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新党憲法9条は権力者の不正義を許さない政党である
http://new-party-9.net/archives/2196
2015年7月18日 天木直人のブログ 新党憲法9条
政治の要諦は何か。
それは菅原文太が死ぬ直前に沖縄で語った演説の中にある、国民に飯
を食わせる事と、絶対に戦争をさせない事、すなわち平和と経済的豊か
さの実現であると思う。
しかし、もう一つの重要な事がある。それが正義の実現だ。
正直者が損をし、悪い事をしたものが枕を高くして寝るような世の中
であってはならない。
私が唱える新党憲法9条の重要なテーマもまた正義の実現である。
これから書くことはまさしくその正義の実現の一例である。
発売中の週刊実話7月30日号に「あんたらに市民を取り締まる資格
があるのか?」と題する特集記事が掲載されている。
これは交通警察の不正義を糾弾した記事だ。
7月10日、東京の大動脈である「首都高速」で車両4台の玉突き事
故が起きた。
この事故を起こしたのは巡査長(34)が運転する護送車で、車内に
は16人もの留置人が乗っており東京地検に向かっているところだっ
た。
ところが管轄する警視庁留置管理2課は、「再発防止のため職員の指
導を徹底する」というコメントで済ませた。
一歩間違えれば大事故につながるおそれがあり、そうでなくても、そ
の事故で首都高速は一時閉鎖され、都心部が大混乱に陥ったというのに
である。
この例に次いで、週刊実話のその記事は、4月22日に起きた俳優・
萩原流行さん(62)の死亡事故について、やはり護送車の運転手が後
方確認不十分だったため、中央の車線を走っていた萩原さんの大型バイ
クに接触し、転倒して投げ出された萩原さんが後続車に轢かれて死亡し
た事件に触れている。
この萩原さんの事件については、奥さんのまゆみさんが、警察の対応
が不透明、不適切だったとして「すべて明らかにして夫の名誉を回復し
たい」と裁判も辞さない構えを見せた記者会見を開いたことは記憶にあ
たらしい。
しかし、いずれも黙殺されて終わっている。
この週刊実話の記事は、このような現職警官の不注意で起きた事故が
如何に多いか、そして、いずれもその処分が甘いまま終わっているか
を、実例をあげて指摘している。
しかし、この週刊実話の記事が書かない重大な交通事故がある。
それが2006年3月に高知県で起きた白バイ事件だ。
つまり、レストラン駐車場から出て来たスクールバスが国道56号線
の交差点に右折侵入しようとしたとき、高知県警交通機動隊の巡査長が
運転する白バイと衝突し、白バイを運転していた巡査長(当時26歳)
が死亡した事件である。
この事件は、スクールバス運転手が、安全確認不十分のまま道路に進
入したことによって事故を起こしたとして逮捕・起訴されたが、運転手
は、起訴事実はなくバスは停止しており複数証人もいるとして無罪(冤
罪)を主張した。
この事件は、弁護士と一部メディアが、交通事故鑑定人による検証実
験、目撃者取材などを行った結果、「バスは動いていて、急ブレーキを
かけた」とする警察・検察側の主張には疑義があり、提出された証拠は
捏造された可能性が高く、当時現場周辺では違法な白バイの高速走行訓
練が行われており、事故は自損事故であると主張。一方高知県警は、高
知県議会や記者会見で、証拠捏造や白バイ側の過失を否定した。
その一部メディアの検証番組でも、疑惑は限りなく深まったのに、こ
の事件は2008年8月20日、最高裁が上告を棄却し、一審通り禁錮
1年4か月の実刑が確定。元運転手は収監され、服役し、仮釈放を認め
られず、2010年2月23日に刑期満了で出所して終わった。
もし警察が組織防衛の為に冤罪と知っていながら運転手に罪をかぶせ
たままやり過ごそうとしたとすれば、これ以上ない権力側の不正義だ。
新党憲法9条ができたあかつきには、この運転手を政治家にさせて、
権力者の組織的不正義を追及させたいと思っている。
新党憲法9条は、権力者の横暴で泣き寝入りさせられたすべての犠牲
者の正義を実現する政党でありたい(了)
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