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2015-08-19 08:54:21
戦後70年のかくかくたる成果が、「職場がウツの巣になった」というのではあまりにも情けない。どうしてこうなったのか、戦後の労働運動の変遷を検証します。
戦前から戦時中は、労働運動が厳しく取り締まられました。特高という思想を取り締まる組織を頂点に、隣組までが目を光らせ、「蟹工船」の小林多喜二のように多くの人が拷問で苦しめられ、殺されました。
戦後直後は、GHQの開放政策によって労働運動が一気に息を吹き返し、激しい労働争議が相次ぎました。労働運動が最高点に達したのが、敗戦から2年後の1947年2月1日に計画された「2.1ゼネスト」。まさに「革命前夜」の興奮が日本列島を覆ったとさえ表現できるほどでした。もっとも、スト突入直前、占領軍総司令官マッカーサーの命令でつぶされましたが……。
それでも、労働運動は戦後しばらくの間、民主化推進の大きな担い手としてさまざまな成果を挙げてきました。中でも、「労働基準法」「労働組合法」「労働関係調整法」の労働三法を成立させたことは、高く評価できる成果でした。
ところが、高度成長が終わり、1973年のオイル・ショックや、1991年のソ連崩壊などを経て、「社会主義は死んだ。労働組合は時代遅れ」という経営者層、支配層からの攻撃を受け、後退につぐ後退を強いられてきました。「賃上げ闘争」はダメ、「生活防衛闘争だ」という方向が主流となり、労働運動は厳しい冬の時代に入ったのでした。
ついには、多くの働く人が非正規労働者の地位に追いやられ、企業会計のうえではその人件費は「物品費」に分類され、働く人が「モノ扱い」されるまでにおとしめられています。
労働三法のなかでも特に大切にされるべき労基法の「36協定」、通称サブロク協定は、有名無実、死にかけています。この「サブロク協定」は、一日8時間、一週40時間の所定労働時間を超えて働かせる場合は、労組と経営者側とが上限の労働時間や休憩、休日をきちんと協定を結ぶことになっています。ところが実態は、すでに死文化してしまったといえる状況に陥っています。だから、働く場が、ノイローゼやウツの巣になってきています。
しかし、庶民には生きる権利があります。このまま、シロアリ族や支配層に押えつけられるだけでは、死んでも死にきれません。私たちは草の根には、生き生きと豊かに生きる正当な権利があります。社会とは、人間が豊かに生きるための仕組みであり、憲法は私たちを守り、権力者の横暴な権限行使をしばるためにあります。
21世紀は、人類にとって分水嶺といえます。地球を、広大な宇宙の中の持続可能な星として存続させるために、何をなすべきか。
戦後70年。働く場が、ノイローゼやウツの巣のままでいいはずがありませんよね。
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