★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK190 > 346.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
潮目は変わったか?(反戦な家づくり)
http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/346.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 08 日 21:45:05: igsppGRN/E9PQ
 

潮目は変わったか?
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1411.html
2015-08-08 反戦な家づくり


潮目が変わった、と口にする人が増えた。

たしかに、様々な状況が安倍晋三を追い込んでいるように見える。
これを潮目と言うのならば、確かに潮目は変わったと言えるだろう。
しかし、潮目が変わって、どこに向かって流れようとしているのか、を誰も言わない。

安倍晋三の極右路線、極端な独裁者ぶりは、さすがに嫌気をさそい、支持率は急落した。
沖縄に対しては1ヶ月間の休戦協定を申し出た。
岩手県知事選は自民系候補が出馬取りやめ。
ついでに、新国立競技場の白紙撤回。
これらは、わずかな成果といえども、これまでの安倍独裁を押し返している印象は強い。

潮目が変わったちょうどこの時期、彗星のように現れたSEALDSなどの団体が、国会前や全国でのデモや集会を主導し、メディアにも好意的に取り上げられた。
こうした運動に参加している人たちの目には、今まさに潮目が変わったのは、新しい運動の成果だと映っていることだろう。

国民ひとり一人が声を上げるという、民主主義の「み」の字を忘れた日本人にとって、どんな形であれ直接行動の経験を積み上げるのは、かけがえのない経験だ。
全共闘世代より若い世代にとって、デモや集会や街頭宣伝などは、自分の社会的なポジションを失ってしまうような恐怖の対象だったはずだ。それが、3.11以降の脱原発と、今回の反戦争法案で、世の空気が変わってきた。
それは、窒息していた日本人の肺に、ほんの少し風穴が空いた画期的な出来事だ。

しかし、かけがえのない画期的な動きではあっても、それはまだ端緒であることも事実。
彼我の力の差は、まだあまりにも大きいと言うことも忘れてはいけない。

残念ながら、今の程度の運動で、安倍政権が方針転換することはあり得ない。
支持率急落とは言え、まだ30%以上を維持しており、自民党の政党支持率は余裕のぶっちぎりである。
安倍晋三という独裁キャラを切り捨てれば、自民党にとって、これまでと大きく状況は変わっていない。

これから民主主義を作っていく長い工程を考える時、冷静に「イマココ」を認識することは重要。
いたずらに成果が出たと思い込むと、運動としては寿命が縮むことになりかねない。
これは、集会などの人数を盛るべきでない、という話にも通じる。

では、なぜ潮目が変わったのか、変わったように見えるのか。

■■

敵は一枚岩ではない、ということを知っておきたい。

無理筋で金儲けしたい という点ではかわりは無いけれど、その方法が違う。
戦争を主な収入源にするグループと、金融を主な収入源にするグループがある。

戦争グループは、国家に戦争をやらせ、巨額の武器弾薬を使わせ、「民主化」の名の下に植民地化した地域の利権を独占する。
第二次大戦以来の、米国を使った典型的な戦争経済主義である。
それによって、アメリカ本体を含めた国会はボロボロに疲弊するが、産軍共同体だけはどんどん肥え太っていく。

戦争経済の問題は、利用した米国をはじめとした国家が、破綻するということだ。
戦争経済を推し進める主力であった米軍自体が、もはや予算削減のなかで闘うことが困難になっている。

そこで画策されたのが、日本軍(自衛隊)を米軍の配下として活用することと、大戦争によって米国の借金自体を帳消しにするくらいの秩序破壊、再構築である。
これまでのような、地域的な戦争ではなく、いわば世界大戦によって、米国の圧倒的な覇権を回復させようというのだ。
そのために、不足する現状の戦力と資金力を、自衛隊を動員することで補おうというのである。

これが、安倍晋三をして、集団的自衛権と戦争法案に突き進ませてきた、主な勢力だ。
安倍晋三が、虎の威を借りて中国韓国にに対して戦争を仕掛けたとしても、許容する。ないしは、これ幸いと戦線拡大させてしまえ、という絶望的な破壊力でこれまで進められてきた。
ファシズムをたきつけておいてから、叩きつぶすというマッチポンプを画策してきた。

