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オータムリーフの部屋
2015-08-15
なぜ降伏が遅れたのか
http://blog.goo.ne.jp/autumnleaf100/e/c7147bffce7255fc5d534aea1b050d9f
とんでもない政治システムにその理由はあった。
陸軍、海軍、政府、三者の意見が一致しなかったのだ。全員一致でなければ降伏できない。天皇の聖断に至るまで、結局一度たりとも降伏を決定することができなかった。ことに陸軍はまだ戦力を残していたため降伏を渋り、陸軍が降伏しないなら海軍も降伏できない。政府が降伏を望んでも、陸海の同意が無ければ降伏できなかった。政府の決定が国の方針を決めるはずなのだが、日本では統帥権というものがあり、開戦や降伏といった軍事に関わることは統帥権によって決定される事項だった。天皇に決定権があるということだが、昭和天皇は立憲君主であることを自認し、自らは政治的な決定をしなかった。実際の統帥権は陸海軍が握っていたと言っていい。軍隊に敗北を認めさせるのは簡単ではない。戦力が残っている限り、名誉のために戦う輩なのだ。
往生際の悪い軍はソ連参戦と原爆によって、ようやく御前会議を開き、天皇のご聖断を仰ぐという形で降伏が決定した。
「原子爆弾やソ連の参戦は或る意味では天佑だ。国内情勢で戦を止めると云うことを出さなくても済む。私がかねてから時局収拾を主張する理由は敵の攻撃が恐ろしいのでもないし原子爆弾やソ連参戦でもない。一に国内情勢の憂慮すべき事態が主である。従って今日その国内情勢[国民の厭戦気分の蔓延]を表面に出さなくても収拾が出来ると云うのは寧ろ幸いである。」
海軍大将、米内光政内閣総理大臣の驚くべき発言だ。外圧を利用するしかないほど、陸軍が統帥権を牛耳っていたこと、そして東京裁判で彼らが裁かれたこと、しかし、戦争犯罪人は靖国神社に英霊として祭られていること、日本は今も昔もだれも責任を取らない国なのだ。
米内は戦後の極東国際軍事裁判では証人として1946年(昭和21年)3月・5月の2度に亘って出廷し、「当初から、この戦争は成算のなきものと感じて、反対であった」「天皇は、開戦に個人的には強く反対していたが、開戦が内閣の一致した結論であった為、やむなく開戦決定を承認した」と、天皇の立場を擁護する発言に終始した。その上で、満州事変・支那事変・日米開戦を推進した責任者として、土肥原賢二・板垣征四郎・武藤章、文官では松岡洋右の名前も挙げて、陸軍の戦争責任を追及している。しかし、東條英機の責任について明言する事はなかった。一方で、陸軍大臣単独辞任で米内内閣を瓦解させた事でA級戦犯として裁かれることになった畑俊六をかばって徹底的にとぼけ通し、ウィリアム・ウェブ裁判長から「You are the most stupid prime minister I have ever seen.(こんな阿呆な総理大臣を見たことがない)」と罵られた。ジョセフ・キーナン首席検事は「あれは畑を庇っていたのだ。国際法廷の席上であのような態度をとれる人間はいない。」と敬意を表し、日本を離れる際自筆の晩餐会招待状を送り、健康上の理由で米内が断っても「是非お会いしたい」と何度も招待している。
マッカーサーは日本の占領統治で天皇を利用するため、天皇の戦争責任を問わない方針を定めていたが、連合国の中には天皇の戦争責任を問うべきだとする国もあった。 そのためマッカーサーの秘書官フェラーズ准将は、米内をGHQ司令部に呼び「天皇が何ら罪のないことを日本側が立証してくれることが最も好都合だ。そのためには近々開始される裁判が最善の機会だと思う。この裁判で東条に全責任を負わせるようにすることだ。」と語り、米内は「同感です」と答えたと言う。
日本の政治システムでは、天皇の聖断が無ければ、原爆投下やソ連侵攻があってさえ、降伏を決めることができなかったのだ。
