★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK188 > 727.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
臆病と傲慢が織りなす安保法制のナゼー(田中良紹氏)
http://www.asyura2.com/15/senkyo188/msg/727.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 17 日 00:03:05: igsppGRN/E9PQ
 

臆病と傲慢が織りなす安保法制のナゼー(田中良紹氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sn2umt
15th Jul 2015 市村 悦延 · @hellotomhanks


安倍総理が念願とする安保法案が15日の衆議院特別委員会で強行採決され

参議院に送られる運びとなった。

私は5月下旬以来の委員会審議をほぼすべて見てきたが、

これほど意味不明の議論をかつて見た事がない。

審議時間は100時間を超えたと言うが、

いくら聞いても法案の内容を理解することが出来ない。

集団的自衛権の行使容認が目的のはずだが、

憲法を変えないでそれをやろうとするため、

武力行使は「極めて限定的」というのがふれこみである。

ところがどこがどれほど限定されるのか、その肝心な部分が抽象的であいまいなのである。

中谷防衛大臣は「その時にならなければ分からない。

政府が総合的に判断する」と言うし、

安倍総理は「手の内をさらす海外のリーダーはいない」と曖昧にする。

そしてそれが抑止力になると訳の分からない事を言う。

しかし私が1990年から見てきた米国議会の安保論議で

これほど曖昧な事を言う政治家は一人もいなかった。

彼らはまず米国の国益を定義し、

それがどの程度侵犯されたら武力行使に踏み切るかを具体的に議論する。

従って戦争に勝つとしてもそれが国家の損失を招くと考えれば戦争はやらない。

メリットがあるかないかを厳密に具体的に議論する。

ところがクリントン大統領の時代に「クリントン・ドクトリン」というのが出た。

コソボ紛争に介入する際に唱えられたが、

米国の国益ではなく、民族紛争や宗教対立で大量虐殺が起きた時、

人道的な見地から米国は武力介入するというのである。

これにキッシンジャーらは強く反対したが、クリントンはコソボ空爆に踏み切り、

それに欧州諸国が反発して米欧関係は一時冷却した。

次に「ブッシュ・ドクトリン」が出た。

9・11のテロ攻撃の後、

ブッシュ大統領はテロリストとテロリストをかくまう国家に「先制攻撃」する方針を宣言した。

西部劇の決斗では相手に先に拳銃を抜かせた方が称賛される。

ブッシュはそれを否定した訳だが、

結果は米国がイラクとアフガンで取り返しのつかない泥沼に陥る。何のメリットもなかった。

米議会でこうした議論を見てきた私には、

この国会が本気でこの国の安全保障を議論していると思えない。

政治家たちはみな「我が国の安保環境は厳しさを増している」と

バカの一つ覚えのように言うが、例として挙げるのは北朝鮮のミサイルと核開発、

そして中国の軍事的台頭である。

それらはいずれも米国が米国製兵器を日本に買わせるために吹き込んだ近隣の「脅威」である。

それを言うなら米国が北朝鮮や中国の軍事力を本当はどう見ているかを

さらに詳しく調べた方が良い。

間違っても日本に米国製兵器を買わせるためのセールストークを鵜呑みにしてはならない。

この国会審議を見てつくづく感じるのは、

昔の自民党と異なり米国の兵器セールスに洗脳された政治家が与野党共に多いという現実、

また朝鮮戦争以来の米国の願望である「日本人に血を流させろ」という主張を受け入れないと、

日本は生きていけないと考える人たちが集団的自衛権の行使容認を推進しているという事実である。

従って米国の必要からこの安保議論はスタートしている。

武力発動の議論が抽象的であいまいになる理由はそこにある。

武力発動の条件を日本の国益に沿って厳密に定義すると、

米国の要求に臨機応変に対応できなくなるからだ。

米国の利益を守る話を日本の利益を守る話にすり替える事が

議論を何度聞いても分からなくしている原因である。

そのためか集団的自衛権行使の話が堂々とした憲法改正の話にならず、

「解釈改憲」というごまかしの話になる。そしてごまかしの意識があるためか、

臆病な人間の常とう手段である姑息な手法が使われる。