もう一つの敵の勢力は、戦争は限定的にして、主に金融をとおして富を吸い上げる。
いわゆる、新自由主義とか、グローバル金融資本と呼ばれる勢力である。

地域的、限定的な戦争は金融資本をむりやり投下する先を確保することになるが、世界大戦は望まない。
また、無限定な戦争に突き進むファシズムのようなコントロールの効かない勢力は忌避する。
ちなみに、原発のような儲からないでコントロールできないものも、むしろ反対する。(コイズミが脱原発なのは、彼は新自由主義の直轄だからだ)

この血も涙もない合理的な強盗とも言うべき新自由主義は、カネを貸してバブルを作り、破綻させて富を吸い上げる、というビジネスモデルで攻め込んでくる。
貧しい国にも、独裁政権を利用して薄利多売ならぬ、薄利多奪をおこない、その結果が世界の飢餓につながっている。
もちろん、日本のような富がうなっている国は、彼らのメインディッシュである。

1980年代から日本に攻め込み、バブルを作って破裂させ、そこから本格的な日本収奪は構造化した。
日本だけは、いくら働いてもGDPは伸びず、収入は減り、ごく一部の超大企業を除いて、異常な貧困化スパイラルに陥っている。
これは、新自由主義が構造的に富を吸い上げ続けているからなのだ。

せっかくのメインディッシュを、無駄な戦争で疲弊させるのは、新自由主義にとっては得策ではない。
TPPも使って、富を吸い尽くすまで、ちょっと戦争で焼くのは待て、ということだ。

いま新自由主義が狙っているのは、かんぽマネー、ゆうちょマネー、GPIFの年金マネー、などの現生はもちろんだが、それにとどまらず、水道や空港や高速道路などの公営企業を虎視眈々と狙っている。
国の財産を運営する権利を手に入れて、「公共料金」と称して自動的に吸い上げる仕組みを作ろうとしている。

横文字で言うと、「コンセッション」と言うらしい。
竹中平蔵自身が以下のように説明している。
「コンセッション」は日本を変えるか?

ちなみに、新国立競技場の出直し自民党案はなんと、PFIだそうだ。
簡単に言うと、神宮の杜のあの敷地を民間にただで払い下げて、儲かるスタジアムを建てさせる、ということ。
なんだそういうことかい、と言いたくなる

この戦略にとっては、日本が焦土になるのは困るのである。

■■

しかも、70年かけてせっかく日本人を飼い慣らしてきたのに、安倍晋三があまりにも無茶苦茶するおかげて、徐々に目が覚める人が増えてきた。
安倍個人がターゲットになっているうちはいいけれど、見えない植民地支配の網の目を、見える日本人が増えてしまったら大変だ。
今のうちに安倍晋三を切り捨てて、ゆでガエルの日本人に戻してしまおう。

これが、潮目が変わったということの、冷静な分析なのではないかと、私は考えている。

戦争法案は参議院で早期に可決して、安倍はその責任を取る形で切られるだろう。
安倍は切られても、戦争法案は残る。残って、米軍補完の路線は静かに進められる。

大戦争の道は回避されたとしても、特に中東での局地戦争にかり出されるのは間違いない。
ファシズムや極右の熱狂的な戦争ではなく、米軍の配下として淡々と送り出されていく。

辺野古新基地問題で、沖縄県に対して9月9日まで休戦を申し出たと言うことは、これはオール沖縄の戦いの成果と言っていいと思うが、同時に9月9日までに戦争法案を参議院で可決すると言う意味でもある。

岩手県知事選で、現職参議院議員の自民系候補が出馬断念と言うことは、野党連合の成果ではあるけれども、参議院で戦争法案賛成票を減らさないという意味でもある。

参議院を放置して衆議院で再可決というストーリーではなく、参議院で成立させるつもりだ。
とにかく早いこと決着をつけておいて、安倍晋三を切って、新しい運動の成果とマスコミは持ち上げて、日本人はぬるま湯のゆでガエルにとっとと戻してしまうつもりだ。
そして、新自由主義の収奪が始まる。

