9. 日高見連邦共和国 2015年7月09日 19:15:22
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『公明党本部』へ、楢葉町避難解除における高木経産副大臣の発言に関して、抗議のお電話をかけたその内容。 担当として繋がったのは、年のころ50代後半と思われる、少しダミ声のオジサンでした。私『高木副大臣の発言に関して抗議させて頂きます』 オジサン『抗議とは?』 私『放射線を安心と思うのは心の問題だ、と発言した件です』 オジサン『それは何処で聞きましたか?』 私『ネット、新聞で発言の全文を確認してます』 オジサン『その部分だけを切り取って批判されてもね・・・』 (もうこの時点で、オジサンは明らかにイラついてきたのがはっきり分かる) 私『私は発言を全文、通しで読みましたが、それで当該部分のご発言は看過できませんが』 オジサン『どこがですか?』(もう明らかに不満そうな声) 私『いやいや(苦笑い)。読んで字の如く、放射能に不要な不安を語ってんじゃねーよ、と聞こえちゃいますが?』 オジサン『だから、一部分の発言だけを切り取られてもねぇ〜』 私『放射能による実害と、避難住民の不安と、その両方を取り除くのが政治の仕事でしょ? 少なくとも高木さんの発言に、葛藤や配慮があるとは到底読み取れないんですが?』 オジサン『・・・』(電話切ったか?と思うような長い沈黙) 私『そういう配慮の無い発言は・・・思わず本音が出たのかどうかは分かりませんが・・・ 高木さんにとっても、公明党さんにとっても、決して“良い事”だとは思いませんから、こうやってお電話してるんです』 オジサン『・・・』(少し身じろぎするよう雰囲気) 私『第一、避難解除は“時期尚早”だと私は思うんですが、どのような合理的判断のもとに 下された決断なんでしょうか?』 オジサン『いつまでも避難者が、不自由な避難生活を強いられて言い訳がないでしょう? 安全が確認された地域に住民を戻すのは当然でしょう』 私『そういう一般論を聞いてるのではありません。どういう判断基準で、例えば今回の 楢葉町の避難解除が決定されたのか、その客観的な判断基準の有無をお聞きしてるのです』 オジサン『有識者、原子力規制委員会が・・・そう、F1事故前の形だけの規制委員会ではない しっかりした新しい組織が、しかるべき判断の元で合理的判断を下したのです』 (オジサンはかなり勉強してる風で、私が最初想像してた以上のご返答を下さいます。 とても嬉しい反面結局はオジサンは何も“具体的な事”を何一つ言っていない事に、 多分本人は気づいていない) 私『では聞きます。溶け落ちた核燃料が、いまなお、どんな状態で、何処にあるのか分かっていませんよね? F1の施設も、雨風しのぐ囲いで覆われてるだけで、封鎖されてるなんてとても言えない現状でしょう? これが、いつ、どんな形で“最悪の事態”を招き、周囲の環境にどのような影響を与えるのか、 どのような具体的な想定を立てているのかをお聞きしたいです』 オジサン『原子力規制委員会の専門家が、しっかりとした学術的見地の元で総合的に判断したんです。 それとデブリ(溶け落ちた核燃料と私が言ったのを勝手に言い替えるオジサン)ですか、 それがどういう状態であるかは当然、確認しようと努めております』 (その喋り方と、“立て板に水”の説明に、私も少しイラッとする(笑)) 私『それ全然具体的じゃないですよね?例えば、溶け落ちた核燃料(意地でもデブリとは言わない!)が 何時になったらどこにあるのか判明するのか、目途ってあるんですか?どうですか?』 オジサン『・・・』 私『それと、溶け落ちた核燃料が地殻に達し、地下水と接触し、破滅的な事態が起こらないと誰が保障してくれるんですか!?』 オジサン『デブリが環境中で再臨界するようなことは断じてありません』 私『貴方、失礼ですが核物理学者さんなんですか?それと、私は、溶け落ちた核燃料が 地下水と接触し、“水蒸気爆発”を起すことを危惧するって言ったんですよ? “水素爆発”でもないですよ?熱せられた地下水が、爆発的に水蒸気化して、 破滅的な爆発現象を起せば、どのような影響が周辺環境に及ぶのか、そういう “最悪の事態”を想定しているんですか、そうですか、って問うているです』 オジサン『当然してるでしょう。その上で予想される放射線量などを総合的に勘案して判断した結果です』 私『それ本気で言ってますか?水蒸気爆発が発生して、楢葉あたりが“無事安全”だとはとても思えませんが』 オジサン『現実に被災者は生活してるんです。