昨年7月に何の議論もないまま集団的自衛権の行使容認は閣議決定された。

その後の2度の国政選挙ではもっぱら経済を前面に出して安保は争点にならず、

そのくせ選挙公約の目立たない所に書き込んで、

今頃になって「選挙で国民の支持を得た」と安倍総理は開き直る。

一方で、2度の国政選挙での大勝は臆病な手法の政治家を傲慢にする。

大量議席があればまっとうな議論などなくとも数の力で押し切れると考える。

日本国の歴史的転換を図る重要法案となれば、

予算成立後に速やかに国会に提出するのがルールである。

ところが安倍総理はそれをしなかった。

米国訪問後に米国の後ろ盾を得て5月末に提出し、

わずか1か月で衆議院を通過させようとした。

まっとうな議論をする気がない事は国会審議の冒頭から明らかになる。

まともな答弁をしないため審議はしばしば中断し、

そして傲慢な態度が質問者に対する野次を生む。

そこに憲法学者らの「違憲」発言が飛び出した。

1か月で衆議院通過させる傲慢な目論みはこうしてもろくも潰れた。

すると傲慢は一転して臆病になる。

国際公約した安保法案を成立させなければ国際的な恥さらしになるとの思いが募り、

もうあとさきの事など考えない。

参議院で成立しなくとも衆議院で再可決が可能になる95日間という

過去最長の会期延長を行い、

さらに応援団を使ってマスコミを委縮させ立場を有利にしようとした。

その応援団の知能程度に問題がありそれが逆に安保法案の足を引っ張る。

するとまた臆病病が出る。過去最長の会期延長をしたにも関わらず、

従って常識的には7月末まで衆議院で審議する時間があるにもかかわらず、

少しでも採決を引き延ばせば何が起こるか分からないとの不安におびえる。

それが15日の委員会採決という日程を決めさせた。

私は5月のはじめに「安倍総理は地雷原に足を踏み入れた」と書いた。

「地雷を避けながら進むのは非常に難しいが、

それがうまく出来るなら安倍総理の政治力を評価しても良い」とも書いた。

ところが衆議院特別委員会での強行採決で、

私の目には安倍総理が目をつむって地雷原を走り出したように見える。

もはや政治力ではなく運だけに頼ろうとしているようだ。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年7月17日 00:17:25 : EVceu6gJbk
その地雷を踏んで国賊犯罪者安倍とキチガイ自民がミンチになって粉みじんに

なれ!!


2. 2015年7月17日 00:57:31 : c3lKpded12
新幹線事件の大型突破型が政治屋に天誅を下すだろう。

3. 2015年7月17日 05:59:39 : 11JnjziQMY
集団的自衛権の武力行使は「極めて限定的」というのがふれこみである。
ところが肝心な部分が抽象的であいまいなのである。
中谷防衛大臣は「その時にならなければ分からない。政府が総合的に判断する」と言う。
安倍総理は「同じ答弁」、「同じ答弁」、「同じ答弁」の連続。
それで110時間審議した?
本当のことを教えましょう。
アメリカの本音:
「アメリカは兵隊が足りないが、徴兵制は復活出来ない」−−−クリントンだったかブッシュJrだったかの兵役回避〜権力者の家族は兵隊にしたくないのだ。−−−
でも「戦争を仕掛けないと軍需産業が干上がる」だから「同盟国日本の兵隊が欲しい」
これが本音。
そこで『怖いCIA?』を使って「安倍に圧力」を掛けている。

4. 新鮮組 2015年7月17日 10:52:53 : hYT1ZzdBhtgo2 : FAt0kYWxVo
ある人とある人が口喧嘩になったとき気の弱いものが最初に手を出すと考えている。安倍は臆病の典型である。国の方針が大転換する事案に60日ルールが適用されていい訳がない。

5. 2015年7月17日 22:56:04 : EOTzs3mxdc
 現政権の安部総理が強気の姿勢で安保関連法制化に執着できる理由の一つとして、ここ数十年の間に自衛隊の本来任務が拡大され、海外における平和維持活動を行ってきた実績を、我が国の国際貢献と位置づけることに自信を深めているからに他ならないだろう。今国会において現内閣は自ら長期安定政権であると十分に意識した上で国会運営を展開している。

国会での論点は、架空の有事の際を想定して備えておくべき法律について、憲法解釈を従来と真逆に変更して新たに集団的自衛権を設定し、その権利行使が予見し得る我が国の存立が脅かされる危機的な状況に際し果たして、自衛隊がの行動が現行憲法に違反するのか、それとも合憲かという単純明解なものである。

