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特攻隊として戦地に送られた犬、毛皮のために軍に供出されるペット…あの戦争では犬や猫も悲惨な目に!(リテラ)
http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/586.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 13 日 21:00:05: igsppGRN/E9PQ
 

             森田敏彦『犬たちも戦争にいった 戦時下大阪の軍用犬』(日本機関紙出版センター)


特攻隊として戦地に送られた犬、毛皮のために軍に供出されるペット…あの戦争では犬や猫も悲惨な目に!
http://lite-ra.com/2015/08/post-1385.html
2015.08.13. リテラ


 戦後70年という節目を迎えて、メディアでは戦争の悲惨さや残酷さについて振り返る企画が組まれている。戦争とは、多くの人の命や尊厳を踏みにじるもの──そのことをわたしたちは忘れてはいけないが、同時に戦争は、犬や猫といった動物たちの命も奪ってきたという事実にも目を向けたい。

《勝つために犬の特別攻撃隊を作つて 敵に体當りさせて立派な 忠犬にしてやりませう》

 この文言は、「犬の献納」を呼びかける回報に書かれているものだ。特攻隊として敵に体当たりしてこそ、真の忠犬になれる……そんなまさかと思うが、そのまさか。戦時中には多くの犬が国に奪い取られ、軍人さながらに見送られて戦地に「出征」しているのだ。

『犬たちも戦争にいった 戦時下大阪の軍用犬』(森田敏彦/日本機関紙出版センター)によると、犬は第一次世界大戦時から嗅覚と聴覚を買われ、戦場で重宝されるようになった。満州事変後には関東軍が軍犬育成所を開設し、満州線路の防衛や“ゲリラ狩り”にも駆り出されている。敗戦にいたるまで〈日本本土から五万頭が、満州を含めると一〇万頭の犬が戦場に送られたと推測されている〉という。

 こうした「軍犬」の活躍は頻繁に新聞で伝えられた。それは〈勇敢な犬と、犬をかわいがるやさしい兵士〉という印象付けのほか、〈犬さえも勇敢に働くのに、ましてわれわれ人間はがんばらねばという気持ち〉にさせるためだ。だが、実際には新聞で勇ましく語られるほどの成果をあげておらず、第一軍用犬養成所の主任は、〈戦場における軍犬の使用は損害のみ多くて、あまりはなばなしいところはない〉と記している。まさに“犬死に”を強いられていたようだ。

 しかし、戦争に巻きこまれたのは、軍犬として訓練・出征させられた犬だけではない。『犬やねこが消えた 戦争で命をうばわれた動物たちの物語』(井上こみち/学研)が明らかにしている1944(昭和19)年12月15日付の軍需省から出された通達には、こう書かれている。

《軍需毛皮革ノ増産確保、狂犬病ノ根絶、空襲時ノ危害除去ヲハカルタメ、一切ノ畜犬ハ、アゲテ献納、モシクハ供出サセルコト》

 狂犬病をなくすため、空襲で犬が暴れる危険を防ぐため、そして軍需用の毛皮の確保のため、犬を国に供出しろ──。こうして多くの一般家庭では、ペットとして飼っていた犬を手放さざるをえなくなった。

 毛皮にするために家族同然の犬を国に渡さなくてはいけない、そのつらさとはどれほどのものであったか。前出の『犬やねこが消えた』では、そうした飼い主たちの苦しみが当事者の言葉で語られている。

 1944(昭和19)年の6月、学校帰りに泥にまみれた子犬を拾ったある少女。やせ細ったその子犬を「クロ」と名付け、人間が食事を摂ることもたいへんな時期だったにもかかわらず、少女は子犬を一生懸命育てた。そんなとき、「供出」が命じられる。

 供出の前日、少女とその母は、おからを混ぜた雑炊にたっぷりのかつお節粉をまぶし、いつもより倍のごはんをクロに食べさせた。そして、いままで行ったことがない場所まで散歩に出かけた。そこでクロを放せば、明日、警察に連れて行く必要もない。そう考えたのだ。でも、くさりを外しても、クロは少女のもとから離れようとしなかった。

 翌日、クロは供出される。クロはその道すがら、何度も電柱におしっこをひっかけた。匂いづけをしても、もうそこには戻れないのに──。この少女時代の体験を語った女性は、〈六十年以上たった今でも、(中略)手のひらには、クロのひげの、こそばゆい感触が残っている〉という。

