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維新が一皮むけるか消滅するかの国会の行方―(田中良紹氏)
http://www.asyura2.com/15/senkyo188/msg/372.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 10 日 15:40:15: igsppGRN/E9PQ
 

維新が一皮むけるか消滅するかの国会の行方―(田中良紹氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sn0fhv
9th Jul 2015 市村 悦延 · @hellotomhanks


8日の衆議院安保特別委員会で、

維新の議員が「自衛隊法の一部を改正する法律案」と「国際平和協力支援法案」、

民主党の議員が「領域警備法案」をそれぞれ趣旨説明し、

安倍政権の安保法案に対抗する野党の対案が審議入りした。

国会は政府の安保法案に対する議論から、

三つ巴か四つ巴の議論の展開が可能となり、

それが審議日程とも絡んで来週からの安保国会はいよいよ第2の山場を迎える。

第1の山場は6月の会期末であった。

当初から今国会の延長は予定されていたが、

「安保法案を夏までに成立させる」と国際公約して歩いた安倍総理は、

会期末までに法案を衆議院通過させる事を目指した。

参議院で衆議院と同程度の審議時間を確保し

「夏までに成立」させるためにはそれが条件だった。

しかし大量議席に胡坐をかく安倍総理は、

「丁寧な説明をする」という言葉とは裏腹に抽象的で意味不明の答弁を繰り返し、

また総理自身が質問者に野次を飛ばすなど、

軽薄な国会手法によってしばしば審議を中断させた。

その結果、会期末までの衆議院通過は難しくなり、

また大半の憲法学者が法案を「違憲」と判断した事で、

国民は一層の慎重審議を求めるようになる。

そのため国民が戦死者を追悼して戦争を思い出す8月前に

法案を成立させる事は不可能になった。

そのためか会期は9月末までと過去最長になり、

それは参議院で成立しなくとも衆議院で再可決ができる「60日ルール」を意識させた。

7月27日までに法案を衆議院通過させれば参議院で審議しなくとも

今国会での成立が確定する。

それは何としてもこの国会で法案を成立させるという強硬姿勢の表明でもある。

そこに野党の対案が提案された。

維新の提案による「自衛隊法の一部改正案」は、

政府案が集団的自衛権の発動要件を「存立危機事態」とする事を否定し、

より個別的自衛権の発動に近い「武力攻撃危機事態」を設定して

自衛隊の防衛出動を可能にする。ホルムズ海峡での機雷除去などは認められない。

また国際協力のための後方支援として、

政府が武器弾薬の提供や外国の戦闘機に対する給油を認めているのを否定し、

さらに「非戦闘地域」という現行の制約を維持して、

「戦闘現場以外ならどこでも活動できる」とする政府案に反対する。

そして民主党と維新の共同提案による「領域警備法案」は、

日本の領海や離島の警備に海上保安庁だけでなく

自衛隊の出動も可能にするため海上保安庁と自衛隊の連携強化を図るものである。

中国を念頭に東シナ海や周辺海域での防衛能力を高める狙いがある。

8日の特別委員会では維新の議員が対案を説明しながら、

安倍政権の政府案を厳しく批判する一方、

維新案を批判した公明党の北側一雄副代表を名指しで批判、

また法案の共同提出で意見の合わなかった民主党の枝野幸男幹事長も批判して、

これからの国会が与野党対立の単純な図式から

三つ巴か四つ巴の対決図式になる事を予感させた。

そこでまだ早いのだがこれからの展開を予想してみる。

安倍政権が過去最長の会期延長を決め、

「戦後70年談話」を閣議決定しない方針に転換したのは、

安保法制に対する世論の風当たりを見て攻勢から防戦に転じたとフーテンは書いた。

そのため安保法制の強行採決は政権崩壊につながると考え、

