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新国立競技場問題、下村氏と森氏は退場を 世界に赤っ恥、あきれ果てる迷走の行方は?(JBpress)
http://www.asyura2.com/15/senkyo189/msg/168.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 21 日 02:22:05: igsppGRN/E9PQ
 

            新国立競技場(ザハ・ハディド改良案)の完成イメージ(新国立競技場ホームページより)


新国立競技場問題、下村氏と森氏は退場を 世界に赤っ恥、あきれ果てる迷走の行方は?
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44346
2015.7.21 筆坂 秀世 JBpress


 一体、どこに、誰に怒りをぶつけたらいいのだろうか。国民の評判がすこぶる悪かった新国立競技場について、7月17日、安倍首相は「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで見直す」と表明した。日本スポーツ振興センター(JSC)の有識者会議でゴーサインが出てからわずか10日目の白紙発言である。

 この意図は見え見えだ。安保法制が衆議院を通過したが、法案への国民の批判は依然として大きく、深刻な支持率の低下に直面していたからだ。

■白紙決定するも安倍首相の支持率は上がらず

 安倍首相は、「1カ月ぐらい前から検討していた」と答えているが、これは到底信用できない。有識者会議には、森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下、五輪組織委員会)会長、舛添要一東京都知事らに加えて、下村博文文科相、遠藤利明五輪相の2人の閣僚が参加しているのである。この2人は、2520億円の新国立競技場建設計画を了承しているのである。まさか、この2人を除いて「検討していた」というわけではなかろう。

 安保法制への批判が根強いだけではなく、それに加えて新国立競技場をめぐって国民の怒りが沸騰している現状に危機感を抱いたからである。当然の危機感であったと思う。もしこのまま、原案通りに推進するという対応をすれば、安保法制にプラスして新国立競技場問題でも、安倍内閣への怒りが集中したことであろう。

 政治の世界は「一寸先は闇」と言うが、下手をすれば安倍政権の命取りにもなりかねなかった。

 国民の感覚とずれたことを言うのが“得意”の森元首相が、思わず「国が2520億円ぐらい出せないとは。俺は不満だ」と語った。ある意味その通りなのである。2520億円で国の財政が破たんするわけではない。だが、そういうことではないのだ。国民は、国の財政を心配して怒っているわけではない。

 例えば年金生活者は、わずかの年金から介護保険料を天引きされ、国民健康保険料(税)を天引きされているのだ。アルバイトや派遣で働く多くの人たちは、時間給いくら、という世界で暮らしているのだ。にもかかわらず何が良いのか、わけの分からないデザインの競技場に湯水のように税金が注がれる。しかも当初予算を大幅に上回る。ところが誰がそんな結果を招いたのか、責任の所在はさっぱり分からない──。この無責任さに怒り心頭に発しているのだ。森という人は、この一番大事なことが分かっていないのだ。

 最新の世論調査では、白紙に戻したことについては、当然ながら賛同する意見が圧倒的多数を占めている。だが、安倍内閣への支持率は大きく低下したままである。白紙にしていなければ、もっと下がっていたであろう。その意味では、安倍首相の白紙判断は、安倍内閣にとって間一髪セーフということであろう。

■そもそもデザインがそれほど重要か

 森氏が、「生ガキがだらーんとしたようなデザインは、もともと好きじゃなかった」という趣旨の発言をして物議を醸しているが、そもそも競技場にとってデザインがそれほど重要なのか。白紙前、多くの関係者が「あのデザインで招致に成功した。これは国際公約だから変えることはできない」と発言していた。ところが、安倍首相が白紙発言をしたのに対して、どの関係者からも「国際公約違反だ」という声は上がっていない。不思議な話だ。

 もちろんデザインはどうでもよいなどと言うつもりは毛頭ない。しかし、そもそも競技場にとって何が重要なのか。私などはど素人だが、順不同に思いつくままに書いてみると、(1)競技者にとって使いやすいこと、(2)観客にとって見やすいこと、(3)環境に配慮され、景観ともマッチしていること、(4)地震になどに災害に強いこと──などが考えられる。

 流線型かどうかなど、瑣末なことのはずだと私は思っていた。そうすると案の定だった。IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が18日、「デザインは重要ではない。大事なことは、選手や観客のために2020年にスタジアムが完成していることだ」と語ったというのだ。

 ところがザハ案は、オリンピックのメイン会場に不可欠なサブトラックもなく、屋根を付けた場合の芝の維持・管理についても不透明だったと言われている。

 「国際公約だから変えられない。国の威信にかかわる」などと、脅迫的な言辞でザハ案を強行しようとしていた連中は、なんと弁明するのだろうか。世上言われているように、2019年のラグビーワールドカップに間に合わせるためには、金額がいくらに膨れ上がろうともザハ案で強行するしかない、ということであったとすれば元ラグビー協会会長としてラグビーW杯招致に熱心だった森氏の責任は極めて大きい。

