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知られざる極秘文書「天皇メッセージ」の影響とは? 沖縄基地問題で本土の人間が向き合うべき県外移設の論理(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/15/senkyo190/msg/113.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 04 日 08:14:05: igsppGRN/E9PQ
 

「沖縄の人々の声を代弁するのはやめようとした。日本人として、本土に暮らす国民のひとりとして、こうあるべきだと考えるようにしました」と語る高橋氏


知られざる極秘文書「天皇メッセージ」の影響とは? 沖縄基地問題で本土の人間が向き合うべき県外移設の論理
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150804-00051641-playboyz-pol
週プレNEWS 8月4日(火)6時0分配信


米軍普天間(ふてんま)基地の辺野古(へのこ)移設をめぐる問題で緊張が続く沖縄。翁長雄志(おなが・たけし)知事を先頭に「移設反対」を訴える沖縄県民の声に対し、「辺野古移設が唯一の選択肢」と移設工事を強行する構えの政府。両者の対話は完全にすれ違ったままだ。

そうした中、かつて民主党・鳩山政権が主張しながら実現できなかった「県外移設」、つまり米軍普天間基地の「本土移設」という選択肢こそが、この問題を解決する最も現実的な方法論だと訴えるのが、『沖縄の米軍基地「県外移設」を考える』だ。

沖縄の米軍基地は誰のためにあるのか? 基地の存在を望み、日米安保を支持している日本人が負うべき責任とはなんなのか? 本土の国民が沖縄の基地問題に、ひとりの「当事者」として向き合うことの意味を著者の高橋哲哉氏に聞いた。

―今回、沖縄の米軍基地問題を「県外移設」という具体的な解決策を軸に論じようと思われたのはなぜですか?

高橋 この問題について考えることは、沖縄の米軍基地問題が持つ根本的な矛盾について考え、それを解消する道を模索することだと思うんですね。そこで「県外移設」ですが、この選択肢は以前、鳩山首相が主張して、当時、それを沖縄の人たちも非常に歓迎したわけですけれど、結局、首相自身が潰(つぶ)される形になって実現しなかった。

確かに、鳩山首相にはそれを実現する十分な準備も手腕もなかった。しかし、私はそれ以上に「なぜ県外移設なのか?」という論理を持たなかったことが問題だと考えたのです。あの時、「県外移設の論理」をきちんと作った上で、国民やメディアに訴えるということができていれば、もう少し国民の支持を得ることができていたのではないでしょうか。

―「県外移設の論理」というのは、具体的にどのようなものなのでしょうか?

高橋 現在、在日米軍専用施設の4分の3が沖縄に集中しているわけですが、これらはすべて日米安全保障条約(日米安保)で日本とアメリカが合意の下で置いているものですよね。日米安保は、最近の政府や新聞社の調査でも日本国民の約8割以上が支持しています。日米安保を維持して、自衛隊とのセットで日本を守っていくことに同意しているわけです。

しかし、この8割というのはほとんど本土の国民です。なぜなら沖縄の人口は日本の1%にすぎませんから。つまり、本土の人たちの圧倒的多数の支持を受けて、政府が日米安保の下に米軍基地を置いているのです。ところが、その基地の多くは沖縄に置かれているという現実があります。これは大きな矛盾をはらんでいる。

日本の安全保障体制は沖縄の犠牲の上に成り立っているのです。この「犠牲のシステム」があることで、沖縄にとっては日米安保も米軍基地も「本土に押しつけられたもの」なのです。本来であれば、本土の日本人が基地の負担もリスクも負った上で日米安保の賛否を考えるべき、というのが、私の基本的な県外移設の論理です。

―本書でもうひとつ、非常に重要な意味を持つのが「天皇メッセージ」に関する部分です。敗戦直後の1947年、昭和天皇がアメリカに対して沖縄の軍事占領を希望するというメッセージを送っていたものですね。

高橋 当時はすでに今の日本国憲法が施行されていますから、本来ならば天皇は政治的な権能を持っていませんでした。それにもかかわらず、昭和天皇は占領軍に対して、当時の吉田政権の頭越しに自らのメッセージを発しています。その内容は「日本国天皇は沖縄に対する米国の軍事占領が25年ないし50年あるいはそれ以上にわたって続くことを希望する。それが日本の防衛に役立ち、かつアメリカの利益になるだろう」というものです。

