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2015-07-08 08:42:33
沖縄の翁長知事は、県民の長年の、しかも心からの願いを裏切ろうとしています。裏切ることが、次第に明らかになりつつあります。その裏切りは、「辺野古に基地は造らせない」と繰り返すことで、鮮明になりつつあります。
どういうことか。「辺野古に基地は造らせない」と、一見、公約を守るためにがんばっている姿を見せるなかでも、海上での準備作業は着々と、確実に進んでいることに表れているといえます。既成事実が積み重ねられているのです。
翁長氏はアメリカにまで出かけて、「沖縄県民の『辺野古、ノー』を伝えました。しかし、これも沖縄県民の目をあざむくパフォーマンスだったのではないでしょうか。
事実、安倍政権が進める辺野古の海上準備工事を止める手立てとしては、へのツッパリにもなっていません。海上での作業は日々、確実に進捗(しんちょく)しています。少しも影響を受けていません。
工事を止めるための最強の手は、「埋め立て承認の撤回」です。知事が、沖縄県民の最大の望みである「辺野古断念」を実現する最終の手段は、「埋め立て工事を差し止める」ことです。この一点に全力を注ぐべきです。
ところが、翁長知事は、知事選への立候補公約を発表する時点から一貫して、公約の中に「埋め立て承認の撤回」を盛り込むことを拒んできました。どんなに強く求められても、頑として受け入れませんでした。公約発表時の記者会見で、「なぜ埋め立て承認の撤回を入れないのか」と問われた時は、逆切れして記者の質問にまともに答えず、逃げました。
つい先日7月4日に、菅官房長官と会談した時も、翁長知事は辺野古のことにはまったく触れませんでした。夕食をとりながら2時間余も話し合いをしながら、辺野古には触れない。これこそ翁長氏の裏切りの事実といえます。
翁長氏が知事に当選してから政権側とまともに話し合いの場をもったのが、今年4月5日の菅官房長官との会談でした。この時も、辺野古には触れていません。翁長氏は、菅官房長官が困ることには触れないのです。
菅氏は、もっぱら沖縄へおいしい話をほのめかしていることと思われます。
・那覇空港の第二滑走路建設
・西普天間地区に国際医療拠点建設
・沖縄県本部町へのUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)誘致etc
すでに翁長氏の選挙後援会長は、これらのプロジェクトにいたく感心を寄せています。そして、「相手は、国家権力とも」。つまり、強大な国家権力にまともに立ち向かっても勝てるわけではない。それは沖縄の長い歴史が示している。それなら、「厳しい条件の中でも県民が幸せになる手を考えるのが、沖縄のリーダーの役割り」となります。そのためには、一時期、県民を裏切るように見えても仕方がない。
しかし、菅原文太は、「弾はまだ一発、残っとるがよ」と訴えました。昨年11月1日に行われた1万人沖縄県民集会に病をおして参加し、最期の演説で遺言を残したのでした。
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