲郎社長、大塚陸毅相談役というメンバーとで会食するためだった。ホテル内のレストランではなく、客室で行われた会食のさなか、“事件”は起こった。
「突然、気分が悪くなった総理が、トイレに駆け込み、血を吐いたというのです。その場に控えていた今井尚哉秘書官が慌てて別室を用意し、慶應大学病院の医師を呼び、総理は診察を受けたと聞きました」(官邸関係者)
首相動静によると、その後、九時三十五分に安倍首相は富ヶ谷の私邸に戻っているが、この一件は、官邸内でも極秘扱いとされ、箝口令が敷かれたという。
「それでも、この話を聞きつけた社が、今井秘書官に事実確認したところ、秘書官は『吐血ではなく、ただ痰に血がまじっただけ』とこれを否定。また稲田氏も周囲には『単にトイレにこもってただけ』と語り、噂を打ち消していました」(同前)
■「トイレに駆け込み、血を吐いた」
さらに取材を進めると、体調の急変は翌七月一日にも続いていた。
この日、夕方十七時より、安倍首相は、東京・上野公園にある国立美術館で「ボルドー展」を鑑賞していた。この日から霞が関で始められた「ゆう活」のPR活動の一環だった。
「『ゆう活』とは、政府が音頭をとって、残業の多い国家公務員に対して、仕事を原則、定時で切り上げ、家族との団らんや余暇に充てようと提唱するものです。国民に知らしめるため、まず初日に安倍首相が美術館を訪れたのです」(全国紙政治部記者)
美術館での鑑賞を終えた安倍首相は、近隣の定食屋で名物のハムカツに舌鼓を打ち、ビールとホッピーを飲んだ。そして十九時を回り、帰宅する途中の車内で安倍首相は腹痛を訴えたのだ。
「総理はお腹を下したようで『トイレに行きたい』というのですが、警備上の問題があり、そのへんのコンビニのトイレに駆け込むわけには行きません。結局、渋谷区にある私邸まで、我慢してもらうしかなかった。そこで、少しでも早く帰宅できるよう、信号をすべて青信号になるよう調整したのです」(別の官邸関係者)
既に触れた通り、安倍首相の持病には、ストレスが影響する。当時の首相を取り巻く状況はどのようなものだったのか。
「安保法制に対する世論の反発が高まり続けていた時期ですね。六月二十二日には朝日の世論調査で内閣支持率は三十九%と、昨年十一月の秘密保護法の審議以来最低の数字でした。また安保法制についても反対が五十%を越えていました」(前出・政治部記者)
さらに党内では、首相の側近議員らが主宰する勉強会「文化芸術懇話会」における「報道威圧発言」の問題が拡大の一途を辿っていた。
「この頃の総理は下がり続ける支持率を前に、かなり焦っているように見受けられました。意に沿わない報告をあげると怒鳴りつけられるというので、役人も『怖くて意見具申できない』というほどでした」(前出・官邸関係者)
そんな状況下での「吐血」情報だったわけだが、安倍首相とも面識のある内科医は、こう首をかしげる。
「潰瘍性大腸炎では、下血は起こりますが、吐血は考えにくい。吐血があるとすれば、別の病気か、あるいは(潰瘍性大腸炎の治療に使用する)ステロイド系の薬の副作用ではないか」
三年前の総裁選で、安倍首相は、潰瘍性大腸炎の治療薬「アサコール」が日本で発売されたことで、持病は「ほぼ完治した」とアピールしてきたが、こんな証言もある。
「潰瘍性大腸炎は薬などで症状を抑えることはできても完治することはない難病です。最近、首相はアサコールより強いレミケードという薬を使っているそうです。ただこの薬は、その分、副作用も強い。さらにステロイドの量も増やしていると聞きました」(前出・官邸関係者)
さらに前出の内科医は、こんな疑問を口にした。
「週末になると安倍首相は、よく都内の高級ホテルにあるスパに通い、運動していると報じられています。ただ、これまでその姿は公開されていません。おかしいのは一回につき、三時間程度も滞在していることです。あまりにも長すぎます。しかも外遊の出発前日や帰国翌日にジムに通うことも少なくない。三時間という時間から、私が想起するのは、それこそ薬の点滴ですね」
