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戦いは、まだまだ続くのだ。
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15年07月16日 永田町徒然草
私は、大事な人の葬儀で7月14日夕方から15日の夕方まで郷里・新潟県十日町市に行っていた。もちろん国会の事は、郷里にいてもずっと注意してきた。昨夜のニュースで、石破地方創生大臣などの思わせぶりの発言があった。少しは何か起こるのかと思っていたが、結局は安保関連法案は特別委員会で“予告されていた”通りに採決された。国会周辺では抗議行動が遅くまで続いている。全国各地で、多くの抗議行動があった。
さて本日7月16日に衆議院本会議で、安保関連法案は採決に付せられる。たぶん予定されているように、本会議で多数で可決され、安保関連法案は参議院に送付されるであろう。政府与党としては、一歩前進ということになろうが、まだまだこの戦いは続くのだ。今回初めてこのような運動に参加した人が多くいるであろう。その人たちに多くが、これだけ頑張っても“やはりダメなのか”と思われるであろうが、落胆してはならない。まだまだ戦いは続くのだ。
このような時に1960年の安保反対運動がよく紹介される。国会の周りを幾万ものデモ行進が取り囲んだ。しかし、安保闘争においても多くの国民が立ち上がり、国会をデモで取り囲んだのは、改定安保条約が衆議院本会議で強行採決された後であった。もちろん安保反対ということもあったが、“議会制民主主義を守れ”の一点に国民世論は集約されたのだ。
今回の安保関連法案の強行採決は、国民の7〜8割が反対しているのに、安倍首相が強行採決するのだ。安倍首相はこれからこの国民の7〜8割の反対を賛成に変えなければならないのだ。安倍首相自身が強行採決後のブラ下がりで“まだまだ国会の審議は続くんです”と言い、“これからも丁寧に分かり易く説明して国民から理解して貰えるようにするんです”と言っていた。
結構、結構。ぜひやって貰おうじゃないか。衆議院における安倍首相等の答弁は、専門家に言わせれば答弁になっていないのだ。重要かつ大きな争点の答弁は、詭弁とまやかしのオンパレードである。この答弁集を作れば、これはもう立派な政治的漫画である。安倍首相等の答弁は、とてもわが国の国民の知的水準をクリアできるものではない。だから安保関連法案の内容が明らかになればなるほど、国民の反対の声が高まってきたのだ。
今回の安保関連法案は衆議院と参議院で可決されなければならない。安保条約は、憲法61条で衆議院で可決されれば30日で自然成立するものだった。政府与党は、参議院で可決されなくとも憲法59条の60日ルールで法律を可決できると言っている。しかし、安保関連法案のような国家の防衛に関する法律をこのような形で成立させることは、果たして政治的に可能であろうか。テレビで60日ルールを話題にする者は、あまりにも政治を知らな過ぎる。
安倍首相らにとっても、国民にとっても、まだまだ戦いは続くのだ。いや憲法や戦争に関する戦いなのであるから、続けなければならないのだ。これからもこの戦いを続けていく。その過程で安保関連問題だけではなく、日本の政治の根本が見えてくる。その結果、新しい政治の課題も明らかになってくる。だから落胆などしている暇は私にはないのだ。
今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。
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