この極秘文書は1979年に筑波大学の進藤榮一さんが発見したのですが、いまだにその存在があまり広くは知られてないと思います。日本のメディアがこれを大々的に報道するのを自粛しているように感じます。

実際に、日本政府はその後の主権回復と引き換えに沖縄を米軍支配下に譲り渡し、本土復帰を経ても、米軍が沖縄を占領しているような状態が今も続いている。あたかも日本政府は、70年近く前に昭和天皇が希望したように振る舞い、戦後の歴史が展開してきているわけです。

―本土の人間が、沖縄の基地問題をどうとらえるべきなのかというのは難しいテーマです。「当事者感」を持ちにくい部分もあるように思います。

高橋 実は、それが沖縄に米軍基地が集中した理由のひとつなのです。本土の人間は「沖縄に基地があるのは仕方がない、軍事的な理由、地政学的な理由で沖縄にあるのだろう…」と、なんとなく自分たちを納得させてきた。

しかし、実際にはもともと本土にあったものを沖縄に移している。例えば、海兵隊は1950年代に山梨と岐阜に司令部があって全国に分散して駐留していました。当時は本土でも反米軍基地闘争が大変盛んになっていて、日米両政府は反米運動になるのを恐れていたわけです。

そこで、すでに米軍の支配下にあった沖縄にそれらの基地を移して本土の反基地闘争を収束させたのです。つまり、キャンプ・シュワブにしても普天間基地にしても、今、沖縄にある海兵隊の基地はもともと本土にあったもの。それを沖縄に隔離して、本土から基地問題に対する当事者意識を失わせてきたのです。

こうした歴史的経緯を考えれば、本土の国民は本来、米軍基地問題の「当事者」になります。普天間飛行場の「県外移設」というのも、沖縄にある米軍基地を本土に「誘致する」という話ではなく、本来こちらにあったものを引き取るという意味だとわかるはずです。

私はこの本で、沖縄の人々の声を代弁することはできるだけやめようとしました。日本人として、本土に暮らす国民のひとりとして、こうあるべきだと考えるようにしたのです。まずは歴史を知り、沖縄の人たちの立場を理解しようとし、では自分たちはどうすればいいのかと考えたり、動いたりすることが必要でしょう。

そうすることで、すでに大きく傷ついた沖縄と本土の信頼関係を少しずつ築いていくしか解決の道筋は見えてこないんじゃないかと思うのです。

(インタビュー・文/川喜田 研 撮影/村上宗一郎)

●高橋哲哉(はかはし・てつや)
1956年生まれ、福島県出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。専攻は哲学。南山大学講師などを経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『逆光のロゴス』『記憶のエチカ』『デリダ脱構築』『戦後責任論』『歴史/修正主義』『証言のポリティクス』『反・哲学入門』『教育と国家』『靖国問題』『犠牲のシステム 福島・沖縄』など

■『沖縄の米軍基地「県外移設」を考える』
(集英社新書 720円+税)
2014年の沖縄県知事選と衆議院選挙で示された、米軍普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する沖縄の民意と、圧倒的多数が日米安保体制を容認する本土国民との溝は深まっている。こうした状況を悪化させず、基地問題を解決していくために必要なことはなんなのか? 本土の知識人として初めて「県外移設」について真正面から向き合い、論考を試みる


 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国 2015年8月04日 08:24:38 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>「当事者感」を持ちにくい部分もあるように思います。

小学生の頃に読んだ『ひめゆりの塔』や、中学時代に熱心に読んだ“戦記もの”
(の中の特に沖縄地上戦や大和海上特攻の話し)の影響か、私にとって『沖縄』“他人事”ではない。

