http://www.asyura2.com/15/senkyo189/msg/426.html
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安倍政権で進む表現の自由萎縮社会。撤去された七夕の垂れ幕。改変される芸術。削除させられたブログ。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/aef96e5616ac28a715bc57cb59affb35
2015年07月25日 Everyone says I love you !
商店街につるされた安全保障関連法案などを批判した垂れ幕。既に自主撤去された=長野市の権堂アーケード
言論の自由、萎縮の3題です。
まず、冒頭の画像はすでに降ろされた垂れ幕です。
長野市中心部の商店街「権堂アーケード」で、ある商店主が、安全保障関連法案などを批判する垂れ幕の付いた七夕飾りを設置したところ、「祭りにふさわしくない」との意見が市などに寄せられ、自主的に撤去したものです。
500メートルの権堂アーケードでは、商店街協同組合主催の七夕祭りが開催され、2015年8月7日まで協賛企業などが作った約100種の飾りがつるされています。
各お店が思い思いの垂れ幕を出すみたい。
この商店主の男性は7月21日、
「戦と書きアンポと読ます」
「わが子も孫も人を殺(あや)める」
などの安保法案への異議など、自ら考えた14種の標語を垂れ幕7本の裏表に書き、つり下げました。
ところが、垂れ幕がツイッターなどで写真付きで拡散したこともあり、
「七夕にふさわしくない政治宣伝。事実をねじまげ宣伝している」
といった批判が長野市に数件寄せられ、市担当者は24日批判があったことを伝え、商店主は同日垂れ幕を撤去しました。
商店主は
「今声を上げなければと思ったが、周囲に迷惑がかかるので撤去した」
と話しているそうです。
長野市は撤去を要請したわけではないと言っていますが、商店街主催の祭りですから、そもそも市がこの商店主に批判がありますよと伝えること自体が余計なお世話であり、事実上の圧力となったことは否定できません。
七夕祭りの短冊としてはかなり思い切っていますが、安倍政権がやろうとしていることが戦争法案ですから、これくらいの反対の意思表示だってあっていいはず。
次は、東京都現代美術館が7月18日から夏休み向けに開催している企画展の「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展に出展された作品を改変するよう、美術館と東京都が求めているという問題。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/whoseplaceisithis.html
・
美術家の会田誠さんと妻で美術家の岡田裕子さん、中学2年生の長男の3人は「会田家」としてこの企画展に参加し、白い布に
「文部科学省に物申す」
と毛筆で大きく描かれ、3人が学校生活で感じた不満を訴える「檄文」という作品に対して市民からクレームが寄せられたとしています。
これに対して東京都生活文化局の担当者は
「会田さんの展示全体として小さい子どもにはどうなのかという声が美術館と都側から上がり、展示内容の見直しを要請した」
と説明しています。
また、この作品に加えて会田誠さんが日本国首相に扮し、たどたどしい英語で演説し、日本語字幕が付けられる映像作品「国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ」も問題視され、音声を消し字幕を外すことが検討されているというのです。
「おとなもこどもも考える」という作品展なのに、安倍政権や文科省の批判をしているからと言って、小さな子供にどうなのかって意味が分かりません。芸術って、時の権力に物申す作品だって当然ありますよ。
まさに、「ここはだれの場所?」って感じ。現代美術館もひどいですが、地方公共団体である東京都が展示内容の変更を求めたら完全に表現の自由侵害で違憲です。
天井からつるされた作品が「檄文」。背後は映像作品「国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ」=7月24日午後、東京都江東区の東京都現代美術
最後はすでにお伝えしていた、女性自衛官のブログがやっぱり削除されてしまったという話です。
次は、北大西洋条約機構(NATO)に派遣している女性自衛官が在ベルギー日本大使館のホームページ上で公開していたブログの一部が、私の予想とおり削除されました。
この自衛官はブログで、慰安婦を「性奴隷」とする国連報告書をまとめたクマラスワミ氏との会談を
「光栄なこと」
「とても穏やかで徳が感じられる方」
と表現していたのが、自民党国防部会で「軽率だ」と問題にされ、防衛白書まで承認しないという事態に発展していたのです。
中谷防衛相は7月17日、削除理由について、
「クマラスワミ報告書に関する政府の立場との関係で誤解を招く恐れがある」
と説明し、本人の同意を得て、クマラスワミ氏に関するコメントをブログから削除したことを明らかにしました。
クマラスワミ報告の歴史認識が日本政府と相いれないから、その人と会食したことを光栄と書いたら削除させるなんて異常です。
女性自衛官がクマラスワミ氏と昼食に同席できて「光栄なこと」と書いたブログを圧殺する自民党と日テレ。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/8e8e0478e183d1db528ac2e9c186ffe0
・
女性に対する暴力をめぐる10年
ラディカ・クマラスワミ 著
明石書店
国連人権委員会の「女性に対する暴力、その原因と結果に関する特別報告者」であるラディカ・クマラスワミの最終報告書、及び各国を調査した付属文書を収録。国際的、地域的、国家的なレベルでの主要な発展を記録する。
どの問題も、「当局」に告げ口をする人がいて、「当局」が表現した本人に「自主的」に削除・変更を求めるという、実にいやらしい構造の嫌な話になっています。
しかも3つ目のブログの話なんて、政権批判のかけらもないのですが削除させられてしまっています。
社会の至る所で、「お上」の顔色をうかがい、少しでも目立つことをすると叩いて潰すという風潮がまかり通っています。
それが、異論を許さない安倍政権のもとでますます酷くなっていませんか。
こういう言論の自由の萎縮が、戦争さえ可能にしてしまいます。
日本の様な同調圧力の強い社会では、まず、「空気を読まずに異論をはさむ」自由を徹底して擁護していかないといけないと思います。
しかし、実に窮屈な社会だ。
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