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橋下最高顧問(左)と松野代表/(C)日刊ゲンダイ
「安保」採決めぐり二転三転…「維新の党」3つに割れて迷走中
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161596
2015年7月10日 日刊ゲンダイ
自民党と“対決”するのか、それとも“協力”するのか、「維新の党」が迷走を続けている。
この先、国会の焦点は、安保法案の採決に維新が出席するのかどうかだ。「強行採決」という批判を避けたい自民党は、どうしても維新を採決の場に引っ張り出したい。公明党は与党だけの「強行採決」を認めない方針だ。
ところが、維新は「採決」に応じるのか、応じないのか、方針が二転三転、幹部によって発言もバラバラ。自民も、民主も、たかが50人の野党第2党に振り回されている。
「維新の馬場国対委員長は7日、民主党に『安保法案の採決に応じよう』と持ちかけています。ところが、維新の最高顧問である橋下徹氏は『堂々と採決拒否すべきだ』と、正反対のことを口にしている。維新の党は本当に分かりづらい。支離滅裂です」(政界関係者)
なぜ、維新の党はここまで混乱しているのか。原因は党内が3つに分かれているからだ。
「松野代表、柿沢幹事長、江田憲司といった主流派は、最後まで自民党と対決し、採決も拒否する方針です。ところが、安保特別委の理事として自民党と交渉している下地幹郎さんは、自民党に全面協力する構えです。下地さんは菅官房長官とツーカー。自民党出身の下地さんは、自民党に戻りたいのでしょう。だから、どんどん自民党寄りで話を進めている。さらに、党内を混乱させているのが、馬場国対委員長などの大阪組です。彼らは、橋下さんの考えを代弁しているつもりです。でも、彼ら大阪組は、橋下さんと気楽に話を出来る関係ではなく、気持ちを“忖度”して動いているため、あとから橋下さんが正反対の発言をすることも多い。そのため、ますます分かりづらい政党になっています」(維新の党事情通)
結局、維新の党は、「採決」に応じて自民党を助けるのか。
「松野代表などの主流派は、いざとなったら採決に応じるかどうか、党内で多数決を採るつもりです。主流派は40人いるから数では負けない。ただ、数人は造反して、採決に出席するでしょう」(政界関係者)
維新の党は、自民党に通じている議員を追放した方がすっきりするのではないか。
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