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「「岩上安身による慶應義塾大学名誉教授・小林節氏インタビュー」:岩上安身氏」
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2015/7/17 晴耕雨読
https://twitter.com/iwakamiyasumi
7月16日(木)「岩上安身による慶應義塾大学名誉教授・小林節氏インタビュー」の模様を実況します。
昨日、与党による強行採決が行われた安全保障関連法案について、詳しくお話をうかがいます。
岩上「昨日は国会前に、たいへん多くの市民が集まり、強行採決に対する抗議の声をあげました。本日は、慶應義塾大学名誉教授の小林節先生にお話をうかがいます。さっそくですが、昨日の強行採決についてどのようにお感じでしょうか」
小林氏「官邸の中では、世間の反応は聞こえていないと思います。これが『歴史的使命だ』と思い込んでいるんじゃないでしょうか。ただ、参議院は別の動きがあると思います。ただ、ここまでは予想通りでした」
岩上「昨年、7.1閣議決定というものがありました。政権交代がなされれば、これをキャンセルすることができる、と」
小林氏「できます。『閣議決定の取り消し』を閣議決定し、廃止法案を出してそれを可決すればよいのです」
岩上「このような安倍政権とは一体何か、ということをお聞きしたいと思います。その際のキーワードとなるのが日本会議の存在です。小林先生は、FCCJの会見で、日本会議について発言されていますね」
小林氏「彼らは、第2次世界大戦で負けたことを受け入れたくない人たちです。米国の若造の将校に日本のエスタブリッシュメントがコケにされ、嫌な思いをしました。かつての日本では、明治憲法というおかしな憲法のもとで、特高警察があり、治安維持法もありました。」
岩上「彼らは、もう一回やるつもりでいるのではないか、と思えるのですが、いかがですか」
小林氏「欧米とやることはもうありません。今度は、欧米と一緒になって弱いものを叩く、という側につくのではないでしょうか」
岩上「米国の国力が落ちてくるなかで、日本にリバランスということで肩代わりを求めています。米国からの覇権交代が行われようとするなかで、色々なシナリオがあり得ると思います。しかし日本では、対米従属一辺倒で、他のシナリオが議論されません」
小林氏「日本は専守防衛に徹して、先に手を出さないようにしてきました。そのような中で、米国にくっついていくというのは愚かな選択ですよ」
岩上「クリストファー・レインやミアシャイマーといった米国の戦略家は、日本に核兵器を持たせればいいじゃないか、というような提言を行っています」
小林氏「かつては私も核武装論者でした。しかし、被爆国であるという事実は重い。通常兵器で専守防衛すべき」
岩上「維新案についてお聞きしたいと思います。このタイミングで維新案を出された真意はどういうものでしょうか」
小林氏「私もアドバイスしました。おかしな戦争法案を廃止させるためには、なんでもしたい。そこで、維新の柿沢議員から連絡が来ました」
小林氏「私は、彼らの動機が気に入ったんです。集団的自衛権の行使を認めずに、尖閣と朝鮮半島に関する安保環境の変化に対応できるような法案を作りたい、ということでした。在日米軍に対する攻撃を日本の個別的自衛権として対処する、という案です」
岩上「我々は松野頼久代表の会見で、7.1閣議決定を認めたうえでの案なのかどうか、ということを聞きました。しかし、曖昧なお答えでした。維新の党は、東西で意見が割れているようです」
小林氏「私は国民安保法制懇の意見も聞きました」
小林氏「青井未帆さんからは、反対のメールが来ました。これは、自民党の土俵に乗るものだと。長谷部恭男さんも同様の反応でした。水島朝穂さんから電話があって、『維新の党とつきあっているのは本当か?』と問い合わせがありました」
小林氏「閣議決定にこだわるのは、本当に重箱の隅をつついたような話だと思います。維新の党にも色々と矛盾はあるけれども、敵は安倍政権であり戦争法案です。細かい足の引っ張り合いをすべきではないですよ」
岩上「維新では、存立危機事態に代わり、『武力攻撃危機事態』を設定しました。水島朝穂さんは、『我が国に対する外部からの武力攻撃を除く』という言葉に注目し、これは個別的自衛権であるから、それ以外は集団的自衛権なんだ、と主張されています」
小林氏「それは、典型的な『憲法守って国滅ぶ』という考えです。水島さんは定義が先にある。日本の沖合にいるイージス艦に当たる軌道に乗った時、打ち返すのは当たり前です。なんの問題もありません。憲法を守って国が滅んじゃ意味がないんです」
岩上「次の戦略についてお聞きします。違憲訴訟を準備されている、とのことですが」
小林氏「戦争法案が可決、成立してしまうと、日本は海外派兵が可能になります。誰でも知っているその道の大物100人が集まって、1億人の損害賠償請求をさせる」
小林氏「1000名の弁護団を結成します。これなら官僚組織に組み込まれている裁判官も『一審なら』ということで、孤立感を感じずに、よい判決を書いてくれるのではないか」
小林氏「私は、裁判でケリをつけようとは思っていません。何より重要なのは政権交代です。まず、次の参院選がポイントです」