 飼い犬を供出しなくてはいけなかった人びとの苦しみ、悲しさもさることながら、犬が供出されたあとの業務を担った人の証言は、さらに重い。

 1945(昭和20)年、北海道に住んでいた当時15歳だったある少年は、友人から「いい仕事がある」と誘われた。向かった先で、少年は〈国民服に戦闘帽の、こわい顔をした男性〉に「これからおまえたちには、お国のため、軍隊のために働いてもらう」と言われ、一本の丸太棒を手渡されたという。

「大事な資源なので、そまつにあつかってはならない。毛皮に傷がつかないように、一発で殺せ」

 その場所には、次々に犬や猫、うさぎを連れた人びとが集まってきた。〈うつむいてすすり泣いている女の人〉や〈ねこを抱きしめている女の子〉……人びとは動物を供出するためにやってきたのだ。少年は、〈力いっぱい棒をふりあげ〉たという。

〈犬はなぐられるまでじっと座っていました。(中略)ふと横を見ると、飼い主らしい人が、ふるえています。歯をむきだしていかくするので、何人もでおさえつけなければいけない犬もいました。犬やねこが叫びはじめると、おさえている人をふりきって、にげだす犬がいます〉
〈比較的おとなしい犬はともかく、ねこをなぐりつけるのは、とても難しい仕事でした〉

 こうして殴り殺された犬や猫は、その後、皮をはがれ、皮は塩と一緒に稲わらで編んだ袋に入れられた。皮を腐らせないために塩漬けにするのだという。

 少年にとって仕事が最後となった日のこと。その日、何匹もの猫が殴られることに抵抗し、近くにあった木の枝に逃げた。猫たちは葉のない枝にしがみついたという。その木を見て、この少年は思う。

「まるでねこの木だ! ねこの木がふるえている」

 少年は、めまいでその場に倒れたという。

 この証言をした男性は、77歳になったいまでも〈犬をだいた悲しそうな女の子の横顔〉を夢に見ると語っている。そして、「あんなバカげたことをさせる戦争を、二度としてはいけないよ」と話す。

 人が平気で殺し殺される世界では犬や猫の命ぐらい、と言う人もいるかもしれない。でも、証言者のおじいさんやおばあさんたちは、そのときの犬や猫のあたたかさを忘れられないまま、心に痛みを抱えている。いま、犬や猫と一緒に暮らしたり、愛くるしい動画に癒やされているという日常、それもまた、かけがえのない平和というものなのだ。

 人の命を軽んじる戦争を、わたしたちは徹底して憎み、拒まなくてはいけない。そう、戦争によって殺されてしまった犬や猫のためにも。

(田岡 尼)


 

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コメント
 
1. 2015年8月13日 21:32:55 : MeWjLWjTpI
だめえええええ!!! 涙が出る!!!
犬は、私の命よりも大切な、大事な大事な愛娘!!!
この娘を差し出すくらいなら、軍人を殺してやる!!!
私なら、山奥に逃げて、たとえ野垂れ死にしても、一緒に死ぬ!

2. 2015年8月13日 21:40:20 : kXe4SWCDeQ
小さい頃に戦争に供出される犬のアニメ映画見た記憶がある。
今はテレビであんなのやらないんだよな。
対馬丸、チロヌップ、ひめゆり、ゼノ死ぬ暇ないとか沢山あったのに
今の子供たちも絶対見るべきだと思う。

3. 2015年8月13日 22:16:06 : KdKFrF4zmo
「動物と戦争」というテーマでしたら、以前に阿修羅でも
どなたか挙げておられた「象のいない動物園」も、
お子さんがたや若い人たちに読んでもらいたい作品の一つですね。

もっとも、同じゾウでも安屁死んゾウのほうには
早々に退場願いたいものですが・・・

> 人の命を軽んじる戦争を、わたしたちは徹底して憎み、
> 拒まなくてはいけない。
> そう、戦争によって殺されてしまった犬や猫のためにも。

強く同感。我が家にも2匹のニャンズがおりますが、再び、
「お国のためにもならない犬猫を飼育するなど非国民!」なんて
世の中が来ることのないように、微力ながら努力して行きたいものです。


