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約1年間かけて密着取材を行った三上智恵監督(C)日刊ゲンダイ
「戦場ぬ止み」監督が描く 辺野古基地問題の“不都合な真実”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162128
2015年7月29日 日刊ゲンダイ
「自民党政権は普天間飛行場が危険だからとか、暴行事件が起きて県民が怒ったから基地を移転してあげます、なんて言っていますが大嘘です」
政府のプロパガンダを次々と打ち砕くドキュメンタリー映画が話題を呼んでいる。「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」(公開中)。
辺野古の新基地問題に焦点を絞ったこのドキュメンタリーを、琉球朝日放送を退職して撮り上げた三上智恵監督は、安倍首相のやり方についてこう憤慨する。
「辺野古には弾薬庫をそなえた軍港と2つの滑走路がある出撃用基地の計画があった。ベトナム戦争の昔から米軍は喉から手が出るほど欲しい場所でした。遠浅の沖縄本島で大型艦が入れる軍港は辺野古の大浦湾しかないからです。安倍首相は、普天間問題に乗じてそれを日本のお金でつくってやるというのです。しかも自衛隊も一緒になって新基地を使うと、地元紙が何度もスクープしている。宣戦布告をされたわけでもないのに安保法制によって米軍の後ろから出て行ったらここは標的にされます。日本の国土を戦場にする覚悟と認識がはたして首相にはあるのですか?」
映画は自民党が長年垂れ流してきた“沖縄の真実”を片っ端から斬り捨てる。
「沖縄の人は補助金目当てに反対している、反対運動はみな左翼政党の動員で日当をもらってやっている――繰り返しこういうストーリーが求められ、本土のメディアも協力してきました。たとえば子供たちの運動会にいきなりカメラを持ってやってきて、米軍と仲良くしているところだけ撮って“じつは辺野古の住民は基地の経済効果を享受していて彼らのことも大好きなんだ”と印象付ける。この手の陰謀論は、基地を押し付けている側の罪悪感を打ち消して気を楽にしてくれるからです。しかし現実は違う。奇麗事にこだわっていた地域の人たちが、米軍に銃を向けられ逮捕され、住宅まですべて奪われた悲劇を辺野古の人たちは見ています。だから格好悪いのは承知で折れて、共存の道を選んだわけです」
こうした現地の本音を引き出せたのは、約1年間の密着取材の成果だけではないという。
「もう18年間くらい沖縄に関わっていて人間関係も深く築いています。私は民俗学もやっていて『基地問題だけの人』と思われていない。だから推進派の選挙事務所にだって入り込める。映画の中でも機動隊や海保と対立する反対派の人々が、それでも彼らと分かり合おうと努力して、同じ人間同士がついにつながり合う瞬間があります。沖縄の複雑な人間関係の、そんな一面をぜひ見てほしいんです」
そもそも、なぜ米軍の基地問題で日本人同士が争わねばならないのか――。安倍政権にとっての不都合な真実が描かれた傑作ドキュメンタリーだ。
『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』劇場予告編
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