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2015年07月20日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「1強多弱」の安倍晋三首相が、孔子が「民信無くば立たず」(論語巻第12顔淵篇7)と唱えたまさに「信=信頼」を急速に失い始めている。一口言えば、「苛政」を行う「暴君」と化しているからだ。
論語は、為政者=政治家の「人民統治の要諦=原理原則」を心構えを指南している。
【民信無くば立たず】とは、こういうことである。
「子貢政を問ふ。子曰はく、『食を足し、兵を足し、民之を信ず。』子貢曰はく、『必ず已むことを得ずして去てば、この三者に於いて何(いずれ)をか先にせん。』曰はく、『兵を去てん。』子貢曰はく、『必ず已むことを得ずして去てば、この二者に於いて何をか先にせん。』曰はく、『食を去てん。古より皆死あり。民信なくば立たず。』」(顔淵第十二)
(現代語訳=孔子が高弟の1人である子貢から政治の要諦を聞かれ、「兵と食と信」だと答える。さらに子貢は、これらから強いて捨ててもいいものがあるかと聞く。すると孔子は、まず「兵」だと答え、続いて人間というものは必ず死ぬ定めにあるから「食」を捨ててもいいが、「信」だけはダメだ。これがなければ人間なんて生きている意味が無いと答えた)
◆マスメディア各社は、安倍晋三首相が7月16日、安全保障法制整備関連法案を衆院本会議で強行採決し可決したのを受けて一斉に世論調査を行っており、その結果、国民有権者の心が、安倍晋三首相から離れて行っていることを裏付けている。
しかし、これは、安倍晋三首相が、祖父・岸信介首相の前例にならって「退陣を覚悟」して行った結果であるから、仕方がない。「60日ルール」が9月14日に「満願」となり、今延長国会末の9月27日までに衆院本会議で再可決されるので、そのとき、安倍晋三首相は、「もはやこれまで」と「退陣」を表明することになる。そのため「立つ鳥跡を濁さず」(立ち去る者は、あとが見苦しくないようにすべきであるということ。退きぎわのいさぎよいことのたとえ)の言葉通り、「美しく退陣」して欲しい。それは、第1次晋三内閣のとき、「美しい日本」という言葉を撒き散らした安倍晋三首相のせめてもの責任の果たし方であるからだ。
それにしても、胡麻すりばかりの安倍晋三首相の側近たちは、レベルが低すぎる。安全保障法制整備関連法案を衆院本会議で強行採決し可決して、内閣支持率が10%程度下落しても「折り込み済み」、「国民はすぐに忘れてしまう」などと高を括っていた。すなわち、傲慢にも「大したことはないと見くびる」態度を取っていた。これが、裏目に出てきたのだ。慌てても後の祭りである。
◆共同通信社が7月17、18両日に実施した全国電話世論調査によると、内閣支持率は37・7%で、前回6月の47・4%から9・7ポイント急落した。不支持率は51・6%(前回43・0%)と過半数に達し、平成24年12月発足の第2次安倍政権以降で初めて支持と不支持が逆転したという。
毎日新聞が7月17、18両日、緊急の全国世論調査を実施した結果、安倍晋三内閣の支持率は7月4、5両日の前回調査より7ポイント減の35%で、第2次安倍内閣発足後で最低となった。不支持率は前回より8ポイント増の51%と初めて半数に達したという。
一旦急落し始めた内閣支持率を回復させるのは、至難の業である。とりわけ、安倍晋三首相は、自ら所属する自民党派閥「清和会」の元会長である森喜朗元首相が決めた新国立競技場建設費用2520億円を白紙に戻さざるを得なかった背景には、「建設費用2520億円の20〜25%を関係する政治家にキック・バックすることがバレそうになった」という悪しき慣行があったのを国民有権者が気づき始めたという事情がある。安倍晋三首相の英断で「白紙」にしたわけではなかった。安倍晋三首相も「同じ穴の狢(むじな)」(一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者についていう。同じ穴の狸、狐)なのだから、「白紙を決断」したからと言って、誉められるものではない。
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