最悪の予想だけでは誰も救われません。 現状では放射線は封じ込められています。その現実を踏まえて、住民の意見も聞いて、 現実的な選択をすることこそが大事だとは思いませんか?それは、再稼働する他の原発にも言える事です』 私『私に“思いませんか”って問われたって、“思いません”って言うだけです。 それと、今仰った“他の原発の再稼働”、貴方が言われたのでそこに喰いつかせて もらいますが、フクイチの事故収束と真の事故原因も究明されていないのに、 国内の原発の再稼働を急ぐというのはあまりにも拙速であると言わざるを得ません』 オジサン『原子規制委員会が、新しい安全基準において科学技術的見地から判断した結果です。 実際、3.11の地震でも、フクイチ以外の原発では配管断絶という事態も起こっていません』 私『そりゃそーでしょ!各原発での振動エネルギーが全く違うんですから! フクイチが何ガルで、フクニや女浜が何ガルだったか、言ってみてくださいよ! さらに柏崎刈羽原発ではさらに強烈な振動に襲われています。稼働を急ぐ各原発 はいったい何ガルまで耐えられるんですか?その際配管が無事であると誰が断言できるんですか?』 オジサン『フクイチの事故原因は、冷却電源喪失です。その教訓を受けて審査をしてるのです』 私『質問には答えない(小さな声で)・・・、まあいいです。繰り返しますが、フクイチ の事故で、津波が来る前に“冷却配管”が無事だったかドーか、何の結論も出されていないでしょう? 私は、地震の衝撃で冷却配管が破滅的な破壊に至ったと思っているし、その最悪の想定 の上で原発再稼働とその安全審査をすべきだと考えるのですが、如何ですか?』 オジサン『地震で(フクイチ以外の)原発の冷却配管は無事だった、これが客観的事実です。 そして、専門家が専門的見地から総合的に判断して、冷却配管は無事だった、事故の 原因は冷却電源喪失だった、というのが合理的に想定される現時点での結論です』 私『つまりはすべて“想定”であり、結局は事実は藪の中、その上で原発再稼働を急ぎ 次また破滅的な事故が起こったら“想定外”という言葉をまた繰り返すのを擁護するのが 公明党さんのお立場ですか?』 オジサン『それは極論、暴論でしょう。国を治める責任ある立場からの現実的判断です』 私『ご主張は分かりました。それじゃまるで自民党と変わらないですよね。 話しを戻しますが、楢葉村の避難解除、報道を見ると不安や異論を語る住人も多く、 だからこそ。高木さんのあのような発言に繋がったと思うのですが?』 オジサン『早く故郷に帰りたい、と望む住民が居ることも間違いまりません。 また、避難者の生活保障などは税金が投入されてます。ご存知でしょう? 避難者からは“いつまでこんな生活が続くんだ”という声もあります』 私『だからって、避難者への補助を切り、帰郷する住民への保護を厚くし、 半ば強制的に“帰らざるを得ない状況”に住民を追い込むのは間違いでしょう!? 避難者の各自の意向を最大限尊重し、帰らない者、帰る者、双方にしかるべき 配慮と補償をするのが正しいのではないですか?違いますか?』 オジサン『ご意見としては伺っておきます』 私『安倍政権としてフクイチ事故の“収束宣言”は出してません。それなのに 避難者の帰郷を無理強いするように促すような政策には大反対です。また フクイチの真の事故究明もなされていない時点での拙速な原発再稼働の動き にも大きな危惧とともに反対の意思を強くお伝えします』 オジサン『ご意見として伺います』 私『消費税増税の判断と公明党さんの関わり方、今般の安全保障法制への前のめりの姿勢も含めて、 政権の良心、自民党のストッパーとしての公明党さんの“機能不全”はあきらかです。 私は、公明党支持者でも、創価学会員でもありませんが、安倍政権とのこういう関わり方は、 高木さんご自身にとっても、公明党さん全体にとっても、決して好ましい結果を生まないとご助言させて頂きます。 長い事ありがとうございました』 ・・・と言って電話を切った私。 はい、まあ、聞いての通りです。(笑) このオジサン、かなり自信満々でそれなりに勉強もなされているのでしょうが、 自分が信じいてることを自分の目と頭で理解していないこと、実は自分が 『信じている』のではなくて『信じさせられれいる』という事実にお気づきになっておられない。 公明党に未来はないな、と確信した日です。 あ、あと、『高木陽介事務所(立川)』へは、何度電話しても繋がらないっ! どーなってんの!? |