会議に出席していた迫水久常によると、一同は落涙し号泣した。軍人たちの涙は、広島・長崎の人々、南の島で餓死した兵士、自決した沖縄住民、焼夷弾の火の海で焼死した国民を思ってのことではない。阿南陸相は御前会議で、天皇に敗戦を謝罪している。軍人たちの涙は天皇のためであった。
侵略者に限って、平和のため、民族自立のため、と言いたがる。他国を武力で植民地にしたのも、その国の女を慰安婦にしたのも、日本の独立と平和、アジアの平和のためというのである。
欧米がアジアの国を侵略しようと狙っているから、日本が代わりに侵略してやったということである。70年談話でも「満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした新しい国際秩序への挑戦者となっていった」とある。まるで、「侵略は仕方がなかった。近代戦に正しい戦争と悪い戦争の区別はないし、アジアやアフリカを植民地にした欧米もお詫びしていない。敗戦したという理由で、おわびするのは筋が通らない。」と言いたげだ。
本土決戦の目的はアメリカに一撃を与えて、より良い条件を引き出して講和することにあったらしい。また、ソ連を仲介にした講和の話を進めていたので、ポツダム宣言よりもそちらを優先したということらしい。
ポツダム宣言は比較的寛大な内容だった。アメリカは無条件降伏を要求していたが、「枢軸国の抵抗を硬直化させて自暴自棄に陥れ、戦争を長引かすことになりはしないか」とハルは無条件降伏に反対の理由を述べていた。もしアメリカがあくまで無条件降伏の原理原則を押し通していたら(ドイツのように白紙委任の無条件降伏なら)、日本の降伏はもっと遅れたかもしれない。
原爆投下やソ連参戦はポツダム宣言以前に決まっていた。即受諾していれば防げたかもしれないが、そもそも勝算のない戦争にのめりこんでいく政治システムが日本に存在したことが問題だった。
しかし、選挙に勝ったというだけで、勝手な憲法解釈をして、どんどんアメリカに協力していく現政権を見るにつけ、一握りの人間で何でもできてしまう政治システムが現存することに懸念を禁じ得ない。昔の政治家はそれなりの逸材が存在したと思うが、誰一人として軍の暴走を止められなかった。国民は軍国教育で「国のために死ぬのは当たり前」という金縛りの精神状態だった。
今は政治家に逸材はいないが、国民は自己中で自分のことしか頭にない。戦争法案に賛成の連中も自分が戦場に行くことは全く想像だにしていない。
戦争大好き首相も自己中の現代っ子であることに変わりはない。深い考えもないまま、勇ましい言辞を口走り、批判にもまともな反論ができない。自分の旗色が悪くなると、妥協しまくって二枚舌を駆使する。
広島の挨拶では言わなかった「非核三原則を堅持」を、わずか13時間後に修正して、さも言ったかのように広報し、長崎では「非核三原則」を口にする厚顔ぶりは、ネットで「史上最速の歴史修正主義」だと話題になっている。安倍首相の発言を聞いているとわかるが、質問や疑問に真正面から答えることはなく、相手の言葉尻をとらえて論点を故意に逸脱させ、「一般に」といった言い方で、わかりきった一般論で相手をはぐらかす。 「国民の生命と財産を守り、国家存亡の危機を総合的に判断するのは私。」ことごとく自己中の発想である。首相が中心になることにより、行政府の責任者が統帥権を自在にふるえるという時代錯誤が見え隠れする。こうした態度は戦前の陸軍の軍事指導部の幕僚たちが審議のときに見せた開き直りとソックリだという。このときも、在留邦人の保護や石油資源の供給が不安定な状態から脱するための自存自衛の策だという言葉が連発され、国会議員が疑問を口にすると、軍人は「黙れ!」と怒鳴ったという。