岩上「先生、立候補すればいいんじゃないですか?」
小林氏「それはありません。しかし、国政選挙のたびに『出ませんか』と言われてきた」
小林氏「民主、維新、共産、生活、社民。どの政党の党首とも私は親しいですよ。しかし公明党と創価学会は『池田先生のお考えが』ということになると、思考停止になるんです。自民党と公明党の政党としての関係は壊れません」
岩上「どのようにして、こうした動きをひとつにまとめていくか、ということが問題になってくると思うのですが」
小林氏「大事なのは、共産党を敵にしないことです」
小林氏「公明党のことなんか気にせず、気を散らさずに、野党が固まることで、4割の票で8割の議席を取る。このほうがよっぽど現実味があります。これは、もちろん、共産党も入れた連立政権です」
小林氏「直近の比例票をテーブルに並べて、お互いに認め合う。そうすると、比率が出ますよね。それに応じて、選挙区で取れる数が決まります。そうしたら各党で選挙区の調整をして、野党連合を作って候補者の応援をする。これですよ」
小林氏「選挙自体には、米国は介入できない。民主党政権は、米国と官僚によってつぶされたけれども。しかし、これを一度経験している以上、賢くやってもらいたい。投票箱には誰も介入できないですよ」
小林氏「役人に騙されず、メディアに騙されず、財界に騙されない。そうやって、ネジ巻いて歩くわけです。人事だって、すべてひっくり返すことができる。大事なのは、それをちゃんとやることなんですよ」
岩上「自民党は、あの改憲草案への明文改憲を掲げて、キャンペーンしています」
小林氏「あの改憲案に対しては、120%批判しまくれます」
岩上「長谷部恭男氏は、あの憲法案が現実のものになったら、日本と米国は戦争になる、とおっしゃいました」
岩上「最後に、日本会議について改めて。自民党と日本会議の関係にメスを入れることはできますか」
小林氏「これはもう、信者さんの世界ですから。人のマインドコントロールを解くことは難しいですよ。それよりむしろ、我々が政治的多数派になればいい話」
以上で「慶應義塾大学名誉教授・小林節氏インタビュー」の実況を終了します。
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7月15日20時より、安保法制の衆院特別委での強行採決を受けて、岩上安身が民主党・辻元清美議員へ緊急インタビュー。その模様を実況します。 @iwakamiyasumi ( #iwakamiyasumi live at http://ustre.am/eOVh )
岩上「強行採決、いかがでしょうか?」
辻元氏「言葉にならないくらい怒っている。憲法違反の法案をこんな形で通してよいのか。先ほど国会前でスピーチしました。今日7月15日を安倍政権の終わりの始まりにしよう、と」
岩上「衆院審議。周辺事態法以来、安保政策に関する議論に参加してきたのはもう辻元さんと志位さんしか残っていないんですよね」
辻元氏「これまでの議論を知らない議員がほとんどなので、できるだけ分かりやすく説明し、変だねと感じてもらえるように質問した」
岩上「辻元さんの質問で白眉だったのは、百田尚樹氏と安倍総理の対談本と総理の今の答弁が全然違うと」
辻元「後方支援で危なくなったら逃げるなんてできるはずない、と質問しても総理は、いや、中断して逃げるんです、可能なんですと譲らなかった」
辻元「しかし百田氏との対談本では、後方支援で途中で中断するなんてできませんよね、と百田氏が言い、総理が『その通りです。そんな国とはどの国も一緒に活動しようなんて思いませんよね』と言い、それをインドネシアの大統領にも言ったと。答弁と180度違う」
辻元「しかも総理は『絶対に戦争に巻き込まれない』と言った。そんなわけないじゃないか、と国民誰もが思っている。また『自衛隊のリスクは変わらない』と。しかし中谷大臣が後にリスクが上がることを認めた。しかし最近のネット番組では『リスクは下がります』と」
辻元「今日質問したが、現地で自衛隊員が捕まったら? 捕虜はジュネーブ条約で守らなければならない。しかし岸田大臣は自衛隊員は捕虜にはあたらない、と。つまり見殺しにするのかと」
辻元「ホルムズ海峡への派遣は専守防衛にあたるのかと聞いたら、中谷大臣は『専守防衛の一部です』とわけのわからない答弁。また総理は『侵略戦争はしない』と。しかし村山談話における『侵略の定義はその時々、見方によって変わる』と。侵略の定義が分からないと」
辻元「安倍総理は11年前に自民党幹事長として集団的自衛権行使が一部認められるのでは?と質問している。当時の法制局長官に『量的概念ではございません』と否定された。しかし今、答弁する立場になったら『量的概念でありまして』と。明らかな嘘を言っている」
岩上「今後、国民はどうしていくべきでしょうか?」
辻元「声を上げなくなったら終わりですから、メールやFAXなどで地元の議員に訴える。そうした声を私たちが内外に広げていく。そして来年の参院選で投票に行く、ということが大事だと思います」
以上、実況終了。辻元議員のご都合で30分のショートインタビューとなりました。
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