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(左から)斎藤乃愛さん、齋藤優里彩さん、橋本美香さん、木梨夏菜さん、西野莉奈さん
【動画】「悪いことを悪いと言うのに、アイドルも子どもも大人も関係ない」〜制服向上委員会が政治的発言をする理由とは
http://blogos.com/article/125071/
2015年07月28日 19:29 BLOGOS編集部
28日、アイドルグループ「制服向上委員会」のメンバーが会見を開いた。制服向上委員会は、歌詞などを通して、原発政策や集団的自衛権の行使容認などに明確な反対姿勢を示してきた。今年6月には、市民団体主催のイベントで自民党を批判する内容の歌詞を歌ったことから、神奈川県大和市がイベントの後援を取り消すという騒動も起きている。
会見には、現メンバー4人と、グループ卒業後「会長」を務める橋本美香さんが出席。"脱原発"のパフォーマンスを披露、政治的な問題について若い世代からの積極的な発信を訴えた。
■メンバーの冒頭発言
齋藤優里彩さん(以下、齋藤):ご紹介にあずかりましたライブパフォーマンスとボランティアを中心に活動しています制服向上委員会です。
木梨夏菜さん(以下、木梨):結成は1992年でことしの9月でグループ結成から23年になります。
齋藤乃愛さん(以下、齋藤):ステージ回数は2000回を超え、レパートリーは約1300曲、6割がオリジナルで、テーマは地球環境を守ろう、動物保護、"生きる"とは、自由、ほかをテーマに歌い、弱い側をいたわり、優しい気持ちを大切にしようというメッセージを歌で伝えています。もちろんラブソング、失恋ソング、青春ソングもあります。
橋本美香さん(以下、橋本):今日も後ほど歌いますが、「過去に置いていくモノ・未来へ届けるもの」という曲では、生きていく上で何が大切かということを歌っています。作曲は多くのアーティストが手がけています。作詞はメンバーも手がけています。多くはプロデューサーが担当しています
カバー曲では、ボブ・ディラン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス、ガース・ブルックス、ディクシー・チックス、グレイトフル・デッド、ビートルズ、ローリング・ストーンズか、モーツァルト、ベルディ、ベートーヴェンなどのクラシック、ジャズ、ブルース、フォークソング、トラッドから、日本の民謡なども歌っています。
西野莉奈さん(以下、西野):ボランティアでは、重度の障害を持つ方が暮らしている施設や、親の都合で捨てられた子どもたちが暮らしている施設のほか、各地の施設を訪ね、歌を歌ったり、ゲームを一緒に楽しんだり、プレゼントを届けたりしています。
木梨:取り組んだ活動は、歩行喫煙禁止、携帯電話の使用規制、ストーカー法施行のための署名運動、自転車のルールとマナーを守ろうという呼びかけをしています。
橋本:特にベトナム戦争の傷跡を見ようとベトナムツアーを敢行し、ホーチミンの平和村を訪ねたことは印象的でした。アメリカ軍が大量に散布した枯葉剤の被害に苦しんでいる方々が未だに沢山いること、そして日本では「ベトナム戦争」と言っていますが、ベトナムでは「抗米戦争」と言っている事にも驚きました。情報は一方向だけのものを信じてはいけないということを知りました。
齋藤(優):そして、3.11の大地震と、原発の大事故により、私たちの活動もより活発になりました。日本政府が長年安全と言ってきた原発事故から4年過ぎた今でも収束できていない現実があります。その現状にも関わらず、経済優先の日本政府は外国に原発を売るため、"安全"を拡散するために、日本国内で再稼働させようとしています。そして強行採決した戦争法案。子どもや未来のために、平和な日本を持続させるために、私たちはこれからもアクティブに活動していきます。
橋本:私はボブ・ディランやディクシー・チックスを尊敬しています。日本が二度と戦争をしないいように、そして、人間には制御できない原発を再稼働させないために、世界のアーティストに協力を求めたいと思います。今日はこのような場をもらえたことを本当に感謝しております。
■「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」を披露
このあと、メンバーは早くこの歌を謳わなくていい日が来るように「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」、そして橋本さんがギターの弾き語りで「過去に置いていくモノ・未来へ届けるもの」を歌った。
「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」(制服向上委員会)
■質疑応答
ー先ほど謳われた"脱原発の歌"ですが、とてもポップな調子でした。また、衣装も、まさにアイドルという制服を着ています。商業主義の権化のような格好をしながら、経済優先を批判するというのは、一種のパンキッシュなメッセージだったりするのでしょうか。それとも、たまたま芸風がこうなっちゃったというだけでしょうか。
橋本:なぜ制服を着ているか、ですが、1992年に結成した当初から"学校制服のリニューアル"を目的として、制服メーカーさんと契約をして、実際に学校の先生方をお招きした制服のファッションショーを行ってきました。
