http://www.asyura2.com/15/senkyo189/msg/886.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/aa4d19d3a9cd5fd17314a1a79cf4ce0f
2015年08月03日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆安倍晋三首相は、口を開けば、日本が武力行使をする際に満たすべき要件として、実に「のどか」な「新3要件」を唱えて、田舎の老人の如き緊張感のない自説をグダグダと展開し続けている。「新3要件」は2014年7月1日の閣議決定「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」および内閣官房の「『国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について』の一問一答 」により次のように定義されている。(だが、これは、あくまでも武力行使の要件であり、集団的自衛権行使の要件ではない)
@ 我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること
Aこれを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと
B必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと
◆だが、安倍晋三首相は最近とみに支離滅裂になっている。それは、「北朝鮮は日本の大半を射程に入れる数百発もの弾道ミサイルを配備し、発射されればおよそ千キロメートルをわずか10分で到達する。2006年以降3回の核実験を繰り返し、ミサイルに搭載できる核兵器の開発を進めている」(7月29日、参院平和安全法制特別委員会で、公明党の西田実仁参院議員への答弁)という説明を聞けば、歴然としてくる。
核弾頭を搭載した弾道ミサイルが「発射されればおよそ千キロメートルをわずか10分で到達する」というのに、これが「新3要件」を満たしているか否か、武力行使できる場合かどうかを判定する時間的な余裕は、果たしてあるのか。北朝鮮の、弾道ミサイル発射の意図と発射準備、発射の蓋然性を、実際に発射される前に察知し、発射を未然に防ぐには、発射台に「先制攻撃」して叩き潰しておかなければ、間に合わない。北朝鮮が、攻撃目標を首相官邸の陸海空3自衛隊最高司令官たる安倍晋三首相に定めていたら、「わずか10分」で安倍晋三首相に命中し、一瞬のうちに身体はバラバラにされ、昇天させられる。武力行使できる場合かどうかを判定する時間的な余裕は、全くないのである。にもかかわらず、いかにも、余裕を持って判定できるかのような説明をし、国民有権者に対して法案に賛成させようとするのは、はっきり言って「詐欺」である。日本を守るには、「先制攻撃する」か、北朝鮮に対して、自衛隊の陸戦隊を編成して上陸作戦を敢行させて、全土を占領し、軍門に下すしかない。「攻撃は最大の防御」であるという古来からの鉄則を忘れてはならない。
◆「ホルムズ海峡に敷設された機雷は除去しなければならない」というのは、石油の80%、天然ガスの30%を中東に依存している日本にとって、「死活問題」であった。防衛庁・陸海空3自衛隊、とくに世界最高水準の掃海能力を誇る海上自衛隊は、「石油は血の一滴」と受け止めて、機雷除去を使命的役割と考えてきた。
しかし、資源エネルギー情勢は、戦後70年、防衛庁・陸海空3自衛隊設置から60年を経て、大きく様変わりしている。安倍晋三首相が、日本を取り巻く軍事情勢が変わったという言説とは、真逆である。
「機雷敷設によるホルムズ海峡封鎖」「中国による南沙諸島埋め立て強行・機雷敷設」は、武力行使「新3要件」(@ 我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること Aこれを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと B必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと)の一体、どの文言に当て嵌まるのか。当て嵌まると考えるのは、「被害妄想狂」でないかぎり、皆無ではないのか。
電力に限ってみれば、日本は中東の石油・天然ガスに頼らないエネルギー資源を確保するために、原子力発電政策に力を入れて、いま全国各地に51基の原発を保有している。安倍晋三首相は、原発再稼動を決定しているのに、なぜ中東の石油にこだわるのか、実に論理矛盾も甚だしい。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK189掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。