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政界地獄耳 既に論破されている例え話
http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1511930.html
2015年7月24日9時6分 日刊スポーツ
★「政治家は物事を分かりやすく説明できてこそ」という思いは、どの政治家にもあるだろう。またその複雑な内容を上手な例え話でできれば…。
★それにしても集団的自衛権を説明する首相・安倍晋三は他に誰も説明できないとばかりテレビやネット番組に積極的に出演し、模型まで用意して説明するが、なかなか国民は理解しない。もちろん、仮想敵国などの国名を挙げて説明できないなどの弱点はあるとしても、例え話になるかどうか怪しい場合も見受けられる。しかし、その説明は6月に国家安全保障担当首相補佐官・礒崎陽輔がツイッターを使い、10代の女性に既に論破された手法そのままに使ったところから進歩していない。礒崎が「集団的自衛権とは、隣の家で出火して、自主防災組織が消防車を呼び、初期消火に努めている中、『うちにはまだ延焼していないので、後ろから応援します』と言って消火活動に加わらないで、わが家を本当に守れるのかという課題なのです」と説明した。
★すると女性は「分かりやすく解説じゃなくて都合良く解説お疲れさまです。集団的自衛権と個別的自衛権の違いを勉強してください」「例えが下手。戦争と火事は全く別物だし戦争は火事と違って少しでも他国の戦争に加担すれば自国も危険にさらす。しかもその解説は個別的自衛権で十分対応可能」「火事と戦争を同等にして例えるのがまずおかしい。わかる? 火事には攻撃してくる敵がいない。戦争は殺し合い。それに少しでも加担すれば危険なのわかるよね」「火事は消火すれば解決する。殺し合いは必要ない。戦争は違うよね? 殺し合って何万人何十万人何百万人が死んでくんだよ。それに日本が加担するってことだよ」。これ6月9日段階のやりとり。
★22日の自民党総務会でも首相の説明が「分かりにくい」という声が相次いだようだが、説明の失敗も痛い。(K)※敬称略
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