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過酷な”戦争体験”こそが、美智子さまが「慰霊」を続ける「理由」(週刊女性PRIME)
http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/459.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 11 日 06:50:05: igsppGRN/E9PQ
 

過酷な”戦争体験”こそが、美智子さまが「慰霊」を続ける「理由」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150811-00016711-jprime-soci
週刊女性PRIME 8月11日(火)5時0分配信


【皇室ジャーナリスト・渡辺みどりさん特別寄稿】

 天皇・皇后両陛下はパラオ・ペリリュー島の『西太平洋戦没者の碑』に手向けた白菊をわざわざ日本からお持ちになりましたが、美智子さまらしい戦没者へのお気遣いを感じることができました。

 帰国後の6月の私的旅行のときには、パラオからの引揚者たちが開拓した北原尾地区(宮城県)をわざわざ予定に組み入れ、関係者にねぎらいの言葉をかけられています。

 プライベートなときにも、戦争で苦しんだ人たちを思いやる陛下と美智子さまの姿勢が表れていました。

 両陛下がご高齢にもかかわらず慰霊の旅を続けるのは、昭和天皇が戦争中に多数の犠牲者を出した沖縄県への訪問を果たせなかったように、鎮魂の役目を引き継がれているからだと思います。

 美智子さまも、そのお考えを十分に理解し、平和への祈りという陛下との"共通のテーマ"を持ち陛下をお支えするために各地を回り、犠牲者を悼まれているのです。

 また、両陛下の子ども時代に疎開という"戦争体験"があるからこそ戦争の悲惨さを知り、2度と戦争を起こしてはならないというお気持ちがあるのだと思います。

 陛下は戦争末期に、米軍の空襲を避けて沼津に疎開していましたが、その後は、日光(田母沢御用邸)に移られました。やがて、地方都市にまで空襲が広がり、宇都宮まで米軍の攻撃を受けるようになると、特別なはずの陛下の食卓にも卵が出なくなったそうです。

 そんな耐乏生活を経て敗戦後の1945(昭和20)年11月に東京に戻ると、周辺はすべて焼け野原で、当時のお住まい(皇子御殿)も焼け、小学校6年生だった陛下も相当な衝撃を受けたはずです。

 一方、美智子さまは神奈川県の鵠沼海岸にあった日清製粉の寮で難を逃れていましたが、そこも危険になり、正田家の本家がある群馬県館林へさらに疎開されました。

 当時、食糧事情や衛生状態は最悪で、頭がシラミだらけの同級生が腹痛を起こすと周囲が嫌がる中、美智子さまがひとりでおぶって保健室へ連れていくようなこともありました。

 1945(昭和20)年5月の東京の山の手大空襲では、美智子さまの父方の叔父・正田順四郎さんが戦災死し、軽井沢で終戦を迎えられました。

 そんな両陛下なりの"戦争体験"こそが、戦没者を悼み、平和を尊ぶ姿勢につながっているのだと思います。

 さらに、戦争体験や戦争の悲惨さを後世に伝えていくことも両陛下は意識されていると思います。

 戦後60年の2005(平成17)年に、美智子さまはサイパンで慰霊の行事をおすませになった後、栃木県那須で満蒙開拓の引揚者が戦後、原野を開いて作った千振開拓地を訪問しました。

 そのときに、秋篠宮家の長女・眞子さまもお誘いになっています。美智子さまは眞子さまが"中学2年生で、まだ少し早いかも"と思われたようです。しかし、"誰もが自分の経験を身近な人に伝え、家族や社会にとって大切と思われる記憶についても、これを次世代に譲り渡していくことが大事"なことだと、戦争体験の継承の大切さを述べられています。

 美智子さまはこの夏にも、陛下に伴われてこの開拓地を再訪し、関係者の苦労をしのばれました。

《文/渡辺みどり ●1934年東京生まれ。文化学園大学客員教授で、ジャーナリスト。日本テレビ在職中は、情報系番組を担当。昭和天皇崩御報道では、チーフプロデューサーを務める。著書に『美智子さま 美しきひと』、『英国王冠をかけた恋』など多数》


