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安倍打倒のモメンタムをみすみす失う既存の政党・政治家たち
http://new-party-9.net/archives/2277
2015年7月22日 天木直人のブログ 新党憲法9条
ここまで安保法案反対の世論が示されたというのに、なぜ参院を早急に開いて野党は安倍政権を追及しようとしないのか。
それは参院安保特別委員会の設置に関する与野党の合意が得られないからだ。
きょうの各紙が報じている。
特別委員会の「35人規模」を提案する与党に対し、複数の会派から「45人規模」を主張する声が上がり、まとまらないという。
35人規模であれば、衆院での自民、民主、公明、維新、共産に加え、元気、次世代、無所属クラブは委員を出せる。しかし、社民、生活はゼロになる。40人規模では社民か生活のうちいずれかが参加できるが、社民と生活の両方が出られるのは45人規模だという。
だからまとまらないという。
これは既存の政党、政治家のエゴだ。
自分たちの政党の政治家の出番を作って存在意義をアピールし、次の選挙で票を増やそうとする選挙対策が優先されている。
安保法案審議は二の次なのだ。
もし野党が本気で安保法案を追及し、廃案に追い込みたければ、同じような質問をバラバラな議員が行うのでなく、野党が共闘して、もっとも鋭い質問を、もっとも鋭い議員を立てて行うべきだ。
繰り返して言うように、憲法9条を守れと叫ぶ政党、政治家が偉いのではない。
憲法9条が偉いのだ。
その憲法9条が安倍の手で葬り去られようとしている時に、なぜまとまることができないのか。
物事には弾み(モメンタム)というものがある。
反安保法案の世論が盛り上がったいまこそ参院審議で一気に安倍政権を追い詰めなければいけない時に、みすみすそのチャンスを手放そうとしている既存政党、政治家たち。
誰かが、新党憲法9条をつくって安倍政権を倒そうと言い出さなければいけない(了)
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