強行採決と言われないように維新の採決引き込みに全力を挙げる。

従って対案の提出はまさに願ったりである。

対案の採決と同時に政府案を可決することが可能になる。

一方で維新はキャスティングボートを握った事で「一皮むける」チャンスを得た。

「一皮むける」とは「古い皮を脱して大人になる」ことを意味する。

これまでのように「正論を主張するのが政治だ」と幼稚な事を言うのではなく、

自分たちの主張を実現させるためにどれほど泥をかぶれるかの覚悟をする事である。

つまり維新は安倍政権の安保法案を否定して維新案を成立させる本気度が

この国会で問われる。

「正論を主張するのが政治だ」と考える連中は、

恰好だけをつけ主張を実現するために嫌いな相手と手を組む芸当ができない。

しかしそれは政治ではない。「正論を主張するだけ」なら学者や評論家と同じになる。

これまでの維新は大阪の橋下市長のチルドレンで

安倍政権の補完勢力と看做されてきた。

しかしその古い皮から脱して自分たちの法案を成立させる政治闘争の試練を経れば

「一皮むける」可能性がある。それがこの国会の見どころだとフーテンは思っている。

維新がこれまでのままか「一皮むける」かで国会の展開は大きく異なる。

維新と民主は「60日ルール」を与党に使わせない事を確認したという。

7月30日まで法案を衆議院通過させないという事だ。

それならば7月27日から30日までが衆議院通過を巡る攻防の山場となる。

それまでに維新の考えを国民に周知させ政治の流れを変える政治力を

維新が発揮できるかどうかである。

それが出来なければ、維新が安倍政権の安保法案成立に利用されたと評価され、

「一皮むけずに」終わるかもしれない。

選挙を考えれば自公の協力体制は万全で、そこに維新が割り込むすきはない。

昔、自公保という三党連立政権があったが、

やがて保守党は自民党に吸収されて消滅した。

維新が自民党に協力すれば保守党と同じ運命をたどる事になるだろう。

つまりこの国会の展開がどうなるかで、

維新という政党は「一皮むける」か、あるいは消滅するかの分かれ道が見えてくる。

そして安倍政権はこの国会で安保法案を成立させることが出来たとしても、

昨年に閣議決定した集団的自衛権の行使容認とはかけ離れた内容の、

安倍総理の面子を立てるだけのボロボロの法案を成立させる事になる。

そしてそこにTPPや、原発の再稼働や、辺野古基地建設や、戦後70年問題などが

次々に浮上して安倍政権は政治的エネルギーを消耗する。

その頃の支持率がどうなるかで自民党内に安倍離れが起きるかもしれない。

フーテンが今いぶかしく思っているのは、

来週15日に採決して法案を衆議院通過させる方針が与党内から出ている事である。

9月末まで延長したのになぜそんなに急ぐ必要があるのか分からない。

野党が対案を出した矢先に採決すれば維新だって反発するしかない。

維新は採決に出席せずに強行採決を非難する事になり、

参議院審議も空転して「60日ルール」が現実になる状況が生まれる。

しかし憲法に関わる法案を参議院無視の形で決めれば、

これも立憲主義の否定と批判され、安倍政権の横暴さが際立つ事になる。

それを承知で与党は来週の衆議院通過を考えているのか、

野党に対するブラフに使っているのか、

あるいは水面下で別の交渉を行っているのか、

さらにあるいは安倍総理を助けるふりをして足を引っ張っているのか、今のところ判然としない。

フーテンはとりあえず今月末の27日から30日を第2の山場の山場と見て、

あとは維新が「一皮むけるか」どうかを注視していくつもりである。

 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国 2015年7月10日 15:47:47 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

田中さんのご見解に異論はないが、でも現状、大向こうの見方は
『維新の会、一皮剥けば、自民党』ってとこが大勢でしょう?

