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天皇の平和主義と安倍首相戦後70年談話 8月15日のおことばに神経を尖らす官邸〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150814-00000003-sasahi-pol
週刊朝日 2015年8月21日号より抜粋
8月6日、戦後70年談話に関する有識者会議が提出した報告書の内容に、首相周辺は驚きを隠せなかったという。
報告書は、先の大戦における侵略と植民地支配の事実を認めた上、「大陸への侵略を拡大し、世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」と明記。「日本の政府、軍の指導者の責任は誠に重いと言わざるを得ない」と続いた。
注目が集まったのは「侵略」という表現だ。
「複数の委員より、『侵略』という言葉を使用することに異議がある旨表明があった」との注釈が添えられたものの、北岡伸一座長代理は「1人が異論を言い、1人が同調したので注釈をつけた。本文を変えることは全く考えなかった。両論併記ではない」と強調。安倍首相の「侵略の定義は国際的にも定まっていない」などの国会答弁(2013年)とは距離を置いた形となった。政治ジャーナリストの後藤謙次氏の解説。
「安倍首相は、自分と同じ考え方の人がもっといると思っていたのではないか。安全保障政策では、安保法制懇から、集団的自衛権の一部行使を認める提言を引き出して追い風としたが、今回は逆。ズレが生じている印象を受けた。村山談話に近いリベラルな談話を出さなければ諸外国に対して納得できるものにはならない状況になってしまった。首相にとって誤算だろう」
さらに70年談話が出される日が、14日となったことにも迷走ぶりがうかがえるという。戦後50年の村山談話も、同60年の小泉談話も、発表は15日だ。今回、1日前倒しされたことについて「15日は全国戦没者追悼式で天皇陛下の『おことば』が出される。そこに配慮したのは明らか」(全国紙記者)という。前出の後藤氏もこう続ける。
「2カ月前から、今年の『おことば』はかなり天皇陛下の平和への思いがこもったものになるだろう、と官邸周辺でささやかれていた。国家の象徴である天皇陛下の思いと、首相の立場に違いが出ることは外交上、好ましくない。だから別の日としたのでしょう」
国会での安保法制の強行採決など、一貫して“強気”で押してきた安倍首相。とはいえ、天皇陛下の存在は、やはり大きいようだ。官邸のざわつきについて、宮内庁関係者は感想を語った。
「国会で戦争につながりかねない法案が審議されても、皇室の日常にはまったく影響がない。今年の天皇陛下の『おことば』も平和を尊ぶ内容となるのは間違いなく、しかし、政治に踏み込むような内容にはなり得ません。安倍首相が勝手に気にしているだけでしょう」
(本誌・古田真梨子)
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