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安保法制と自民党総裁選
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52728903.html
2015年08月02日 在野のアナリスト
新国立競技場で、政府はサブトラックを常設しない方針を固めたようです。近隣にもサブトラックをもつ施設がある、建設費が上がる、がその理由のようですが、今ここでそれを断念してしまうと取り返しがつきません。一つの提案としては、トラックを上げて二層とし、サブトラックを地下化する。観客席はあえて低いまま、つまり相撲の観戦と同じように前列を『砂かぶり』とし、すわったときの目線を地面と同じにしてしまうのです。選手が落ちたら大変なので、透明な板で仕切るか、ワイヤーのような目立たない柵をつくるなりしなくてはいけませんが、日本的な観戦方法として、新国立競技場の目玉としてもアピールできる。一番いいのは、トラックを上げれば風通しがよくなり、芝生の生育にも有利な点です。砂かぶりで見たくない人は、後ろの席をとればいい。スポーツを上から見るもの、という固定観念を外せばこんな提案も可能です。
元々、地下をサブトラックにする計画があったようなので、ちょっとした工夫さえできれば金額も低く抑えられる。相変わらず国は知恵もなく、建設費の高騰を恐れて萎縮しているようですが、お金がなければ知恵をだす。お金のかかる設計にするのではなく、知恵と工夫で日本のよさを伝える。そうでなければ、新国立競技場の負のイメージは払拭されないのでしょう。
3日、礒崎首相補佐官の参考人招致が行われますが、15分だけではまともな質疑ができません。謝罪して幕引き、というのではこの問題、幕が引けない可能性も高い。安保法案に賛成の識者でさえ、この発言は疑問視していますし、何より公明が「進退はご自身で…」と述べるなど、自公連立にヒビさえ入りかねなくなっています。安倍氏は辞任ドミノを恐れているようですが、新国立競技場の問題でも文科省官僚1人の首を切って幕引き、としたことが不評であるように、長引かせることで逆に問題閣僚が滞り、ドミノになりかねない事態に陥っている、とも言えます。
最近、週刊誌でも安倍政権退陣、次は谷垣氏? 石破氏? という記事が並ぶようになりました。こうなると、もう党内の箍が外れます。安倍政権は長くない、となれば、安倍政権に阿ったりすることもなくなり、また反対意見が噴出し易くなる。礒崎氏を更迭しなければ、党への風向きが強くなるのですから、党内からも更迭論がでてきます。しかも創価学会の支援がなければ当選が危ない、という議員はより強く更迭を求めるでしょう。礒崎氏をめぐって安倍政権は四面楚歌になりつつありますが、それはまるで項羽にとっての虞夫人のような状況かもしれません。
9月の党総裁選は、もう安倍政権ではもたない、と判断されるでしょう。何より支持率が急落する中、反対が根強い安保法制を通してしまえば、国民の怒りが参院選を襲う。総裁選が安保法制の採決後になれば、ますます安倍政権をつづける意味を党内で失います。安倍氏は、安保法制を今国会中には通さず、継続審議とする中で自民党総裁選を戦うしか、生き残りはできません。しかしそうなると米議会での約束がウソになる。また衆院は一度通過しているので、継続審議といっても次の国会では出し直し、一からの審議となります。そうなると臨時国会はムリ、一年後の通常国会まで待つ形となり、それこそ参院選に直撃するでしょう。どの道、安倍氏が党総裁選を勝つことは、かなり難しくなっているのが現状なのです。
つまり礒崎氏か、下村氏から始まる辞任ドミノ、最後に倒れるのは安倍氏になりそうなのが現在の政治情勢なのです。安倍氏は、もう安保法制を通すしか名を残す、実績を残す術はありません。しかしそれが美名なのか、悪名なのか。項羽は「書は以って姓名を記すれば足る」といって、字を書くことに熱心ではなく、勉強といえば戦術を学ぶことしかしなかったそうです。彼の名は、歴史には残りましたが、漢に敗れた将という屈辱的な面が強くなりました。安倍氏がもし安保法制を通して討ち死にすれば、やはり屈辱的な面を強くすることになるのでしょう。国民はそれをただすわって、砂かぶりで見ているだけではない、声をあげている点が、今回は大きな違いとなっているのですからね。
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