学校生活は中高生にとって自分の生活の大部分を占める大切なものだと思うんですけど、より快適に学校生活を送るために、その時代に合った機能性、可愛さの両方を兼ね備えた制服が必要ではないかと、制服向上委員会は唱えてきています。
なので、音楽のスタイルからすると、なぜ制服を着ているかと驚かれるのですが、それはそれで並行して活動してきた一つの形です。
「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」はとてもポップということですが、表現の仕方はいろいろありまして、あの歌はああいうかたちで明るく楽しく歌っていますけれども、同じCDに入っている「原発さえなければ」という曲はフォークソング調で歌っています。これは、福島原発事故で自ら命を絶たれた福島の酪農家の方が遺された言葉を元に作っています。その他の脱原発をテーマにした曲もステージで披露しています。
ー日本のマネジメント会社は、アーティストが政治的な要素を出さないように非常に気を使っているように思いますが、「制服向上委員会」は逆の路線を取られたのだと思います。制服の活動も並行してなさってきたということですが、意図的に政治的な発言も始めたのでしょうか。それとも自然にそうなったということでしょうか。
橋本:結成当初はテレビもCMもありました。それと並行して、思想を持ってと言うか、自分たちの主張がある活動をということで、プロデュースしている者の考え方のもとに成り立っているので、そこからボランティア活動と社会活動に積極的に取り組むことになっていくんですけれども、私は95年から活動していて、数々のイベントにも参加してきました。たとえば「WORLD PEACE NOW」、イラク戦争反対運動とか、先ほどお話したベトナム戦争とか、メンバー自身がそいういう体験をしていく中で、社会に向けてメッセージを発信していくことの大切さを学んでいき、そこから活動も広がっていき、自主的に考えて発信していくという、今の流れになっているのかなと私は考えています。
齋藤(優):このグループは結成当初から社会問題に目を向けて活動しているんですけど、私がこのグループに入ったのは3.11以降でしたので、今年でまだ3年くらいなんですけど、最初は原発ってなんだろうところから入って、このグループとともに勉強してきたかなという感じです。社会問題も可愛らしい曲も歌うグループっていうのは日本にはなかなか居ない貴重な存在だなと思っています。すごく二面性のあるグループというところに誇りを持っています。
橋本:商業的ではないかもしれないですけれど、社会問題とかボランティアに取り組むということを特別なことをしているとは思っていなくて、やはり同じ世代の方たちが世間に向けて思っていることをもっと発信していくきっかけになればと思っています。
ー日本のサブカルチャーを研究している者です。ご存知の通りボブ・ディランはフォークソングに政治的な要素を導入して、決定的に変えたと思います。みなさんも同様にポップ・ミュージックを変えようとしているのでしょうか。また、そうした政治的な要素があるものが今後注目されたり、広がりを見せると思いますか。
橋本:まず日本で"アイドル"という言葉が指すのは、いわゆるかわいい歌を踊って歌って、みんなから憧れられるようなものだと思うんです。私たちもアイドルグループと謳ってはいるんですけれども、少しそこの認識が違うと思います。私たちは、"誰かの心に輝く存在だ"と、プロデューサーからその言葉を聞いて育ってきました。なので、ボブ・ディランの音楽は世界を変えたと私も思っていますが、私たちがポップ・ミュージックを変えていこうということではなくて、私たちが音楽でメッセージを発信しているのは、たまたまその形であって、いろいろな方が自分たちの持っているもので様々な発信していくことの大切さを感じながらアイドルをしている、ということです。ちょっとうまくまとまらないのですが…。
齋藤(優):私が思っているのは、ポップ・ミュージックの性質を変えたいというよりも、ひとりひとりの心に届くような、心を変えられるようなメッセージを発信したいと思っています。危険な原発が日本にもたくさんありますし、3.11でなぜ政府は学んでいないんだろうという思いだったりをたくさん発信して、私たちをきっかけに一人一人の心が動いて、社会が変わっていけたらいいなとと思っています。
ー今、この模様はニコニコ生放送で配信されていますが、先ほどの歌のパフォーマンス中は「諸事情により音声を切っています」ということで音声流れていませんでした。その点について、政治的な理由なのか、著作権の理由なのかわかりませんが、事情をご存知でしたら教えていただければと思います。
橋本:まず知らなかったです。なので理由もわからないんですけれども、音声が流れていなかったとしたら、自主規制なのか、他の理由なのかは教えてほしいですね。
斎藤(乃):残念ですね。もし音声が流れていたら、動画を見ていた方にも伝わったかなと思うので、理由を私も知りたいですね
齋藤(優):本当に日本は何か政治的な、社会的な発言をすると、批判的な言葉を浴びせられるんです。けれども、視野を広くして、世界に目を向けてみると、本当に当たり前なんですよね。普通に沢山の発言をされているアーティストの方もいて。日本では教育も、理解させるというよりは記憶させることを根本的に行われているので、元を変えていかないと日本もなかなか変わらないのかなと思って、少し不満な面と、変わってほしいという面とあります。
