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安倍談話の真の評価は今後の安倍首相の政策次第だ
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天木直人のブログ 新党憲法9条
ついに安倍談話が閣議決定され、発表された。
それをどう評価するか。
結論からいえばすべては今後の安倍首相の言動にかかっているという
ことだ。
安倍首相に批判的な者たちにとって、今度の安倍談話を批判する事は
簡単だ。
私もその一人である。
この安倍談話にはいくらでも批判できる要素は満載だ。
しかし、安倍首相の側に立って見れば、内外の批判を避けるために苦
慮した結果の、最善の談話だという事になる。
どちらが正しいかなどと言いあっても不毛である。
そもそも村山談話を見直すと言い出した安倍首相の本心は村山談話の
否定であった。
それが内外の思わぬ反発、とりわけ米国の反対にあって出来なくなっ
た。
その時点で談話を出す事を取り止めればよかったものを、愚かな安倍
首相は出すと言い張ってみずから首を絞めてしまった。
そこから今日までの無用な迷走が続いた。
その迷走につきあって、私も安倍談話についての予測に迷走した。
あるいは牽制し、あるいは助言をした。
しかしすべてが終わった。
そしてすべてはこれから始まるのである。
安倍首相には、個人的信念を曲げてまでこのような中途半端な談話を
出したという無念さと引き換えに、最悪の事態を乗り越えようとするだ
ろう。
安倍首相に批判的な立場からは、中途半端な談話を出されたことに
よって、安倍批判がやりにくくなる。
その一方で、村山談話を踏襲するという言質をとったことで、今後の
反転攻勢のきっかけを確保した事になる。
つまりこの安倍談話は、これまでの安倍政権と、反安倍政権の政治的
攻防をそのまま継続させるのである。
私が安倍談話の評価は今後の安倍首相の言動、すなわち政策にかかっ
ていると言う理由はここにある。
安倍談話は一方において安倍首相のこれからの政策を縛る事になる。
もしこの安倍談話で述べた事に反する言動を、安倍首相はもとより、
安倍側近が繰り返すなら、そして、それを安倍首相が許すなら、たちど
ころに安倍談話が雲散霧消し、安倍首相の政治生命は終わる。
その一方で、この安倍談話は安倍首相を批判する側を牽制する。
批判するしか能のない安倍批判者たちもまた決して国民の共感は得られない。
そして、やはり安倍談話の評価は、国際政治の動向によって大きく左
右されることになる。
この談話を国際社会がどう評価するか。
とくに米国、中国、韓国がどう評価するか。
彼らもまた慎重に検討しているに違いない。
これも国内の評価同様に、今後の安倍首相の言動に大きく左右される
ことになる。
今後の安倍首相の政策によって、中国や韓国との首脳会談が実現し、
米国がそれを歓迎するような事になれば安倍首相の勝利だ。
その一方で、これまでどおりの政策を安倍首相が続けるなら、中国や
韓国との関係が改善されず、米国がいらだつ。
安倍首相の指導力はたちどころに失せる。
以上、要するに安倍談話をめぐって息の長い国内外の攻防が続くと
いうことだ。
私が安倍首相なら、これまでのあらゆる政策について軌道修正を行う
だろう。
それは何もすべての政策が間違いだったという全面降伏する必要はない。
少しでも内外の声に耳を傾ければいいのだ。
果たしてこれからの安倍首相にその弾力性が見られるか。
注目すべきはそこである(了)
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