http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/454.html
Tweet |
70年談話「侵略」記述へ 首相、国際原則の文脈で[日経新聞]
2015/8/11 2:00
安倍晋三首相は14日に閣議決定する戦後70年談話に「侵略」の文言を記述する意向を固めた。対象を先の大戦での旧日本軍の行為に絞るのではなく、他国の行為を含めた世界史の文脈で言及し、侵略を許さない国際的な原則を順守する決意を示す方向だ。「植民地支配」にも触れる見通し。公明党が明記を求めている「おわび」の文言の扱いは調整を続ける。
1995年の「村山談話」や2005年の「小泉談話」では「わが国」が「植民地支配と侵略」によって「アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」としていた。日本の行為に限って「侵略」に言及することには首相を支持する保守層に不満があるため、70年談話では日本の歴史に限らない文脈で記述する方向だ。この場合、村山談話などの「侵略」とは異なる位置づけになる。
首相は4月のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)首脳会議に際しての演説でも「侵略」に触れている。この時は55年のバンドン会議で採択された10原則の「侵略または侵略の脅威、武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立を侵さない」を引用する形で、日本の行為を侵略と位置づけたわけではなかった。
首相の私的諮問機関「21世紀構想懇談会」が6日に発表した報告書は日本が「(1931年の)満州事変以後、大陸への侵略を拡大し、無謀な戦争で多くの被害を与えた」と明記した。村山談話では曖昧だった侵略の時期について、満州事変以降の大陸進出が問題との考え方を明確にしている。
ただ16人の委員のうち2人は、他国が同様の行為をしていたなかで日本の行為だけを侵略と断定するのは抵抗があるなどの理由で「侵略」の使用に異議を唱えていた。
村山談話で「キーワード」と位置づけられている文言のうち、70年談話には(1)侵略(2)植民地支配(3)先の大戦への痛切な反省――の3つは入る見通しとなっており、残る「おわび」の文言の扱いを調整する。首相が7日に公明党の山口那津男代表に談話の原案を示した際、山口氏は「おわびの心があると相手方に伝わるような誠意ある表現を使うべきだ」と求めた。
70年談話は中国や韓国も注目している。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は10日の青瓦台(大統領府)での会議で、安倍首相の戦後70年談話について「歴代内閣の歴史認識を確実に継承することをはっきりさせ、わが国をはじめとする周辺国との関係を新たに始めるという成熟した姿勢をみせてほしい」と求めた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS10H8M_Q5A810C1EA1000/?dg=1
==================================================================================================================================
戦後70年談話 原案にお詫びなど明記[NHK]
8月10日 4時30分
安倍総理大臣が戦後70年にあたって今月14日に発表する総理大臣談話の原案に、いわゆる「村山談話」でキーワードに位置づけられている、「お詫び」や「侵略」など、すべての文言が明記されていることが明らかになりました。政権幹部からは評価する意見が出ていて、安倍総理大臣は閣議決定に向けて最終的な文言調整を進めることにしています。
安倍総理大臣は戦後70年にあたって今月14日、総理大臣談話を閣議決定しみずから発表することにしていて、先の大戦での日本の対応に「痛切な反省」の意を示し不戦の誓いを表明するとともに、歴代内閣の基本的立場を引き継ぐ方針を明記する意向です。これを前に、安倍総理大臣は先週から、自民党の谷垣幹事長や公明党の山口代表らに対し、談話を閣議決定する意向を伝えるとともに、原案を示して考え方を説明し理解を求めています。
こうしたなか、関係者によりますと談話の原案では過去の歴史や歴代政権の取り組みに触れるくだりなどで、平成7年のいわゆる「村山談話」や平成17年の「小泉談話」で、いわゆるキーワードに位置づけられている、「痛切な反省」、「植民地支配」に加え、「お詫び」と「侵略」という、すべての文言が明記されていることが明らかになりました。
安倍総理大臣は今回の総理大臣談話について、「今まで重ねてきた文言を使うかどうかではなく、安倍政権としてどう考えているのかという観点から談話を出したい」と述べ、ひとつひとつの文言を使うことにはこだわらない考えを示していました。安倍総理大臣が、原案で村山談話でのキーワードをすべて盛り込んだ背景には、ひとつひとつの文言を使ったかどうかという議論を避け、みずからの真意を正確に伝えたいという考えがあるものとみられます。
談話の原案を読んだ政権幹部からは、「細部で注文をつける人はいるかもしれないが、全体として大多数の国民は共有できる内容になっているのではないか」などと評価する意見が出ていて、安倍総理大臣は閣議決定に向けて、最終的な文言調整を進めることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150810/k10010184361000.html