4. 2015年8月13日 23:41:38 : 9MY1qlUkRE
まさに狂気だ。

日本では兵隊の命までが家畜なみの軽さだから
犬や猫ならもっと軽いと考えてるんだろう。

しかし、読んでいて嫌になるのが撲殺する側の少年の気持ち。

最近は来なくなったがNHKの集金人に対しては職員を呼んでこい
という事にしている。NHKに怒りたいこと言いたいことは山ほどある。
しかし嘱託の人に言っても始まらんし嘱託の人も弱い立場だから
あまり強いことを言うのも気の毒な気がするんだな。

NHKの職員は批判を直接受けない立場に身を置いて綺麗事を言いいながら
NHKは公共放送ですと電波に乗せればそれで高給を食むわけだ。
そして批判罵倒の矢面に立つのが弱い立場の嘱託という構造だ。

聞いたところでは市役所なんかも時間帯によってはクレームを
民間業者でワンクッション置いて職員が直接受け取らないように
してるところもあるそうだ。

犬猫を毛皮の為に撲殺することがいい事とは思えないが
それでもそれがどうしても必要なら当事者である
軍部が軍人が直接やるべきじゃなかろうか。

一番の汚れ仕事を弱い立場のものまわしてきて
自分たちは高邁な高説に自己陶酔する

卑怯というのか、無責任というのか
そういう役人の体質っていうのが
日本の宿痾の病だと強く感じるんだな。


5. 2015年8月14日 00:34:53 : P9Cpw1qRpk
犬や猫だけじゃなくて、金属製品も供出しなければならなかったって聞きましたよ。
とくにかく日本は資源がないから、戦争遂行には国民の財産が必要になったそうだ。

6. 2015年8月14日 01:50:35 : 1laTubqZew

>犬や猫だけじゃなくて、金属製品も供出しなければならなかったって聞きましたよ。

北大のクラーク博士像も初代は鉄砲の弾になり、今のは二代目。
クラーク博士を鋳潰すとは罰当たりな話だが、京大の折田先生像の扱いに比べればマシかもしれない。


7. 2015年8月14日 01:58:12 : Lupvk9tQfY
安倍とか稲田とか山口の犬も供出して自衛隊員に精を付けてもらうために犬鍋にしてしまえ。

[32削除理由]:削除人:言葉使い
8. 2015年8月14日 04:43:14 : yh3V3iyNnE
米国の軍用犬に自衛隊員を差し出す安倍晋三。

9. 2015年8月14日 05:28:34 : v1gbxz7HNs
あの戦争は万事このように殺し、壊し、奪う大略奪を目的にした事業だった。
敵からではなく国民から。
だから最初から「死ぬ」ことを強要し、洗脳してたろ。
「勝つ」ことでなしに。
犬猫まで奪ったのは食肉を得るためと国民の危機意識と覚悟を煽る目的があったろう。
戦争はこうした異常な政策を正当化するための口実だ。
徹底的にあの3年半に行った政策を検証する必要がある。
たった3年半だが、特権階級を除いた庶民の手からほとんど全てを奪い取っている。

キチガイに指導させて計画たてさせたらこうなる。
今、そのキチガイが政権を取っている。
国民がどうすべきか言うまでもない。


10. 2015年8月14日 05:46:41 : qKZWkadIbs
象のいない動物園って、かわいそうな象の話。ってタイトルで、私が習った小学校の教科書にのってた気がします。
餓死させようとしたら、へろへろになりながら、芸をしてみせるんですよね。餌を貰おうと思って。
違ったかな。
動物愛護法違反です。

聖徳太子ゆかりの大阪・四天王寺には巨大な梵鐘があったそうですが、鉄砲の弾になりました。
文化財保護法違反です。


11. 2015年8月14日 07:06:10 : GeeXtTQITg
満州に居たという爺さんが言っていたが「犬の毛皮は暖かかったが、猫の毛皮はダメ。一番良いのは狼」らしい。

12. 2015年8月14日 09:35:11 : qKZWkadIbs
ヌートリアって巨大なネズミが日本にいるのは、軍人の防寒着にするつもりで連れて来たんじゃなかったっけ。

13. 2015年8月14日 14:41:35 : 7rnswaTcLs
安倍が作りたい国が戦前の国だろう!
国民が何でも言うこと聞く国。
安倍は北朝鮮や中国がうらやましいと思っているに違いない!

安倍をすぐに辞任させないと
日本は「世界で唯一の戦争放棄の国」から
「世界中に多々ある単なる戦争の出来る国」になる



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