勿論私も、維新が“いい意味で化ける”のを期待する1人です。
期待と、興味と、数%の警戒を以って、推移を観察しましょう。


2. 2015年7月10日 17:36:17 : gwViQanPyU
維新いまだ「橋下商店」 引退表明も安保対案の原型示す
産経新聞 7月10日(金)14時44分配信

維新の党の安全保障関連法案の流れ(写真:産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150710-00000110-san-pol.view-000

 衆議院で審議されている安全保障関連法案について、維新の党が8日に提出した独自案の根幹部分は、橋下徹最高顧問(大阪市長)が6月に大阪市内で開かれた党の勉強会で示したアイデアを基にしていたことが10日、勉強会の出席者への取材で分かった。橋下氏は政治家引退を表明しているが、維新がいまも“橋下氏の個人商店”から脱却できていないことが明らかになった。 

 「日本の安全保障の何が核心的な問題で、それをどう改善したいのか」「一番の問題は公海上の外国艦船の保護じゃないんですか」

 6月20日の勉強会は、たたみかけるような橋下氏の質問攻めで幕を開けたという。

 橋下氏が批判したのは、日本が集団的自衛権を行使できる要件として政府与党が提案する「存立危機事態」を前提にした維新案。橋下氏は、この原案が明らかになるや、ツイッターで「全くダメ」と激しく批判していた。

 会に参加したのは、案をまとめた党安保調査会の丸山穂高事務局長(衆院議員)や党執行部。会は橋下氏のツイッターでの批判を受ける形で開かれた。

 「(政府与党案に)乗っからないとダメですかね」と執行部を牽制(けんせい)した橋下氏は、「政府与党案の批判より、維新の党としての立論をしてもらいたい」と要求。納得のいく答えを得られないと見るや、「日本を守ってくれる他国をどこまでサポートできるのかが核心」と自ら議論をリードした。

 橋下氏はこの場で、自衛隊が支援を行うエリアは「日米安保条約に基づいたアジア太平洋地域全体」とし、支援の対象を「日本を守るために活動する他国の艦船や戦闘機、とすべきだ」と主張。さらに「米国本土は守れない。本当は守りたいが、憲法9条を改正しなければいけない」と述べ、現行憲法の従来通りの解釈の枠内での維新案を作るよう再考を求めた。

 この席で述べられた橋下氏のアイデアが、日本防衛のために活動している米軍などへの攻撃が日本への攻撃にもつながる危険がある場合に限り、武力行使ができるとする維新案の「武力攻撃危機事態」という独自の要件に発展していったという。会の終盤、橋下氏は政府与党案を「違憲」だと批判した憲法学者に水面下で新しい維新案を見せ、肯定的な反応を引き出すよう執行部に求めるなど具体的な戦術も示した。

 会の終了後、松野頼久代表は「価値観が一致していた」と平静を装ったが、橋下氏は6月25日の会見で「全然違います」と原案を覆したことを示唆していた。

 日本大学の岩井奉信教授(政治学)は「維新が橋下氏の個人商店であることを示す話だ。それが維新の弱点でもあり、橋下氏が口を出さず、本当の意味で政治家を引退してしまえば、空中分解してしまうかもしれない」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150710-00000110-san-pol


3. 2015年7月10日 17:56:31 : LY52bYZiZQ
維新が合憲と言われる対案を示したことは本格的な改憲にはNOだという意思表示を示したとも解せる。そこから消滅に至るとしてもマイナスばかりというわけでもなさそう。

4. 新共産主義クラブ 2015年7月10日 18:42:13 : w0NMVeciJ/Y.. : nUiPBSGZJU
 
安保法案の維新の対案

自衛隊法等の一部を改正する法律案
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g18901025.htm

国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する人道復興支援活動等に関する法律案
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g18901026.htm


重要なところは、自衛隊法第七十六条の変更点

(維新案)
二 条約に基づき我が国周辺の地域において我が国の防衛のために活動している外国の軍隊に対する武力攻撃(我が国に対する外部からの武力攻撃を除く。)が発生し、これにより我が国に対する外部からの武力攻撃が発生する明白な危険があると認められるに至つた事態

(政府案)
二 我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g18905072.htm
 
 
集団的自衛権行使容認論をともなう今回の安保法制案の本質は、米軍のアジア・太平洋地域でのリバランス、特に米軍の地上兵力削減にともなって、日本の自衛隊が、朝鮮半島や台湾での極東有事の際に、どこまでこれまでの米軍の役割を担うかということ。
 
