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李登輝元台湾総統と会談したという憶測が飛ぶ安倍首相の不明−(天木直人氏)
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24th Jul 2015 市村 悦延 · @hellotomhanks
来日中の李登輝元台湾総統と安倍首相がきのう7月23日都内のホテルで密かに会談していたのではないかという憶測が駆け巡っているらしい(7月24日読売)
台湾のメディアが安倍首相と李登輝氏が会談したと報じ、安倍首相はそれを否定したが、李登輝氏は答えなかったからだ。
もし会談していたら、これ以上ない中国への嫌がらせだ。
私は現職総理の立場でそこまではしないだろうと思っているが、安倍首相のことだからやりかねない。
問題は、会ったか、会っていなかったか、ではない。
そのような憶測が飛び交うこと自体が安倍首相の不明ぶりを示しているのだ。
私の手元に一枚の新聞切り抜き記事がある。
それは7月3日付の朝日新聞の「70年目の首相 思想K」という連載特集記事だ。
東京・新宿御苑を見下ろすビルの一室に安倍首相を囲む懇談会が頻繁に開かれているという。
古屋圭司、衛藤晟一、稲田朋美、下村博文、山谷えり子、高市早苗ら、「いいときも悪いときも安倍さんから離れなかった人」を読んでパーティが開かれているという。
その主は、金美齢と言う台湾出身の帰化日本人である(2009年日本国籍取得)という。
この金氏は、政治評論家だった故三宅久之氏と並んで「安倍さんの爺や、婆や」と言われるほどの安倍支援者だ。
私がその朝日の記事で注目したのは金美齢氏の経歴だ。
20年代で来日し、都内で日本語学校を創設した金美齢氏は、台湾系独立派の運動家として国民党政権の「ブラックリスト」に載り、30年間帰国を許されなかったという。
そのような人物と、日本の首相になった後も、ここまで政権ぐるみで懇意にする。
それを隠そうともしない。
そんな安倍首相だからこそ、李登輝氏との密会が憶測されるのである。
安倍首相の不明のなせるわざである。
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