この流れを、今すぐどうこうできる策はない。
残念ながら。

だが、こうした彼我の関係を冷静に見つめながら、10年後、20年後にむけて考え、発信する人間が少なからずいることを、私は信じたい。

潮目は、変わったことを喜ぶのではなく、冷静に「読む」べきものだ。
そのことを肝に銘じる。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年8月08日 21:52:31 : izdhR10Pfg
反戦さんはいつから評論家になったのだ.
うまく立ち回れるところがないので,こんな事を言っているのか.
小プロ市民のような戯れ言をいうのではなく,潮目が変わろうと変わるまいと一貫した,あなた自身の理念を語りなさい.

2. 2015年8月08日 21:56:47 : u82kBvRwmA
なんでこう上から目線なのかねえ。

3. 2015年8月08日 22:00:54 : FaaAqaVG3Y
こんな知ったかぶりの上から目線の腐った評論では自民に永遠に勝てない。

この男はネトウヨか!我々は安倍を手土産にアメリカの手先ども血祭りにあげてゆく。



[32削除理由]:削除人:言葉使い

4. 2015年8月08日 22:23:23 : D6VdWhwysk
浮かれすぎの抜けたコメントに辟易していたところ。

>潮目は、変わったことを喜ぶのではなく、冷静に「読む」べきものだ

まさにその通りですね。

 


5. 2015年8月08日 23:17:22 : XHIbZv3tNo
一歩後退は二歩後退につながる。
二歩後退は三歩後退につながる。
やがて全面後退につながる。
これを目指そう。

もう自民党支持、公明党支持となど恥ずかしくて言えない状態に持っていこう。
経済界もマスコミもまだ安倍政権を支持するなら徹底的に叩き潰そう。


6. 2015年8月08日 23:22:44 : 9MY1qlUkRE
みんな冷静だよ(笑)

未来は誰にも分からない可能性だ。
だから一人の預言者としての予言があれば
他の預言者の別の予言もあったっていいだろう。
それが当たろうが外れようがそれはそれで大したことじゃない。
誰にもわからんのだから。

可能性こそが未来なわけでその可能性に向かって
いまは皆で動いているんだがその結果として何かが
変わってきていることを感じる人が居るってことだろう

冷静に水晶玉や筮竹のなかに10年後20年後をみても
仕方あるまい。いまやるべきことの中に
10年後20年後があると思うけどね。

始めに書いたようにみな冷静だと思うよ。



7. 2015年8月08日 23:51:21 : qR018y1gQY
『<反戦な家づくり様>、今時“捏造ガセ調査”の鉛筆舐め舐め数値を信用して、世情や政治状況を判断してるようじゃぁ、時代に取り残されますよ?』

その見本『支持率急落とは言え、まだ30%以上を維持しており、自民党の政党支持率は余裕のぶっちぎりである。安倍晋三という独裁キャラを切り捨てれば、自民党にとって、これまでと大きく状況は変わっていない。』って読みは、甘い甘い…もうそういう状況じゃないんだよ。

<バカメディア>は元来、“時の権力”に阿るのが習い性なのである。
特に、バブル崩壊後の“金融資本大混乱”時代から、阿り体質が顕著・露骨になってきた。この時期から<世論調査>の質と回数が一変したってことさ。
それまでの主流であった“対面式アンケート調査”から“RDD方式電話世論調査”へとシフトしたのである。(現状で“対面式アンケート調査”を実施しているのは<爺通信>の月一定点調査だけ。)
その要因は…@安いA早いB生データは数値だけC誤魔化し易い…である。
もともと、<世論調査>の「統計学的な信頼性」は30%未満である。偏り度70%以上ってことさ。(例えば、<無党派層>は従来の“対面式アンケート調査”では、55%〜60%であったものが、“RDD方式電話世論調査”では25%〜30%になる、ってのはどう考えたって、おかしいだろう?)

