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(安全保障法制)与党質問、遠い熟議 懸念払拭・脅威強調…あいまい部分は触れず 参院  朝日新聞
http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/381.html
投稿者 ダイナモ 日時 2015 年 8 月 09 日 13:33:19: mY9T/8MdR98ug
 

 安全保障関連法案の参院審議では、与党の質問時間の割合が衆院に比べて3倍に増えた。与党の質問を通じ、法案の必要性を示す狙いだが、衆院よりも内閣からの独立性が強い参院には、与党でも法案の中身や内閣の考えを厳しくただす役割がある。しかし、序盤の論戦を見る限り、法案や自らの党のアピールに終わる場面が目立つ。

 「衆議院の拙速を戒めるのが参議院である。衆議院の足らずを補完していくのが参議院である。参議院は衆議院の下部組織ではない。官邸の下請けではない」。法案を審議する参院特別委員会の鴻池祥肇委員長(自民)は3日、礒崎陽輔首相補佐官を参考人招致した同委で、参院の役割をこう強調した。

 参院は「再考の府」と呼ばれ、衆院のチェック役が期待されている。首相の解散権がなく、任期も6年あるなど衆院より独立性が高い。与党といえど、政府や衆院の意思決定に不備や不透明な点があれば、ただすべきだというのが鴻池氏の発言の趣旨だ。しかし、参院で与党の質問時間の割合は3倍になったものの、こうした役割を十分に果たしているとは言い難い。

 与党議員の質問で最も目立つのが、野党が指摘した懸念や問題点を質問し、政府に打ち消しさせる「懸念払拭(ふっしょく)型」だ。

 「『米国の戦争に巻き込まれることはない』と明言していただきたい」。7月28日の特別委で、自民の佐藤正久氏は他国軍への後方支援に関連し、安倍晋三首相に発言を促した。首相は「法に基づき主体的に判断する。米国の戦争に巻き込まれることは決してない」と応じた。だが、首相は普段から「日米同盟」の強化を強調している。本当に主体的な判断ができるのか問うことはなかった。

 30日の質疑では、自民の森雅子氏が「安保法制の話をすると『徴兵制になるんじゃないの』と言われる。あり得ないとご答弁を」と水を向け、首相は「徴兵制が敷かれることは断じてないことは明快に申し上げておきたい」と応じた。

 また、質問で中国や北朝鮮の軍事拡張を挙げ、政府に法案の必要性を答弁させる「『脅威』強調型」も多い。

 自民の北村経夫氏は8月5日の特別委で、中谷元・防衛相らに中国の軍事力のデータを繰り返し質問。中谷氏らは戦闘機の種類、保有数、海洋進出の状況などを詳細に説明し、「中国の軍事動向は安全保障上の懸念となっている」と訴えた。こうしたやり取りに、共産党の大門実紀史氏が「この数日、与党の質問はそれ(中国の脅威論)ばかり。他に言うことがないのか」と指摘した。

 公明党の質問には、自民との与党協議を通じて法案に歯止めをかけたという「『実績』アピール型」がみられる。西田実仁氏は7月29日の特別委で「武力行使の新3要件」など法案の「歯止め」について、「我が党の主張によって盛り込まれた」と繰り返した。

 与党は衆院審議で法案の早期通過を優先。審議時間の積み重ねを重視し、野党の要求をのんで与野党の時間配分を「1対9」にした。与党は質問時間が少なく法案の必要性をアピールできなかったと分析。参院では「3対7」にした。

 だが与党は、「新3要件」など衆院段階からあいまいさを指摘されている部分にはあまり触れない。公明も、法案提出前の与党協議で政府・自民と意見が食い違っていた中東・ホルムズ海峡での機雷掃海についてはほとんど指摘しない。

 過去の重要法案の審議では、政府が与党議員の質問に、法案の解釈や運用の指針を答弁する例もあった。今回の安保関連法案の審議でも、政府が公明党議員の質問に、自衛隊が後方支援できる地域を説明したり、軍事的作戦を行う有志連合への不参加を表明したりした。今後の参院審議でも、あいまいな点について与党が政府から具体的な答弁を引き出せるかが問われる。(小野甲太郎)

 ■<考論>一方的な主張、引き出すだけでは…

 只野雅人・一橋大教授(憲法学、議会制度論)の話 与党には法案への批判を受け止め、批判者を説得することで説明責任を果たす役割があるのに、一方的に政府の主張を引き出すような質問にどれだけ意味があるのか疑問だ。また政府は、憲法問題に十分答えないまま「法案は必要だ」という政策論で物事を押し切ろうとしている。参院での与党の質問は、衆院審議を通じて出た「憲法違反」などの批判への答えを政府に求めるものでなければならない。参院の与党議員はもちろん内閣と無関係ではないが、衆院より内閣と少し距離を置きながら、法案の中身を検証することが重要ではないか。


8月9日 朝刊より
 

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コメント
 
1. 2015年8月09日 20:02:34 : YxpFguEt7k
村上さとこ氏
「安倍首相らに続き、山本太郎議員も献水。太郎さんの名前がアナウンスされると、会場から大きな拍手!多くの政治家が献水する中、拍手が起こったのは太郎さんだけ。みんな知っています。誰が国民の本当の代弁者なのかを。
そして、田上・長崎市長が平和宣言の中で安保法案について言及する場面でも、会場から割れんばかりの拍手が起こりました。
マスコミはこのことを報道するでしょうか。」
https://www.facebook.com/murakamisatoko2013/posts/484061225089841?pnref=story

参議院での山本太郎氏の質問が効いてますね。野党・参議院議員よ、がんばれ! 有権者は見てるぞ!


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