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チャチな2本のアーチに765億円(左・有識者会議が示した模型)/(C)日刊ゲンダイ
デタラメ「新国立」 総工費・アーチ代・修繕費で5千億円超も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161558
2015年7月9日 日刊ゲンダイ
7日、2520億円まで膨れ上がった新国立競技場の整備費の内訳が、日本スポーツ振興センター(JSC)の有識者会議で初めて明らかにされた。“ドンブリ勘定”といわれていたが、まさかここまでデタラメのオンパレードとは、誰も思っていなかったのではないか。
この日の有識者会議は、遠藤五輪相や森元首相らメンバー12人が出席。デザイン案を決めた建築家の安藤忠雄氏は欠席した。
腰を抜かしたのは、整備費が当初の倍近い2520億円に膨れ上がったことがシャンシャンで決まった一方、国民の納得を得られるような説明が一切なかったことだ。
ハッキリ分かったことは3つ。(1)大会後に開閉式屋根の設置などで追加費用が260億円以上かかる(2)大規模修繕費が当初試算の656億円から1046億円に増える(3)3億3000万円と見込んでいた大会後の年間収支が10分の1の3800万円の黒字に落ち込む─―。税金を払う国民にはマイナスしかないのに、森元首相に至っては「私は極めて妥当な値段だと思う。大事な視点を忘れて(反対の)論陣を張るマスコミはおかしい」と責任転嫁していた。
百歩譲って、JSCや有識者が“妥当な値段”の根拠を示したならいいが、ウサンくささだけが際立った。その最たるものが「キールアーチ」と呼ばれる弓形の巨大な2本の柱の値段だ。当初計画より900億円高くなった理由を、政府関係者は「消費増税と建設資材の高騰」と説明してきたが、そのうちの765億円が「キールアーチ」の値段と認めたのだ。
建築エコノミストの森山高至氏が言う。
「ザハ・ハディド氏がデザインした『キールアーチ』は全長370メートルあり、東京スカイツリーの半分ほどの大きさに匹敵します。しかも、新国立の建設現場は渋谷川の流れていた湿地帯。地盤をどれだけ掘ればアーチがしっかり固定するか分からないし、そのためにクレーンが何台必要なのかも不明です。ですから本当に765億円で収まるかも分かりません。場合によって2倍、3倍と膨れ上がる可能性があると考えています」
ベラボーなアーチの建設費について、JSC幹部らは「特殊性」を繰り返したが、巨大な2本の弓を現場で曲げて溶接する難易度の高い工事ができるゼネコンが日本にいくつもないことは、百も承知だったはず。新国立の工事を受注したのは竹中工務店と大成建設の2社だが、マトモに競争原理が働かなかったことは容易に想像できるのだ。
“アーチ代”が今の3倍に膨らめば2295億円。これにスタンド代1570億円が加わり、大規模修繕費1000億円、開閉式屋根の設置台が加われば、アッという間に5000億円を突破してしまう。
スポーツ評論家の玉木正之氏が言う。
「深刻なのは新国立の設計図が未完成なことです。キールアーチだけでなく、建設物を載せる大きく平らな土台を造るのにいくら必要かの詳細な費用も分かっていません。総工費が増えれば大規模修繕費や維持費もかさむ。2520億円は始まりであって、これからまだまだ雪ダルマ式に膨れ上がる恐れがあります」
その尻をぬぐうのが国民であっていいわけがない。JSCと有識者会議、安倍政権の面々にはデタラメを徹底的に吐かさなければダメだ。
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