具体的には、朝鮮半島有事や台湾有事で、米軍が攻撃されたら、日本に実際に被害が及ぶか否かに関係なく、被害が及ぶ「日本有事」と”みなして”、自衛隊が米軍と一体となって前線で戦闘することが、アメリカに求められている。

そのアメリカの期待に応えられる案だと判断すれば、維新案について前向きに自民党は修正協議を了承するだろう。
 
これまでの自衛隊法は、防衛出動のための要件は厳しいが、防衛出動が認められた場合の活動範囲や武力行使の範囲の規定がかなり緩いので、防衛出動のための要件を少しでも緩めると、日本の個別的自衛権の範囲を超えた運用がいくらでも可能になる。
 
維新案は、防衛出動のための要件は日本有事の場合に限定しようとしている工夫はみられるが、これも合憲かは微妙だし、防衛出動する場合の武力行使の地理的限定や、武力行使の内容の範囲を限定しなければ、政府案と同様に、維新案も、いくらでも自衛隊を極東米軍の肩代わりとして運用できる法律として運用できる。
 

 


5. 2015年7月10日 20:04:49 : kDVop4u7Ig
民主や維新が対案を出し、審議されることになって、両党とも「国会初」だと、はしゃいでる。国務大臣側
の座席に就き質問されて、大臣気分で「お答えいたします」なんとか言っちゃって、大変ご満悦な様子だ。

日本国民の命を守るためには軍備の増強と「日米同盟」主軸として、米軍と共に中国に対抗するというの!
日本の国会だから、好きなようにやれば良いんです。問題は「敵国」と見なされた中国はどう出るかなと。

民主の長島は、東シナ海日中の中間線に中国側の「油田開発問題」を取り上げて、政府の対応に追求した。
油田開発は10年か前に中国に抗議した問題。まさか、武力行使して『自惚れを撃破せん』の聖戦がしたい?

いつも単純に思うのですが、なんで、日本もその近辺で「油田開発」をしないのかな?本当に不思議だね!
南シナ海で、フィリピンやベトナムも環礁の島で住居を建てたり、油田の開発も中国よりも先に着手したの…。

維新の対案も<対中国けん制を強調する。中国は「尖閣諸島」を奪いに来る。米軍の支援を得る事>を主張。
感想として、民主党も維新の党も、中国との戦争を想定しています!自公政権の補完勢力かもしれない。

若者の“命と平和”を守りたかったら、共産党の穀田議員が主張する「戦争法案の廃案」しかないね。


6. 日高見連邦共和国 2015年7月10日 20:17:36 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>04 『共産主義クラゲ』=『米犬』

そうやって、出て来たものに文句垂れるだけかよ、おい!(笑)

少なくとも維新案は“日本の国土・領海”の地理的周辺内での対応に限定している以上、
自民党の腐れてフザケタ“安全保障関連法案”とは比較にならないほど“抑制的”だ。

で?そーやって文句ばっか垂れて、結局は“隠れ安倍応援団”のそこのキミ!(笑)

さて、そろそろ、反省無きオマエには“お灸”を据える時間かな!?


7. 日高見連邦共和国 2015年7月10日 20:19:28 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

安倍の、安全保障関連ホーケー、臭い余った一皮剥いたら、
♪あら、こんな〜所に、新共産主義クラブが♪(古い!)

[32削除理由]:削除人:意味なし
8. 2015年7月10日 21:49:27 : WrqlGzkX3E
維新の党は消滅が一番の解決策。単なる目くらまし自民党別働隊はいらない。

9. 2015年7月11日 14:19:54 : 6uO77o4ABE
憲法を変更されて本当に心配な理由は、安部がたとえ首になっても自殺しても
次の政権が生まれる事だけは確かなんだが、第2の安部のような人物が変更
された憲法の法の裏をかくような政治をするかもしれない。
それを真っ先に巧妙にやりそうなのが維新の橋ナントカなんだよ。

10. 日高見連邦共和国 2015年7月13日 09:40:15 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>04 『共産主義クラゲ』=『米犬』

なんか言えよ、ホーケーのチコー野郎!(笑)



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