首相動静を確認すると、首相就任以来、このスパには五十回通っている。
■安倍首相「背水のシナリオ」
安倍首相の体調不良は依然として続いている。
「吐血」情報から一カ月が経過した八月六日。安倍首相は広島での平和記念式典に出席しているが、そこでも体調を崩したという。確かにテレビの画面を通じて見る安倍首相は、キョロキョロと周囲を見回し、落ち着きがないようにも見える。
「炎天下で記念式典に出席した後、被爆者代表の方のお話を聞くため、冷房の効いたホテルに入ったため、風邪を引いたのです。健康な人でも身体に堪えそうなものですが、毎年、総理は、このタイミングで体調を崩してしまうのです。その後、八月十日の国会答弁においても総理の咳き込む姿が見られましたが、これはその風邪が長引いているのです」(官邸スタッフ)
だが、その首相を支える医療体制は磐石とはいいがたい。前出の官邸関係者がこう証言する。
「現在、外遊に同行するなど、総理の体調を管理しているのは、慶應大学病院腫瘍センターのT准教授です。昨年まで主治医は慶應大学医学部教授のH氏で、T氏はあくまで補佐という立場でした。しかし、H氏が退職し北里大学に移ったため、現在はT氏が中心になっています。しかしT氏は、本来、大腸などの消化器系ではなく癌が専門です。このままT氏に任せて大丈夫なのかという声は少なくありません」
六月三十日の夜、東京ステーションホテルに駆けつけたのも、このT医師だとされている(T医師は「事実ではございません」と否定)。
小誌が改めてこの件で取材を申し込んだところ稲田氏は、「全くの事実無根です」と回答。またJR東日本広報部は、「回答は差し控えさせていただきます」と答えるのみだった。
指導者の健康状態は一国の行方を大きく左右する。それゆえに関係者が固く口を閉ざし、箝口令が敷かれるのは当然だろう。だが、健康への不安がひとつひとつの政策決定にマイナスの影響を及ぼすことは断じてあってはならない。
一連の取材を通して浮かび上がってきたのは、満身創痍となりながら、安保法案の成立、そして九月の総裁選にむけて、一人で苦闘を続ける安倍首相の姿だ。
七十年談話で“ベタ降り”した安倍首相は、その後、夏休みで山梨の別荘に籠り、約三カ月ぶりにゴルフを楽しんだというが、その胸中はいかばかりか。
「ベタ降りしたのは、談話ばかりではありません。沖縄の基地問題では、これまでの強硬姿勢を一転させ、辺野古移転工事を一カ月ストップさせ融和ムードを演出しています。また九月の岩手県知事選では、何と平野達男候補の擁立を断念しました。前代未聞です」(前出・政治部デスク)
その真意は九月の総裁選にあるという。
「今の総理にとって、総裁選を無投票で乗り切ることが最重要課題です。もし対立候補が出馬したら、安保国会に対応しながら、総裁選を戦う破目になる。残暑のなかを全国遊説する過酷さは、一二年の総裁選を戦った町村信孝氏が選挙戦の最中に倒れたことが証明しています」(同前)
総裁選に向けてハレーションの起きそうな政治課題はすべて避けて、無投票三選を勝ち取る。さらに懸案となっている中国や韓国との首脳会談にこぎつけて支持率アップをはかる――それが安倍首相の描く「背水のシナリオ」ではないか。
「今後の政治日程を見る限り、支持率挽回への妙案を見つけるのは至難の業です。また気がかりなのが、TPPの合意が遅れていることです。政府は、秋の臨時国会で関連法案の審議をやるつもりでしたが、間に合いそうにありません。しかし来年の通常国会に持ち越しとなれば、夏の参院選に大きな影響が出てしまいます」(政治コラムニストの後藤謙次氏)
待ち受けるイバラの道。安倍首相は八年前の悪夢を振り払って前に進むことができるか。
「週刊文春」2015年8月27日号
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