国会でヤジを飛ばすなど、首相にあるまじき行為だが、安倍首相も「日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しているのだから、やらなければならない」と、最初に結論ありきで、愚民にたとえ話で説明はするけど、論議はしないというスタンスだ。理念も信念もなく、支持者に言われただけで、すぐに前言を翻す。そんな政治家が戦後70年続いた安全保障政策を根底から覆そうとしている。
安倍首相が憧れるヤクザさんからもそっぽを向かれているようだ。そろそろ退陣して憧れのヤクザ映画で闘争心を満足させてもらいたいものだ。コメディとして笑えるヤクザ映画になると思いますよ・・・・
「俺が(映画を)作ったら絶対ヒットするなと思ったりして。実際は難しいんでしょうけど、自分でメガホンが握れたらどんなにいいかと。自分で撮るとしたらヤクザ映画ですかね。『仁義なき戦い』をさらにドキュメンタリータッチにして、それと『ゴッドファーザー』を足して2で割ったものとかね。」 (2010年文化放送『安藤和津 TEPCO トークマルシェ』安倍晋三)
「週刊実話」ヤクザ・アンケート
「安倍のようなお坊ちゃんで、ケンカもしたことないようなヤツに戦争なんか任せられないし、付き合えない」
「国会で議論している皆さんは、戦争や抗争で殺されたヤツの死体を見たことあるんかいの?」
「中国のとぼけたオッサンにシカトされて、韓国のヒステリーオバサンに無視された揚げ句に国会では辻元のババアにやり込められて、意地になって野次を飛ばす。これが自分の親分なら、情けなくて涙が出ますわ。一度でええから親分らしいとこ見せてぇな。あんな親分に命は張れんで」(関西系組織中堅・30代)
「あんな親分に誰がついていくか。前に親分だったときには大事な抗争(選挙)に負けそうになって、ハライタ起こして退散。リアルヤクザにも、こういうのはおんねんけどな。そんでトップに返り咲いた途端に、枝の若い衆たち(自衛隊員)を抗争で使い捨てる法律をゴリ押し。アベノミクスなんかオレオレ詐欺と変わらんし、『戦争法案』を『平和法案』と言い替えるのも詐欺。もはやヤクザですらなく、詐欺師やね。自分は手を汚さずに若い衆を懲役に行かせるんなら、むしろ“ワシのために死んでくれ”とハッキリ言わんかい!」(関西系組織幹部・40代)
「解釈改憲ちゅう禁じ手を打ったからよ。目先も大事やが、スジを違えりゃ必ずしっぺ返しがくる。極道こそ骨身にしみてそれが良く分かる」(九州系組織幹部・40代)
「歴代総理として初めてアメリカの大舞台(米連邦議会上下両院合同会議)に上がったのはたいしたもんだが、『安保法案を必ず通す』という話を(国内よりも先に)この場でしてしまったのは、筋が通らない。ヤクザなら相応のケジメを取らされるよ」(九州系組織中堅・40代)
「ケジメを取らされるのが、安倍や安倍の子分(自民党議員)だけなら我々国民としてはどうでもいいのだが、いざという時にケジメを取らされるのは、我々国民。特に真っ先にケジメを取らされるのは、自衛隊員である。優秀な家庭教師をつけてもらっておきながら、三流のお坊ちゃん大学に行くのがやっと。アルファロメオで通学して、雀荘に入り浸っていたアホのボンボンに“戦争に行ってこい”言われても、誰も行きたくないだろう。覚悟を決めてる自衛隊員も、“お前に言われたくない”というのが本音じゃないか」(関東系組織幹部・60代)
「親分になれる要素とは、一に運、二にカネ、三に根性の悪さ。安倍は全部揃えてるから、100点」(関東系組織幹部・40代)
「身内のライバルより頭が切れんっちゅう話やが、学生時代に雀荘に通ってたというからバクチの心得もある。“政界を引退したらヤクザ映画を撮りたい”なんて言うぐらいだから、本人もこっちの世界に憧れがあるんじゃないの(笑)」(九州系組織幹部・40代)
「もしも安倍がワシの親分やったら、ご法度やけど盃を返して、堅気になりますわ」(関東系組織幹部・40代)
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