==================================================================================================================================
70年談話、14日閣議決定 首相、バランスに腐心[日経新聞]
公明は「侵略」明記求める
2015/8/8付
安倍晋三首相は7日、戦後70年談話の閣議決定に向け、与党幹部に原案を提示した。村山談話をできる限り継承するよう求める公明党は「侵略」の文言を明記するよう要請した。与党内では「おわび」などが入った過去の談話に批判的な保守派の支持層と、意見が割れている。両者の思惑が交錯するなかでの閣議決定には、高度なバランス感覚が求められる。
首相は7日の自民党役員会で「14日に首相談話を閣議決定し、発表したい」と表明した。5、6両日には首相官邸で自民党の谷垣禎一幹事長、二階俊博総務会長、稲田朋美政調会長、公明党の太田昭宏国土交通相と相次いで個別会談。談話の原案の内容を伝えて意見交換した。
7日夜には菅義偉官房長官、谷垣氏とともに公明党の山口那津男代表とも協議。一連の与党幹部への根回しで首相が示した原案に「おわび」の文言は入っていなかった。原案を見た首相周辺は7日「もう、おわびや謝罪はやめようということだ」と解説した。
首相が与党に原案を説明するのは、談話が首相の私的な発言ではなく、閣議決定される「政府の公式見解」だからだ。内閣には公明党の太田氏もおり、与党が納得する内容でなければならない。
6月ごろは官邸内で閣議決定見送りが優勢だった。首相の中国訪問が検討されるなか、周辺国とのあつれきを避けるため「あくまで首相の私的談話」とする狙いがあった。だが、そうした検討作業が表面化すると徐々に空気は変わった。「色々な人が水面下で『閣議決定すべきだ』と首相に直訴してきた」(首相周辺)という。
こだわったのは自民党内の保守派議員らだ。
首相はかねて「村山談話があまりにも一面的なので、もう少しバランスのとれたものにしたい」(2009年、雑誌「正論」での対談記事)などと主張して、保守層の支持を得てきた。
村山談話を撤回することはできない以上、新たな談話で「上書き」するしかない。保守層には「私的談話」ではなく「閣議決定」が必要だった。
一方、村山談話をできるだけ踏襲するよう訴える公明党も、別の理由で閣議決定を求めた。私的な談話だと首相の思いをそのまま打ち出され、保守色が強すぎる内容になりかねない。「閣議決定で公明党が関与し対外的に説明できるものにしたい」(支持母体・創価学会幹部)との狙いだ。
こうした同床異夢の下での閣議決定はハードルが高い。公明党の山口那津男代表は6日「中国、韓国と関係改善に資する内容になることを望む」と表明。自民党内では中国に太いパイプを持つ二階氏も同じ立場だ。
一方、首相側近で保守派論客の自民党の稲田氏は6日「首相が今まで述べてきたことを基礎にしてご自身の談話を出すべきだ」と、首相の独自色発揮に期待感を示した。
ハト派と保守派が割れるなか、首相は「歴代内閣の立場を全体として引き継ぐ」「歴史認識を継承する」と語る。だが、総論は賛成でも、語句や表現の各論では両者がともに満足するのは難しい。保守派が「村山談話の上書きになっていない」、ハト派が「過去の政府見解を引き継いでいない」と批判する論点はいくらでもある。閣議決定まで約1週間、首相は難しい判断を迫られる。
http://www.nikkei.com/article/DGXKASDE07H0U_X00C15A8PP8000/
==================================================================================================================================
自民党二階派 首相に再選支持の推薦状[NHK]
8月10日 22時15分
自民党二階派の幹部らが安倍総理大臣と会談し、来月の党総裁選挙で派閥として再選を支持する方針であることを伝え、推薦状などを手渡したのに対し、安倍総理大臣は「大事なものをいただいた」と述べました。
自民党は、安倍総理大臣の総裁としての任期が来月30日に満了するのに伴い総裁選挙を行うことにしていて、参議院での安全保障関連法案の審議状況なども考慮しながら具体的な日程を調整しています。
こうしたなか、安倍総理大臣の再選を支持する方針を決めた自民党二階派は10日、派閥の会長代行を務める河村衆議院予算委員長らが国会内で安倍総理大臣と会談しました。
この中で、河村氏は「安倍総理大臣に引き続き頑張ってもらいたいというのが、われわれの気持ちであり、一致結束して推薦したい」と述べました。そして、派閥として再選を支持するという内容の推薦状に加えて、積極的平和外交のさらなる推進や「国土強じん化」政策の海外への展開、それに地方創生の推進などを盛り込んだ政策提言を手渡しました。
これに対し、安倍総理大臣は「大事なものをいただいた」と述べました。
このあと河村氏は記者団に対し、「総裁選挙への具体的な言及はなかったが、安倍総理大臣が大事なものだと受け取ってくれたということは、今後の対応は推測できるのではないか」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150810/k10010185131000.html
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK190掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。