だから、詳細(絶対得票率・投票率との対比)を省略して言えば、現今の<内閣支持率>は元々“20%〜25%”、<痔眠党支持率>も“15%〜20%”下駄を履かせているのである。
真の世論に近い、<内閣支持率>は“18%〜23%”であり、<痔眠党支持率>は“14%〜19%”である。
詰まるところ。「内閣支持率急落」とは、<バカメディア>が、世論に抗しきれず、自己保身の為に下駄の歯を削り始めただけのことなんだよ。
今後「痔眠党って感じ悪いよね!」が正面に出てくれば、捏造ブッチ切り<痔眠党支持率>も下駄の歯を削らざるを得ないのである。

まぁ<バカメディア>が真の数値を公表することは、未来永劫無いであろうが、そんなものとは関係なく、<パンパース政権>は崩壊し、<痔眠党>も出直し的改革を迫られるのである。



8. 罵愚 2015年8月09日 04:58:00 : /bmsqcIot4voM : km8UcMNbrk
 たしかに、安倍首相のつくった保守回帰の潮流は、せき止められてしまった。しかし、せき止められてしまった潮流がどこにむかって溢れ出すのかの方向性は、見えてこない。
 あの若者に代表されるエネルギーを民主党と共産党の、どちらが吸収するかがひとつのポイントになると思う。資材や資金は民主党ではなく、共産党から渡されているようだが、それがどこまで組織化に役立つものか、過去の失敗の経験が、生かされるかどうかだな。
 ふたつめは、夏がすぎれば秋がくる。秋風がふいて、安保法制は成立したとき、このエネルギーがさらに大きなうねりになれるかどうかの疑問だな。シャボン玉で終わるかもしれない。
 どっちにしても、安倍右翼と売国サヨクの2軸対立の構図ではなく、そこに媚中勢力や在日工作と、それをあと押しする経済人やら、アメリカの金融マフィアをコントロールするユダヤ資本など、このシャボン玉を手玉にとろうとしているいくつものベクトルの合成を読み解く必要がある。

9. 2015年8月09日 10:30:07 : TF11GXF11k
久しぶりに「反戦な家づくり」さんの文章を読んだ。
冷静で良い記事だと思う。

複数の野党の人に聞いたところ、「デモや国民運動の盛り上がり方は、まだ足りない」と言う。そう良いながらも、野党の国会議員の人たちはシールズの応援に行き、抗議の声を盛り上げようとしている。

私はこういう、「それでも安倍は法案を通すだろう」という可能性を片目で、「もしかしたら廃案に追い込める事態が来るかも知れない」可能性を片目で見ながら、抗議集会をする人たちを応援するし、可能なときには足も運ぶ。

それから、反戦な家づくりさんのサイトにパレスチナのオリーブ製品の店がリンクされていたことを知って、嬉しい。


10. 罵愚 2015年8月09日 17:47:37 : /bmsqcIot4voM : km8UcMNbrk
 つまり、60年安保を思い出すと、あれは保革の激突の事態だった。それぞれにアメリカと旧ソ連がうしろ盾になった、国内の、ふたつの勢力による代理闘争だった。
 それが、今回の安保法制や、それから派生した沖縄の基地移転や安倍内閣打倒など、一連の騒動では、おなじ反対派でも民主党は共産党に主導権を奪われる事態を恐れているし、共産支那の介入はもっと露骨だし、東シナ海や南シナ海では現実に事態が進行している。
 自民党内でも、アメリカ一辺倒ではなく…あるいは、アメリカのどの部分と繋がってるのかの違いや支那や朝鮮との関係に動かされているグループや、安倍首相の足を引っ張って、内閣の寿命を縮める目算もあって、永田町は、日曜の政治番組では解説しきれない状況といっていい。
 そういうなかで、この騒動が一段落すると、来年の参議院選挙は衆参同日選挙で、安倍政権の長期政権になるきっかけになるかもしれない。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK190掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK190掲示板  
次へ