 

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コメント
 
1. 2015年8月11日 12:17:27 : jXbiWWJBCA
日本がなぜ戦争したかは、新国立競技場問題が教えてくれる
[橘玲の日々刻々]

 1923(大正12)年12月27日、国会議事堂に向かう皇太子(後の昭和天皇)の車が狙撃されました。犯人の難波大助は、父親が衆議院議員という山口県の名家に生まれた24歳の若者で、ステッキに仕込んだ散弾銃の銃弾は車の窓を破ったものの、同乗していた侍従長が軽症を負っただけで皇太子には怪我はありませんでした。

 欧米のジャーナリストを驚かせたのは、事件よりもその後の出来事でした。

 内閣総理大臣の山本権兵衛はただちに辞表を提出し、内閣は総辞職しました。当日の警護の責任をとって警視総監と警視庁警務部長が懲戒免官となったばかりか、道筋の警護にあたっていた(事件を防ぐことはとうていできなかった)一般の警察官までもが責任をとらされて解雇されます。

 難波の出身地の山口県の知事と、上京の途中に立ち寄ったとされる京都府の知事は譴責処分となり、郷里の村は正月行事を取り止めて「喪」に服しました。難波が卒業した小学校の校長と担任の教師は辞職し、衆議院議員である難波の父親は自宅の門を青竹で結んで蟄居し、半年後に餓死したのです。

 政治学者の丸山真男はこの皇太子狙撃事件を例にあげて、日本社会の特徴は範囲の定めのない無限責任にあると論じました。いったん不吉なことが起きると、関係する全員がなんらかの“けがれ”を負い、批判の矢面に立たされるのです。

 こうした無限責任の社会では、いったん責任を負わされたときの損害があまりにも大きいので、誰もが責任を避けようとします。その結果、天皇を“空虚な中心”とする、どこにも責任をとる人間のいない無責任社会が生まれ、破滅的な戦争へと突き進んでいったのです。

 新国立競技場の建設計画をめぐる経緯は、戦後70年を経ても、日本が「責任と権限」という近代のルールからかけ離れた社会であることを白日のもとに晒しました。

 事業の発注主体であるJSC(日本スポーツ振興センター)も、監督官庁である文部科学省も、オリンピックを招致した国や東京都、JOC(日本オリンピック委員会)などスポーツ団体も、計画にかかわったとされる政治家たちも次々と責任を否定しますが、この異様な光景も、「なにが起きても自分は責任を取らなくてもいい」という無責任を条件に参加しているのだと考えればよく理解できます。

 とりわけ落胆させられたのは、競技場のデザインを決める審査委員長を務めた“世界的な建築家”で、2500億円以上の総工費を了承するかどうかの有識者会議を欠席しながら独自に記者会見を開き、「(巨額の総工費を聞いて)『ええっ、本当?』って思った」「1人の国民として『なんとかならんかな』と思っている」とまるで他人事で、建設を請け負うゼネコンが「もうからんでも、日本の国のためだ」といえばいい、などと一方的に自説を主張しました。日本の未来を担う若者たちは、この高名な人物から責任逃れはどうやればいいのかを学んだことでしょう。

 過去の戦争をめぐる議論の本質は、中国や韓国からの批判ではなく、いったい誰に戦争責任があるのか日本人自身にもわからないことです。新国立競技場問題は、この疑問にこたえてくれる「生きた教科書」なのです。

参考文献:丸山真男『日本の思想』
『週刊プレイボーイ』2015年8月3日発売号に掲載

橘 玲(たちばな あきら)

作家。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。著書に『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』(ダイヤモンド社)など。中国人の考え方、反日、政治体制、経済、不動産バブルなど「中国という大問題」に切り込んだ最新刊 『橘玲の中国私論』が絶賛発売中。
●DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)にて
橘玲『世の中の仕組みと人生のデザイン』を毎週木曜日に配信中!(20日間無料体験中)
http://diamond.jp/articles/tachibana-print/76510?page=1


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