『蝦夷(えみし)=日高見的史観』と『琉球』を重ね合わせる現在ならば、尚更だ。

でも痛いくらいの『当事者感』を持ちつつ、実施の生活では“やっぱり遠い”のが沖縄でもある。

問題の根本はこういうトコロにあるのではないか、とも思う。

本土の人間にとって、沖縄の問題は1から十まで“心の問題”だ。


2. 2015年8月04日 08:37:06 : D2wSkmKorc
沖縄の者です。

沖縄問題を考えてもらえて感謝ですが、部分、違和感があるので書きます。

「確かに、鳩山首相にはそれを実現する十分な準備も手腕もなかった。しかし、私はそれ以上に「なぜ県外移設なのか?」という論理を持たなかったことが問題だと考えたのです。あの時、「県外移設の論理」をきちんと作った上で、国民やメディアに訴えるということができていれば、もう少し国民の支持を得ることができていたのではないでしょうか。」

→ 「県外移設の論理」、本来、補佐する官僚や政治家が一緒に考えるべきだった。ところが、逆の行動をとった。嘘情報を流したり、リークしたり。いまでもそう、それが問題。


「そこで、すでに米軍の支配下にあった沖縄にそれらの基地を移して本土の反基地闘争を収束させたのです。つまり、キャンプ・シュワブにしても普天間基地にしても、今、沖縄にある海兵隊の基地はもともと本土にあったもの。それを沖縄に隔離して、本土から基地問題に対する当事者意識を失わせてきたのです。」

→ 差別という言葉で出るべき所でしょ。または、無関心。「当事者意識を失わせ」同じ意味だろうが。。


3. 2015年8月04日 08:50:30 : D2wSkmKorc
>日高見連邦共和国 さん

2です。
書き込んでクリックすると、時間差で、あなたのコメントが先にあって。
あなたのコメントを受けての非難ではないですので、誤解なきよう。

>でも痛いくらいの『当事者感』を持ちつつ、実施の生活では“やっぱり遠い”のが沖縄でもある。問題の根本はこういうトコロにあるのではないか、とも思う。

そうですね。原発問題で、沖縄からは同じように言えます。
「感性を鋭く、知性につなげる。」が私の思想ですが、なかなか。
とにかく、ありがとう。


4. 2015年8月04日 09:22:28 : b5JdkWvGxs
鳩山も小沢も単に沖縄を中国に乗っ取らせようとしてるだけだよ

小沢が沖縄に建てた豪邸は中国首脳を滞在させて沖縄乗っ取りの司令部にする為のものだからね

[32削除理由]:削除人:小沢氏関連コメントはこちらhttp://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/914.html

5. 英松 2015年8月04日 09:27:56 : ETND93SaXW5yw : JCztBn3yxQ
沖縄の米軍基地問題は、本土の原子力発電所に置き換えればよく分かります。

原子力発電所は、テロや事故で放射能能漏洩が発生し非常に危険だから、沖縄に集合しろってな事と似たようなものです。

本土は、福島だけでなく他の原発でも悲惨な状況になるだろうし
沖縄は、米軍基地の問題は解決されないだろう。


6. 日高見連邦共和国 2015年8月04日 09:47:32 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>02>>03

こちらこそ、有難う、そして本当にごめんなさい、です。

1993年の大冷害のとき、岩手は石垣島から“種籾”を頂いて、翌年の田植えをなんとかしのぎました。

その後、岩手県が開発した稲の耐寒品種“かけはし”の名前は、このとき沖縄と岩手を繋いだ
『心の架け橋』への感謝を込め、これを絶対に忘れないという関係者の強い想いの現われです。

2009年5月、愛知の岡崎城のお祭りで『石垣島』の観光ブースを見つけ声をかけさせて頂きました。

昨年9月、岩手・北上での産業物産展でも『石垣島』の観光PRコーナーが有ったのでお話させて頂きました。

妹夫婦や幼馴染の子らも、新婚旅行で沖縄を訪れていますし、小学校の親子リクレーションで
『エアロビ体操』をして下さった若い女性は、今年沖縄へ“移住”していきました。

