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安倍談話報告書を歓迎した岡田民主党代表のピント外れ
http://new-party-9.net/archives/2429
2015年8月8日 天木直人のブログ 新党憲法9条
70年談話を、閣議決定を経た上で、8月14日に発表する。
このことを真っ先に、そして、他紙を引き離す形で、連日大きく書い
ているのは読売新聞だ。
なぜか。
それはナベツネの読売新聞が安倍首相に圧倒的に近いからである。
きのうの新聞では、ご丁寧にこのタイミングの合わせて、ナベツネの
朋友である中曽根大勲位の、村山談話は踏襲すべきだ、という助言まで
掲載し、70年談話の方向づけを示している。
その読売新聞がきょう8月8日の一面トップで安倍首相の決断の背景
について次のように書いた。
「・・・首相は、過去の談話の表現に縛られず、自らの考えを反映し
やすくするため、70年談話を閣議決定せずに、個人的見解として発表
する予定だった。しかし、連立を組む公明党は、過去の談話を継承すべ
きだとの立場から閣議決定の必要性を主張。戦後50年の村山首相談
話、60年の小泉談話はともに閣議決定しているため、首相周辺からは
過去の談話を『上書き』するために閣議決定すべきだとの声も出てい
た。首相は『閣議決定すれば今までの談話を塗り替えることになる』と
周囲に語っている。閣議決定を終戦記念日の15日ではなく、14日に
するのは、70年談話が政治問題化しているため、天皇陛下がお言葉を
述べられる15日を静かな環境で迎える狙いがあるとみられる・・・」
これまで私が断片的に指摘してきたことが、すべてここに書かれてい
る。
私が驚いたのは、たとえ一時的にせよ、安倍首相が個人的談話にする
ことを本気で考えていたということだ。
そうなれば面白かったのに、残念なことをした。
やはりまわりの知恵者が寄ってたかって、村山談話を葬り去るという
本来の目的を忘れるな、と助言したのだ。
首相もそれに気づいたということだ。
ここまでくれば、私が安倍首相なら、お詫びの言葉さえ入れるだろ
う。
限りなく村山談話に近づけ、過去の反省はこれで終わりにして、積極
的平和主義という言葉の下で強化される日米同盟を全面的に謳いあげる
だろう。
これこそが歴史に残る安倍談話の真骨頂だ。
そのたたき台が、西室、北岡両氏が提出した有識者懇談会報告書なの
である。
その名前も未来志向の「21世紀構想懇談会」となっている。
安倍首相は確かに迷走した。
しかし、怪我の功名で、迷走の果てに、もっとも都合のいいシナリオ
に落ち着くことになったのだ。
私が驚いたのは、きょう8月8日の朝日新聞に報じられている岡田民
主党代表の7日の記者会見における言葉である。
有識者懇談会の報告書の中に侵略という言葉が盛り込まれていること
を見て、「よく出来ている」と評価した上で、「結論を首相にはきちん
と受け止めてもらいたい」と述べたという。
これほどピント外れの評価はない。
岡田民主党代表に言われるまでもなく、安倍首相は喜んでそうするに
違いない。
みているがいい。
いずれ岡田民主党代表は日米同盟重視のために正しい安保法制をつく
る必要があると言い出すに違いない。
岡田民主党は、もはや安倍首相を喜ばすだけの野党第一党であるとい
うことである(了)
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