ところが現実問題として解釈壊憲で行う今回の立法の深刻な点は、自衛隊の海外派遣の根拠とされてきた数々の特措法や海外協力関連法などが憲法に違反する状態なのか否か、それを検討する議論の余地を奪って葬り去ることになるということだろう。

 今の政府は憲法の番人は最高裁判所と言い切り、憲法判断を行う憲法審査会の全員位置の判断を退け、内閣が法案を提出するという異例の立法を強行してから国民に対し、丁寧に説明すると言うだけである。まるで毎日、嘘ップ物語を見せられている感覚に包まれ甚だもってして物怪である。

そもそも裁判所で審理された憲法および法令に関する訴訟事件は非現実的な無関係訴訟なんじゃね?

自衛隊の本来任務の拡張が合憲か違憲かの判断を求めて損害賠償を請求するのはアホなんじゃね?

裁判所も裁判所だ。
行政執行停止の判断などを棄却する場合に制度的な不備に言及して理由とする限りは、司法権の立場から政府に対し、司法判断の法律的理由が国民に浸透しやすい法整備の必要性を勧告するべきではないのか。

まるで裁判所は事件を添削するような判断しかやってないような印象が強い。

日本の司法権は、訴えを審理する法律がないという理由で結果的に政治権力を追認するのか。


6. 2015年7月17日 23:24:49 : EOTzs3mxdc
>>5. 7/17/2015 22:56: 04 : EOTzs3mxdc

Prime Minister Abe's administration taking a bullish stance on national security-related legislation and-positioning international contribution of Japan and overseas peace-keeping operations has been proven as a reason that can be attached during recent decades, originally expanded mission of self-defense are increasingly confident they wouldn't. In the current diet session on conscious enough in themselves long-term stable political power is the current Cabinet and in politicians.
Points under discussion in Parliament about the law do to prepare, assuming the fictional war breaks out, to the interpretation of the Constitution and traditional crisis threatened the existence of newly establishes the right of collective self-defense, foreseeable that exercised contrary to change Japan plays upon the SDF of whether the constitutional behavior that violates the Constitution or simple clear-cut where.

But politics, depriving the situation serious points in interpreting erosion, as a practical matter this legislation has been grounds for the overseas dispatch of the SDF in numerous anti-terrorism special measures law and international cooperation law violates Constitution, whether you consider it indisputable that that would be.

And now Government slammed the Supreme Court is the guardian of the Constitution and Constitution Committee to make constitutional decisions of unusual legislation all rejected the decision of the Cabinet submits the Bill forced from public, explaining simply. Wrapped in a sense almost every day, lie swapping stories have been shown very much has the MOCKE.

Unreal unrelated lawsuits are lawsuits concerning the laws and Constitution are heard in courts at all?!?

SDF originally extended mission decide whether constitutional or unconstitutional, to claim damages BAKA?!?

The Court is a court.
Need for legal reasons judge penetrate to the public, as if to dismiss the administrative execution of judgement, such as referring to institutional deficiencies, because whereas the Government from the perspective of the Judiciary Act and bei ® should recommend?

As court decisions to help correct the incident but just didn't do it as a strong impression.

Confirmed result in political power on the grounds that Japan's judiciary doesn't act to hear the appeal?


7. 2015年7月21日 06:01:51 : zEh9N9CWy2
集団的自衛権の武力行使は「極めて限定的」というのがふれこみである。
ところが肝心な部分が抽象的であいまいなのである。
中谷防衛大臣は「その時にならなければ分からない。政府が総合的に判断する」と言う。
安倍総理は「同じ答弁」、「同じ答弁」、「同じ答弁」の連続。
それで110時間審議した?
本当のことを教えましょう。
アメリカの本音:
「アメリカは兵隊が足りないが、徴兵制は復活出来ない」−−−クリントンだったかブッシュJrだったかの兵役回避〜権力者の家族は兵隊にしたくないのだ。−−−
でも「戦争を仕掛けないと軍需産業が干上がる」だから「同盟国日本の兵隊が欲しい」
これが本音。
そこで『怖いCIA?』を使って「安倍に圧力」を掛けている。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK188掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK188掲示板  
次へ