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[政 その瞬間]首相の座に恋々とするつもりない(11年6月菅首相) 言質与えず政権延命
2011年6月1日、民主党政権の首相、菅直人は窮地に陥っていた。
3月に起きた東日本大震災への対応を批判する野党・自民党などが内閣不信任決議案を衆院に提出。元代表の小沢一郎、前首相の鳩山由紀夫が同調の動きを見せた。菅の「脱小沢」路線に反発し倒閣を狙ったのだ。
1日夜、小沢系の会合に約70人が集結した。民主から80人以上の賛成で可決との見方が出ていた。菅側は慎重論が根強い鳩山グループの幹部と相談し分裂回避の道を探った。
防衛相、北沢俊美は同日、鳩山グループの元官房長官の平野博文と話し、2日の不信任案を採決する衆院本会議前に菅と鳩山で会談する段取りをつけた。
2日朝、2人は事前に菅・鳩山会談の確認文書を作成。(1)民主党を壊さない(2)自民党政権に逆戻りさせない(3)大震災復興・被災者救済に責任を持つ――とした。平野は退陣時期を示すよう求めたが、北沢は「首相の進退を書くのはおこがましい」と突っぱねた。
その後の菅・鳩山会談は岡田、平野が同席。菅は「首相の座に恋々とするつもりはない」と伝え、(3)の具体例で、復興基本法成立と第2次補正予算の早期編成にメドをつけることをあげた。会談後、鳩山は小沢に「近いうちに辞める強い感触を得た」と伝えた。
不信任案採決の本会議直前の党代議士会。菅は「震災対応に一定のメドがついた段階で若い世代に責任を引き継いでもらいたい」。鳩山は「第2次補正の早期編成にメドをつけ、その暁に身をお捨て願いたいと(会談で)申し上げた」とクギを刺した。小沢系議員らは早期の退陣表明と受け止め、大量造反をやめた。
だが退陣時期を詰めなかった結果、菅は赤字国債発行法案や再生エネルギー特別措置法案など条件を増やし震災対応に執念を燃やした。政権は党内からも批判を浴びながら2カ月以上続き、正式な退陣表明は8月26日だった。
=肩書は当時、敬称略
(四方弘志)
◆「政 その瞬間」は政治が大きく動いた場面を検証し、象徴する言葉とともに人間模様を描きます。
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「ここからは運」と菅さんに伝えた
北沢俊美元防衛相 菅さんに鳩山さんとの会談前に「ここから先は使命感と政治的な運だよ」と言った。首相をやりたければやれるし嫌なら期限を切ればよかった。(会談で菅氏は退陣の)言質は与えなかったが、ある時期がきたらバトンタッチするという話はした。菅さんは揺れていたと思う。福島第1原発事故処理にすごくこだわっていた。
[日経新聞7月19日朝刊P.12]
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