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雑感。公邸に集まるミツバチとスズメバチ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52728130.html
2015年07月25日 在野のアナリスト
安倍昭恵首相夫人が、公邸に二ホンミツバチの巣箱を二つ設置しました。ミッシェル米大統領夫人に触発されたものですが、蜜がたくさんとれるセイヨウミツバチではなく、日本固有種にしたとされます。しかし二ホンミツバチはそれ以外にも、毎年巣を変えるといわれ、養殖に不向きと云われます。それ以上に、公邸で暮らしていない安倍夫妻では、観察しようにもわざわざ公邸に出向かなくてはならず、留守を預けている形になるのかもしれません。
安倍氏は「刺さないか?」と気にしたとされますが、ミツバチは一度刺せば死んでしまうので、滅多なことでは刺しません。ただしミツバチを捕食するスズメバチが集まってくるようだと、スズメバチには刺されます。いみじくも今の安倍政権のことをさしているようです。
安保法制の反対運動はさらに拡大しつつあり、丁寧な説明や、どうせ衆院で強行採決すれば国民はすぐに忘れる、といった安倍政権が描いていた構図には、なりそうもありません。新国立競技場の見直しで、下村文科相をスケープゴートにする、と決めたらしく、自民党も安倍政権も集中攻撃を浴びせ、メディアも文科省が悪いといわんばかりの報道です。しかし以前も指摘したように、省庁は予算獲得が評価される、一般とは異なる価値基準をもつ組織です。新国立競技場の予算がかかればかかるほど、文科省の担当者は省内での評価を上げたことでしょう。それを見抜けなかったのは安倍氏を初め、下村氏も同様ですが、森氏だって同じです。そして文科省の官僚を処分できない限り、安倍政権として問題の根を絶ったわけではありません。
参院選における自民・維新などが提出した10増、10減案について、参院自民から合区とされた議員6名が、採決で造反しました。しかし自民は処分を決めかねています。民主や公明が提示した案では、1票の格差が約2倍にまで縮まりますが、自民・維新案では3倍。実はこれが司法で違憲判決が出ない、とは限らない。つまり賛成したことが、後に問題とすらなりかねないので、単に自民党の党規に違反したからといって、処分するのが正しいか? 微妙な判断を求められます。
そんな安倍氏が、台湾の李登輝元総統と極秘会談をしたことが、波紋をよんでいます。中国は訪日ですら「厳重な懸念と強烈な不満」としていたぐらいで、それが現首相と会談までしたのなら、黙っていられません。そもそも極秘会談が洩れたのは、会談をセットした安倍氏に近い側からのリークとされます。つまり成果をアピールし、対中強硬路線を印象づける狙いがあるようですが、安倍氏としては大迷惑です。27日から開かれる予定の経済パートナーシップ協議すら、開催が危ぶまれますし、谷内NSC局長が訪中した際、李克強首相と会談するなど、融和ムードの演出を狙っていた中国に、泥を塗る形となったことが確実だからです。
中国とて景気減速が鮮明で、日本にすがる思いですり寄ってきた。安倍氏も70年談話ばかりか、北朝鮮の拉致問題でも中国の協力を得たい狙いがあった。しかしそれが、リークによって水泡に帰した。中国は、台湾問題で妥協が許されないからです。安倍氏は、身の回りによく働き、従順なミツバチのような人間を集めている、と思い込んでいるのかもしれません。しかし安倍氏の周りには、保守というスズメバチがいて、ミツバチから利権をかすめとろうとしたり、また安倍氏が自分たちの都合が悪い方に行こうとすると、ちくちくと後ろから刺してきます。山本参院議員による「トップバッター」発言など、委員会設置前に口をすべらせたとしたら、驚くほど幼稚です。安倍氏にダメージを与えるのは、甘い蜜を集めるミツバチではなく、それを狙ってくるスズメバチ、ということをよく認識しておかないと、いずれ致命傷を負うことになるのでしょうね。
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