http://www.asyura2.com/15/senkyo188/msg/497.html
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高田延彦オフィシャルウェブサイトより
高田延彦の安倍・安保法制批判ツイッターが話題! 元スポーツ選手には珍しい反権力姿勢
http://lite-ra.com/2015/07/post-1275.html
2015.07.13. リテラ
最近、意外な著名人がツイッターで安倍政権と安保法案を正面から批判し、話題を呼んでいる。
その人物とは、元プロレスラー・格闘家でタレントの高田延彦だ。
たとえば、この一週間をふりかえっても、7月6日に「この安保法制は憲法違反。まともな論拠がない上に安倍氏、中谷氏、高村氏、若手議員などなど、申してることが横暴でむちゃくちゃだもの」と発言。
その翌々日の7月8日には、「6日に開かれた政府与党連絡会議で安倍氏『おごりや油断が生じれば、、、』と述べたらしいが、本人が先頭に立って驕っている事実にまったく気づかないこれまた驕り」と皮肉たっぷりの一撃。
そして、7月11日には、安倍首相が集団的自衛権行使の前提条件とする「存在危機事態」に触れ、「解釈改憲は論外、安倍氏は総合的な判断など出来ません」と安倍首相を一刀両断している。
まさに小気味がいいくらいのツイートだが、しかし、これらは最近の安保法制批判の空気に乗っただけのただの悪口や印象批評ではない。
昨年の集団的自衛権容認の閣議決定前後から、高田は一貫して「戦争のできる国」をめざす安倍政権の姿勢を批判してきた。
「集団的自衛権。これだけ重要な憲法のこれまでの解釈を真逆に変えるなんて、時の政権が勝手に、それも閣議決定で!断じてあってはならない、やるならば正々堂々と国民投票で審判を仰ぐべき」(14年6月11日)
また、その時々の政治家の言動をきちんとチェックし、的確な論評をしている。たとえば、1カ月ほど前に起きた憲法学者の「違憲」発言問題では、こんなツイートをしていた。
「憲法のスペシャリスト、オーソリティーが異口同音に憲法違反だと宣言しているのに、政権からは苦し紛れに出てくる低レベルな言葉の羅列。なんなんだい?高村氏の「憲法学者はどうしても憲法の字面に拘泥する」この言い草はナニ?ご都合主義も甚だしい」(6月16日)
先頃の自民党勉強会での“言論弾圧”にも、こう怒っている。
「時の権力者たちの真上から放つ『懲らしめる』発言、まさか現代日本の政治社会からこんなセリフが飛び出すとは思わなかったな。総理大臣の側近が権力に逆らう『マスコミを懲らしめる』って!」(6月30日)
これまでプロレス出身者や格闘家が政治的発言をしなかったわけではない。アントニオ猪木を筆頭に、馳浩、大仁田厚、グレート・サスケ、神取忍、西村修など、政治家に転身した元プロレスラーも数多い。だが、その多くが自民党だったり、保守的な色合いが濃いのが特徴だった。リングの上の勇ましさとは裏腹に権力に媚びる姿勢ばかりが目立っていた。
しかし。高田は彼らとはまったく逆だ。リベラルなスタンスをもち、かつてのリング同様の勇敢さで、権力と闘っている。
その発言は何も安保法制や集団的自衛権に限らない。とくに東日本大震災と、福島第一原発の事故以降、高田は反原発のスタンスで発言をし、また何度も福島や他被災地を訪れ、13年にはモニタリングポストの線量を検証するなどの活動も行っている。そして、ツイッターでは、原発の危険性を訴え、原子力規制委員会への批判も投稿している。
「原子力規制委員会委員。やはり五人のうち二人の委員が入れ替わるんですね、慎重派から原発推進派に、福島原発の検証も収束メドも立たずの最中か!」(14年6月11日)
さらに、高田が主催する体育教室「ダイヤモンド・キッズ・カレッジ」を岩手県宮古市で開催し、募金活動も精力的に行っている。
それに加えて、高田から強く感じるのは、やはり平和への思いだ。高田は戦後70年、著名人が未来に残す、戦争の記憶や平和への思いを記す「未来への手紙」に、こんな言葉を寄稿した。
〈戦争が終わって70年、私は今青い「空」を見上げて平和を実感し、感謝の思いに身をひたしている。
ただ、「空」を見上げるだけでいい。
戦争は、互いの人生を破壊する。
戦争は、永遠の憎しみを生む。
戦争は、心を焼き尽くしてしまう。
戦争は、生活の場や故郷、何もかもを奪ってしまう。
戦争は、あなたが人殺しになるということ。
戦争は、時の権力者の裁量で始まるが、終わりを知る者はいない〉
集団的自衛権や安保法制に批判し、その先にある“戦争のない平和の世の中”を願う。高田がここまで強く平和を訴えるのは、これまで歩んできたある壮絶な闘いにあるのではないか。とくに子どもの存在だ。
高田は03年に妻・向井亜紀との間に双子を授かった。しかし、それは通常の出産ではなく、アメリカでの代理母によるものだった。このことは当時、社会に賛否両論の大きな波紋を呼んだ。しかも、向井を「母親」とし、子どもを「実子」とする出生届を出した高田に対して、行政は分娩者を母親とする法律解釈から受理しようとせず、「実子でなく養子」扱いにしようとする法務省と間での激しいやり取りに発展。事態は裁判へ、そして最高裁にまでもち込まれた。そして、子どもたちが生まれて4年の年月を経た末、実子としての出生届は受理されないことが確定している。
高田はこの経験を通じて、社会的な問題にめざめ、さらに勉強を重ねることで、原発の問題や安倍政権の戦争政策に危機感をもちはじめたのではないだろうか。
タレントやスポーツ選手などの著名人がこうした社会的発言をすると、すぐに「芸人やスポーツ選手風情が浅い発言をするな」「政治家にでもなるつもりなのか」などといった批判が起こる。しかし、高田の発言を見ると、それこそ自民党にすり寄って政治家になろうとする他のタレント議員たちとは、関心の深さも覚悟もまったくちがう。
日本の平和があやうくなり、子どもたちが戦場に送られる事態を食い止めるためにも、高田の発言がもっといろんなところで取り上げられようになることを期待したい。
(伊勢崎馨)
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