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決起集会も開いたが…(平野達男参議院議員)(C)日刊ゲンダイ
岩手知事選“大逆風”で…支援候補に「出馬断念」迫る安倍官邸
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162360
2015年8月4日 日刊ゲンダイ
自公支援の平野達男参院議員(61・元復興相)が、野党統一候補の現職・達増拓也知事(51)に挑む構図の岩手県知事選(8月20日告示、9月6日投開票)。だが、ここへ来て、安倍官邸の腰が引けてきた。安保法案へのダメージを警戒して、劣勢の平野氏にナント“出馬断念”を働きかけているというのだ。
「情勢調査で平野さんは達増知事にダブルスコア以上離されているうえ、安保法案への逆風が強まるほどに達増知事の支持が増えるという状況です。このままでは平野さんは大敗しかねない。知事選の投票日前後は、まさに安保法案審議が佳境を迎え、参院で採決するのか、それとも60日ルールを使って衆院で再議決するのか、安倍首相が判断を迫られる時期です。知事選でボロ負けし、『岩手ショック』『安保法案が影響』などとメディアに書き立てられたらたまらない。だったら、不戦敗の方がマシというわけです」(自民党関係者)
小沢一郎氏と袂を分かち、民主党も除名された平野氏を知事選に擁立したのは、自民党の二階俊博総務会長と小沢氏を裏切った元秘書の高橋嘉信氏だ。小沢王国の弱体化を狙ったものだが、自民党は早くから石破茂地方創生相が応援に入るなど党を挙げた支援体制を組んでいた。それが一転、“平野降ろし”である。
参院任期があと4年残っている平野氏も勝ち目ゼロに「迷い始めた」(地元関係者)とはいうものの、先月30日には事務所開きを済ませ、決起集会も開いてしまった。「今さら出馬を撤回したら、地元の支持者から総スカン」(前出の地元関係者)で引くに引けなくなっている。
「それならば、と窮余の策として官邸では“仮病”プランまで浮上しています。病気が理由で出馬を辞退ということなら、平野さんの傷も浅くて済む」(前出の自民党関係者)
そこまでやるか、ではないか。法律を無視する側近の暴言もあり、安保法案に対する国民の批判はどんどん拡大している。そんな中で知事選を不戦敗で逃げようとするとは、安倍首相の焦りと追い込まれ具合が分かるというものだ。
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