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まぐまぐニュース!
2015年7月22日
安保法制だけではない。この夏、安倍政権を追い詰める7つの重大案件
http://www.mag2.com/p/news/21726
各地で行われる安保法制反対デモ、新国立競技場計画を白紙撤回させた世論など、安倍政権に対する批判の声が高まっています。しかしジャーナリストの高野孟さんによると、これからさらに現政権は苦しい立場に置かれることになる、とのこと。メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』に、先日行われた高野さんの講演録が掲載されています。曰く「戦後いちばん暑い夏が来る」、必読です。
「戦後いちばん暑い夏」が来る
安保法制だけでなく、この8月にはそれぞれに歴史に残る分岐点となる重大案件が次々に折り重なってくる。そのいずれもが、安倍政権による国権主義的な世論無視の「強行」案件であるという共通点があるので、これらに反対する声も大合流することになる。
(1) 安倍の「戦後70年談話」には、中韓だけでなく米欧の日本・アジア研究者も警告のアクションを起こしているし、日本の研究者も立ち上がっている。世界注視の中で安倍は何を言うのか。
(2) 原発再稼働。川内原発はすでに燃料搭載を終え8月に稼働か。伊方原発にも規制委がOKを出した。原発は各立地ごとに事情が異なるので、各地でそれぞれに脱原発訴訟が行われてきたが、昨年、河合弘之弁護士らの呼び掛けて全国の脱原発訴訟の連絡協議体が出来た。
(3) 翁長雄志沖縄県知事は8月にも辺野古基地の埋立に法的手段を用いてストップをかける。山場が来る。
(4) TPP は政府が7月中に決着を目指すが、7月14日付「日本農業新聞」の調査ではTPP 反対は何と94%。内閣支持36・不支持61、女性だけでは30・67とダブルスコアの逆転がすでに起きている。農協まで潰してTPPを迎え入れようとするこの安倍路線で、農村部の票は自民党から決定的に離れてしまう。TPP に関しては、山田正彦元農水相=弁護士が中心となって違憲訴訟の原告団が出来て、私も呼び掛け人となった。
(5) アベノミクス行き詰まりがいよいよ露わになる。先日の中国株暴落で、株価を吊り上げて成長しているかに錯覚させるという安倍のマジックは、化けの皮がたちまち剥がれた。日本の市場の時価総額は、ご存じかどうか、中国の半分以下でしかない。昔は米国がくしゃみをすると日本経済は肺炎になると言われたが、今は中国が風邪を引いても日本が肺炎になる。
(6) 新国立競技場計画の無謀はついに見直しとなった。安倍は「国民の声に耳を傾けて」と言ったが、そうならまずは安保法制の白紙撤回だろう。コンペ第3位の妹島和世さんの和の美しさを表現した作品が一番相応しいと、私は13年12月から主張している(これについては、YAHOO!ニュース・個人の中の高野コラムで近く連載するので参照されたい)。
(7) もう1つ、重要なのは9月6日岩手県知事選。小沢一郎が共産党の志位委員長と話して独自候補を出すのを止めて貰い、自公vs野党統一の沖縄型の図式ができそうだ。その延長で小沢は来夏参院選、次期衆院選で「オリーブの木」方式で野党が結束すれば政権交代は可能なんだと提案している。小沢さんが好きか嫌いかはいろいろあるし(会場笑)、今どれだけ力があるかということもあるが、私はこの発想に賛成だ。
それにはまず野党第一党の民主党がしっかりして、安保でも原発でも沖縄でもシャキッとした姿勢をとって野党の中で主導権を発揮してくれないとどうしようもないが(会場笑)、まあとにかくこの馬鹿げた安倍の「一強多弱」状態は強いように見えて弱く、崩れるときにはアッという間に崩れると見るべきだろう。
この戦後70年間でいちばん暑い夏、国権vs民権の全面的な闘いがいよいよ始まる。
河北新報オンラインニュース
2015年07月23日
<参院選気流混迷>地方選 野党の試金石
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150723_71015.html
◎任期満了まで1年(中)結集の行方
<「あるじ」動く>
「ここで大きな力を頂き勝利することで、おかしくなっている政府をただすことができる」
岩手県知事選(9月6日投開票)で3選を狙う現職達増拓也(51)は18日、生活の党県議が奥州市で開いた集会で、安全保障関連法案を衆院通過させた安倍政権の批判に絡めて選挙戦の意義を強調した。
生活に加え民主、共産両党の支援を受け、社民党も自主投票。事実上の「野党連合」で、自民、公明両党が支える参院議員平野達男(61)=岩手選挙区=を迎え撃つ。
この流れを「次」につなげようと、王国のあるじが早々に動いた。
6月26日夜、盛岡市中心部の料理店。生活代表の小沢一郎(衆院岩手4区)が連合岩手会長の豊巻浩也らと会食した。平野の知事選転出で10月下旬にも実施される参院岩手選挙区補選が話題に上り、共闘する方向で一致した。
岩手は小沢勢力が長く参院の2議席を独占し、王国の素地を固めた。補選の展望を語る小沢は「力がみなぎり、ぎらぎらしていた」(関係者)。地元で続く大型選挙を「野党結集」の好機と捉える。
<1強打開の鍵>
来夏に改選される参院の東北6選挙区の8議席は自民が5議席を占める。「1強」を打開する鍵が非自民の共闘にあるのは疑いようもない。
野党第1党の民主。党代表の岡田克也が「うまく連携している県」とモデルに位置付ける青森は昨年末の衆院選以来、連合青森を仲介役に民主、維新、社民各党の良好な関係が続く。
1区の候補を維新新人に絞り、比例復活に導いた実績が潤滑油となり結束を強める。12日に青森市であった安保法制反対の街頭演説では、各代表がそろってマイクを握った。
<熱が高まらず>
与党の強硬姿勢に懸念を示す世論のうねりは、野党間の連携を加速させる可能性を秘める。
山形市で16日に開かれた安保法制反対集会には約1000人が参加。民主、共産、社民3党の山形県組織幹部が顔をそろえた。3党は、山形市長選(9月13日投開票)で同一候補を推薦。共産党県委員長の本間和也は「世論の高まりによっては参院選でも候補者を一本化し、安倍政権を追い込む可能性はある」と語る。
「野党再編で自民を倒す勢力をつくる」。民主党宮城県連代表の安住淳(衆院宮城5区)は18日、仙台市で遊説した岡田に随行し野党結集を訴えた。
前回衆院選で安住は全国に先駆け、宮城1、2区で維新との候補者調整を成功させた。だが、1区から2区に国替えさせた維新候補の比例復活は逃した。
共闘のつまずきがしこりを残し、仙台市議選(8月2日投開票)、県議選(10月25日投開票)で足元の熱は高まらない。ベテラン県議は「野党結集の試金石にすべきなのに、残念ながら今は動きがない」と嘆く。(敬称略)
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