■JSCは必要なのか?ゼロベースで見直しを

 河野一郎JSC理事長の発言を聞いていると、「こんな組織が必要なのか」という根本的な疑問が湧いてくる。

 何を聞かれても回答は、「文科省の指示に従ってやっています」というだけだ。こんな連中に高い給料を払う必要はない。「文科省の指示に従ってやっています」とだけ言えれば誰でも務まるではないか。

 「有識者会議」というのもこのJSC理事長の私的諮問機関に過ぎない。しかもメンバーは「一体、何の有識者なのか?」という疑問を抱かざるを得ない人物ばかりだ。

 JSCが行った新国立競技場のデザインを選定するコンペティションの委員長は安藤忠雄氏だったが、この選定も妥当だったのか疑問を持たざるをえない。安藤氏は16日の記者会見で、「こんな大きいものは、私は作ったことがない。なぜ2520億円になったのか、私も聞きたい」などと語った。何をかいわんや、である。これらは、すべてJSCが行ってきたことである。だが河野理事長に聞くと、先の迷回答が返ってくるだけなのだ。こんな連中が本当に日本のスポーツの振興を図ることができるのだろうか。

 あらゆる競技において、選手はすべて自己責任で競技を行っている。負けたからといって、誰かに責任を転嫁することなどあり得ない。だがスポーツ振興の財政を牛耳り、施設を牛耳っている連中は、何ひとつ自己責任を果そうとはしていない。フェア精神など皆無だ。新国立競技場だけではなく、JSCについても一度解体して、ゼロベースであり方を見直すべきではないか。

■森喜朗氏は五輪組織委会長にふさわしくない

 下村文科相は、一貫してザハ案での強行着工を強調してきた。国会でも「大胆な見直しは、もう間に合わない」とか「(槇文彦氏らの)代替案を検討したが、五輪開幕にぎりぎり間に合うか」などと答弁してきた。ところが今になって、「JSCの責任だ」とか、安藤氏に責任を転嫁する発言を繰り返している。

 建築家の槇文彦(まき・ふみひこ)氏らは、ザハ案では巨額の工事費と維持費がかかること、芝育成上の問題もあることなどを指摘し、代替案を昨年来提言していた。その最大の要因は、キールアーチ構造にあった。これを見直す以外、2520億円どころか3000億円を超すであろうという問題点を解消する方法はなかったのである。

 その改善を提案したのが、槇氏らの提言であった。ところがこの提言に真面目に対応しようとはしなかった。槇氏らの提言は詳細なもので、工事費も1000億円前後で可能、誇示期間も42カ月(3年半)で可能とするものであった。デザインもシンプルで観客席には屋根も付けるという構想であった。

 常識的に考えれば、槇氏らの案の方がはるかに現実的であり、競技場としての機能も十分に備えたものであった。

 ここまで競技場問題で迷走した以上、安倍首相は少なくとも下村文科相の更迭という決断をすべきだと考える。

 同時に、何らの痛痒も感じていないばかりか、失言、放言が止まない森喜朗東京五輪組織委員会会長は会長職にふさわしくない。そもそもザハ案にこだわり、見直し時期を遅らせてしまったのはラグビーW杯を新国立競技場でということに、森氏が拘泥したからであろう。その責任は重大であり、安倍首相はこの人選こそゼロベースで見直すべきだ。競技場建設と違い、まだ時間は十分にある。


 

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コメント
 
1. 2015年7月21日 03:05:42 : bC7BzPnf9Y
新国立競技場建設問題。

安倍首相は今回の騒動に「誰の責任と申し上げることはない」などと、
責任の所在はどこにもないと言う。槙氏が屋根で覆うこと自体がコスト・
工期・難度の面でやるべきでない、観客席も一部仮設とすべき、と
明言しているにもかかわらず、またぞろ、コンサート目的で可動式の
屋根・空調が必要だとか、常設の8万人の観客席が必要だとか言い出し始めた。

安倍首相が誰も目にしたことがない(斬新な)、と五輪のプレゼンで
大言壮語したのが災いして、またぞろ、デザイン偏重思考になっている。
そして文科省もJSCもそのままである。これでは、前と全く同じである。
つまり、舛添都知事がいう通り、必ずまた失敗する。

建設コストも他国の五輪のメインスタジアムと同様、千億をはるかに
下回るものでなくては、もはや国民は納得しない。
と、言うか、なぜ旧国立競技場を改修せずに壊したのか、
有効な改修案が槙氏らから出ていたにも関わらず、握りつぶしたのは
誰なのか、それを問いたい。