橋本:ニコニコさんの理由はちょっとわからないので置いておいて、3.11の後、原発事故の現状も日本のマスコミの報道というのはとても規制がかかっていて、真実を国民に隠しているような感じを受けたんですけれども、逆に日本の現状を海外のメディアの方がきちんと取り扱っていることもネットを通じて私たちは知っていくわけです。そういった日本のマスコミの姿勢とか、政治にかかわっている方々の真実を隠してしまう姿勢とに大して、もっと国民にきちんと包み隠さず見せてほしいなと言う風に思っています。
ーティーンであり、一人の若い女性として、安倍政権の色々な姿勢や集団的自衛権の行使容認について、普段のご家族との生活の中でどう感じられて、反対の姿勢を取られるようになったのでしょうか。 また、脱原発を含めて、発信をする中でいろいろと批判だったり、"若いのに"とか、"子どもなのに"という反応があると思うんですけれども、それに対してどういう気持でいますか。
斎藤(乃):まず一つ目の質問なんですけれども、こういう社会問題についてはメンバーになるまでは家族ともそういう話もしなかったんですが、メンバーに入ってから、毎日ニュースを見たり、新聞を読んだり、徐々に勉強をしようという精神があって、親もそれまではニュースを週に二、三回くらいしか見ていなかったので、メンバーになったおかげで、家族全員が社会問題に詳しくなったのかなと思っています。
2つ目の質問なんですけれど、"子供のくせに"とか本当によく言われるんですけれども、やっぱりこういう言葉に負けて意見を言わないままだったら、賛成意見と同じになってしまうと思うんですね。なので、大人じゃなくても、たとえば戦争を経験していない私たちでも、意見を言うことは誰でもできると思うので、これからも、"私たちでも意見を言う"ってことを積極的にしていきたいなと思っています。
西野:私は制服向上委員会のブログやTwitterに書くときに、家族と政治のことに関して話し合ってから書くようにしているんです。
私の意見だけではなく、反対の意見のことも聞いて、本当に本当にどう思うかを家族とも話す機会は、制服向上委員会に入ってから増えて、入る前は興味も関心もあなかったと思うし、私の友達も関心を持つ人は少ないと思うんです。制服向上委員会に入って、政治に関心を持てたことを誇りに思います。
2つ目の質問については、私たちは思っていることを歌詞にして歌っているんですけれど、歌詞にメッセージが無い曲って無いと思うんですよ。なので、こういうふうに歌詞としてメッセージを歌うことで批判されることが多い日本はやはりおかしいと思います。アメリカとかは、政治に関しての強いメッセージも批判されることは少ないと思うので、日本も見習ってほしいと思います。
私たちや、SEALDsっていう団体も発信していますが、やはりまだ少ないと思うので、若い世代も政治に関して関心を持ってほしいと思っています。
木梨:いま制服向上委員会は10名で活動をしていまして、リーダー以外は3.11以降に所属した子がほとんどなんですけれども、もちろん入ったその当時は政治的な発言は勉強してからじゃないとできない状態だったので、家族ともそういう会話はほとんど無かったです。
でも、活動をしていく上で勉強することができて、家族ともコミュニケーションの一環として政治的な発言も含めたりしています。
本当に、"子どもなのに"とか言われるんですけれど、子どもだからダメっていうのが本当におかしいと思っていて、これから生きていく上で、子どもが大人になっていって、上に立つわけですよ。それなのに、"子供のくせに"って言って、子どもが発言することを妨げるようなことを言う人は本当に許せないと思います。
原発問題にしても、私たち世代がこれからの日本を生きていくわけで、戦後70年で戦争を経験した人がいなくなったときに、私たちがそれを伝えていかなければいけないのかなって思うので、私たちはどんどんこういう活動をしていきたいと思います。
齋藤(優):私は、悪いことを悪いと言うのに、アイドルも子どもも大人も関係ないと思っています。今、日本の政治を動かす権力を持っているのは、他人の喧嘩に首を突っ込むことが"美しい国"と考える人です。
そして、福島県の子どもたち約130人に甲状腺がんが見つかっています。自分たちは周りに住まずに安全だ安全だと言い、帰還促進政策と言うんですけれど、被災地の方にお金をあげて帰そうとしています。とてもひどいと私は思うんです。
自分が本心で言っていることなので、批判の言葉を受けても、強く立ち向かっていくパワーはさらに湧いてきます。私たちがきっかけで、社会問題に目を向けてくださる方が多くなってほしいなと思っています。私たち世代がこれからの未来を担っていくわけですので、"戦争は怖いから"とか、"原発は危険だよね"とか、そんな思いでいいので、興味を持っていただけるきっかけになればと思って、批判のメッセージも真摯に受け止めるようにしています。
・制服向上委員会オフィシャルサイトhttp://www.idol-japan-records.net/ski/
・@ski_official - Twitter https://twitter.com/ski_official
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