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下村文科相と礒崎首相補佐官(C)日刊ゲンダイ
側近2人をかばう首相の我が身かわいさ 日本経済一歩先の真相/高橋乗宣
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162698
2015年8月14日 日刊ゲンダイ
どうして、とんでもないミスを犯した彼らをかばうのだろう。野党が礒崎補佐官と下村文科相の更迭を求めても、安倍首相は拒み続けている。
ひとりは「法的安定性は関係ない」と、憲法順守という国会議員の義務に背いた妄言を吐き、もうひとりは新国立競技場問題の迷走により、62億円もの国費を回収不能に陥らせた責任者だ。どちらもしかるべく責任を取るべきだが、首相は二言目には「責任は私にある」などと言って、野党の更迭要求を拒否する。責任は自分にあると言うのなら、「だったら、首相が辞めろよ」と言いたくもなる。2人をかばうことで、いったい首相は何を守ろうとしているか。
昨年秋に安倍首相は「政治とカネ」の問題で、就任間もない小渕・松島両大臣のクビをスパッと切ったものだ。はたして礒崎・下村両氏と、彼女たちのクビの重さにどれだけの違いがあるのだろう。そりゃあ、当時と比べると、現在の内閣支持率はツルベ落とし。不支持率の数字と逆転し、首相の顔色も悪くなるばかり。電光石火で政権の中枢メンバーを辞任させるだけの求心力は、失せているのかも知れない。
礒崎氏は安保関連法案作成の中心人物で、“裏方の仕切り役”が辞任に追い込まれれば、野党の勢いに拍車をかける。下村氏の進退も同様だ。首相の立場を斟酌すれば、悲願である安保関連法案の審議が大詰めを迎える前に、余計な波風を起こしたくないのだろうし、ましてや礒崎・下村両氏は首相と思想信条をともにする「盟友」と聞く。小渕・松島両大臣以上に身内意識が働いても、おかしくはない。
とまあ、アレコレと首相の心の内を推察してみると、つまるところは来月に控えた自民党総裁選にたどり着く。再選を目指す首相にすれば、雲行きに不透明感が出てきた総裁選までは、「無事に乗りきりたい」という気持ちが強いはず。盟友2人をかばうのは結局のところ、我が身かわいさ。首相の保身優先で、憲法違反の暴言や国費のムダ遣いを不問に付すのなら、あまりにも国民を冒涜している。
首相の得意文句である「責任は私にある」だって、保身を隠すためのポーズだろう。そう言っておけば「首相の威厳が保て、格好がつく」くらいにしか思っていないから、常に“言うだけ責任”で終わるのではないか。首相の言う「責任」を真に受けてはいけない。
安保関連法案を巡っても、首相は「国民の命と平和な暮らしを守る」と繰り返すが、恐らくホンネでは「国民より我が身が大事」と考えているとしか思えない。
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