何事も壊してしまうことで既成事実を作って、あとはデタラメに走るが
安倍政権。憲法・TPP・国民の知る権利(特定秘密保護法)・派遣労働法等々。
壊した者を問うべきなのに、「問うべきではない」が安倍首相のスタンスである。

最高責任者を自負するのであれば、安倍首相がこれら全てにおいて
破壊者である。最後は「問うべきではない」とは、首相も含め誰一人責任者は
不問不在で、この国はその首相の意のままにされるのではたまらない。


2. 2015年7月21日 04:07:03 : YYftnCB8e6
>その責任は重大であり、安倍首相はこの人選こそゼロベースで見直すべきだ。競>技場建設と違い、まだ時間は十分にある。

〜〜〜
最も大事な「日本国の首相の人選』を、○国はわざと間違えたので、今まで、日本に間違った人を首相に選ばせ、お友達人事で次々、取り返しのつかない事態を起こした。日本だけでなく、支配国の命運も、すでに危なく助けようがないのでは?

日本が共倒れにならないように「おかしな人をさっさと辞めさせる」魔法の決断が欲しいです。

 

   
 

  

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3. 2015年7月21日 05:17:03 : qR018y1gQY
『問題は只一点、誰と誰と誰が=どの部署が、責任をとるのか?である。』

「原発事故の責任」も同根である。誰と誰と誰が=どの部署が責任をとるのか?なのである。
序でに言えば「八ン場ダム」のケースも同根である。誰と誰と誰が=どの部署が責任をとるのか?
なのである。
これらが「無駄な公共事業の暗い闇」なのである。


4. 2015年7月21日 09:06:40 : Dt7buyAab6
>JSCについても一度解体して、ゼロベースであり方を見直すべきではないか。

まったく同感。
くじ資金を分配する機関はいらない。直接文科省が行うべき。


5. 2015年7月21日 13:47:35 : i2K56C1JBs
舛添都知事、新国立競技場巡めぐり批判
2015年7月20日

 東京都の舛添要一知事が20日、ブログを更新し、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場建設計画の見直しについての提言を公表した。舛添氏は「白紙から見直すならこれまでの大失策の原因を検証し、責任の所在を明らかにすべき」としている。

 項目の1つめに「新しい政策遂行機関の設立」をあげ、「文部科学省は無能力・無責任で、これが失敗の最大の原因」と指摘。「文科省・JSC(日本スポーツ振興センター)に仕事をさせれば、また失敗する」ともした。

 項目の2つめには「情報公開」をあげ、「第二の原因は、一部の政治家や関係者やゼネコンなどが密室で議論し、外部のチェックを排除してきたことにある。公開できない利権があったのかもしれない」とした。

 3つめには「ゼネコン・設計者にも説明責任を果たさせること」とし、「彼らは私が何度要求しても、重要な局面で発言しなかった。公にしたくない裏取引があったからかもしれないが、なぜ発言をしないのか」などと疑問を呈した。

http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/07/20/0008227460.shtml


6. 2015年7月21日 13:48:28 : i2K56C1JBs
都知事の文科省批判、下村大臣「コメントせず」
読売新聞 7月21日(火)11時48分配信

 2020年東京五輪・パラリンピックに向けた新国立競技場の建設計画が白紙撤回されたことを受け、下村文部科学相は21日の閣議後記者会見で、総工費が2520億円に膨らんだ原因や前デザインの選考過程などについて、文科省内に第三者機関を設置して検証する考えを示した。

 下村文科相は「世間の厳しい目があるのは承知しており、説明責任を果たしたい」と述べた。

 東京都の舛添要一知事が自身のブログで「失敗の最大の原因」と文科省を批判した点については、「コメントしません」と発言。そのうえで、新しい建設計画について、「国土交通省や内閣府、都などに協力を求めてオールジャパン態勢が必要」と語り、事業主体だった日本スポーツ振興センターと主管の文科省だけでは計画を進めないとした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150721-00050058-yom-pol


7. 2015年7月21日 16:33:23 : 1LqIGVSvNs
小沢一郎先生が、内閣不信任案決議は一事不再理だから、安保法案反対を理由とする衆院再決議まで取って置いているとおっしゃっていた。

僥倖、新国立森の墓建設事案の責任追及で、別にもう一回内閣不信任案決議出せますねえ。戻り衆院の冒頭で、これを一発かませば、戻り衆院を数日は空転させられるんではないでしょうか。

そのあと、じっくりと安保法案反対を理由とする内閣不信任案決議を起こせるというものです。これで時間切れ廃案ですね。


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