“縁”はあるんですが、さりとて、応援する“具体的な事”が何も出来ない自分をいつも恥じています。

私が不注意に使った『本土』という言葉が、貴方たちにどのような印象を与えるのかすら、想像するしかありません。

本当にごめんなさい、です。そしてそれ以上に本当に色々有難うございます、です。

“戦後日本”の矛盾と痛みを一身に背負って頂いて・・・


7. 2015年8月04日 13:18:29 : w3M1BHSquE
日本の国は、日本国民は どれほど沖縄の犠牲の上に成り立っているのか せめて“知るべき”である

沖縄に 強力な米軍基地が 有ったと言う事実が、「一切の戦争を放棄」 という日本国憲法の持つ矛盾を
カバーしてきた事だけは、なんびとたりとも否定など出来ない事実だと思います

だからと言って、今さら 米軍に出ていってくれとは おそらく言えないでしょう
防衛上の問題だけでなく、経済的な問題でも 非常に困難を伴うのですから

私の街には自衛隊の駐屯地がある、沖縄の米軍なんかとは 比べものにならない小規模な駐屯地でも
もしも撤退されたら ただでさえ過疎化している地域経済は 壊滅的打撃を受けるのは必至なのです
だから以前、社会党系の議員が 市長に当選し 2期ほど務めた時があったのですが
市長になった途端、社会党系でありながら市長は 自衛隊の存在を 堂々と肯定し支持しました

そしてその 元市長いわく、「中央の政策と地方地域の政策は 別物であり相容れない場合が有る」
こう公言したのです つまり、右とか左とかの論理よりも先に 経済的な依存が大き過ぎるのです

防衛をどうするのか、憲法をどうするのか、経済的依存からどう脱却するのか
あまりにも難題は 山のように多すぎて、鳩山元総理のような軽々しい発言は出来ないのですが

【せめて、日本国民は 沖縄をこれほどまで 犠牲にしたきた事実を“知るべき”でしょう】


8. 2015年8月04日 22:23:40 : QmyrjoZuIs
>7. 2015年8月04日 13:18:29 : w3M1BHSquE
>【せめて、日本国民は 沖縄をこれほどまで 犠牲にしたきた事実を“知るべき”でしょう】

おっしゃる通りです。
戦後のあり方が本土の人間欲に支配され続けられたからです。


9. 2015年8月05日 21:20:23 : uS5TXcC9oo
7.さんへの批判ではありませんが、7.さんの意見を借りて、沖縄の現実いや現状を理解されていない方が本土には少なからずいると思い、書き込ませていただきます。
7.さんの地元が自衛隊基地に対する「経済依存」でジレンマにあるのは大変良く分かります。
しかし沖縄の場合、逆で基地が「経済発展の最大の阻害要因」となっているのです。でなければ「沖縄保守界」がこぞって「新基地建設反対」になる訳がありません。
沖縄が「米軍基地に経済依存している」と、今だにお考えの本土の方がいますが(7.さんではありませんよ)それは40年前の話であり、さらに言えば現自民党政権・本土マスコミの妄言に影響されてしまっている人でしょう。
私は沖縄人で正直、米軍の全基地返還に賛成する者ではありません(沖縄には、米-陸・海・空・海兵の34の基地がありますが、普天間は小さな方)。
ただ現状の米軍基地負担は沖縄の将来・経済発展、にとってあまりに非合理で、理不尽なのです。
本土の方は「鳩山発言」を「妄言」の如く理解しているようですが、あれこそが「真言」でしょう。自国の防衛、国防は自国で、自分の地元で負いましようよ。「沖縄の犠牲の上に・・」などと言うのはやめて「日本の国防は我が街で負う!」と言う言葉を待っています。私は安倍政権・自民党を熱烈に支持する方々がなぜ地元に「米軍基地誘致活動」をしないのか不思議でならないのですよ。

余談ですが、私はアメリカ人が大好きです。親戚にもアメリカ人がいます。「普通」のアメリカ人は本当に良き人、良き隣人です。本土マスコミ・ネットでは「沖縄人は反米」であるかのごとき伝え方をされますが、私に言わせればとんでもない話です。むしろ逆で、日本で一番親米なのは、沖縄人だと自負しています。繰り返しになりますが、日本人が「親米・愛国者」なら何故「我が街に米軍基地を」と手を挙げる自治体がないのでしょうか?



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