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「全体主義に傾きつつある、この傾向がもっとはっきり出た時にはもう遅い」中村文則さん
http://www.asyura2.com/15/senkyo188/msg/232.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 07 日 19:50:05: igsppGRN/E9PQ
 

「全体主義に傾きつつある、この傾向がもっとはっきり出た時にはもう遅い」中村文則さん
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-12047157564.html
July 06, 2015 かばさわ 洋平


「作家は時代に向き合い、自らの社会的立場を表明すべきではないか」


芥川賞、大江健三郎賞を受賞し、作品の多くが翻訳されて海外でも評価の高い作家の中村文則さんはいまの日本社会が全体主義の方向に傾きつつあるのではないかと危機感を語ってます。多様性を愛することの大事さを小説を通して伝えたいと語ってます。手遅れになる前にしっかり一人一人が向き合いたいところです。



赤旗7/6


僕は今の日本の流れに危機感を持っています。秘密保護法制定、集団的自衛権行使容認の強行など、全体主義の方向に傾きつつあるのではないか。この傾向がもっとはっきり出てきた時にはもう遅い。誰も聞く耳を持たなくなる。


第2次世界大戦前から敗戦までの17年間に日本の政権は17回変わりました。でも戦争を止めることができなかった。仮に安倍首相を信用したとしても、その次は信用できるのか、その次は?と問いたい。一度システムができあがると止められなくなるんじゃないか。


中略


ネット右翼の主張などに見られるような全体主義的快楽は非常に危険です。「国家万歳」と叫んで、自分で考えることを放棄し、熱狂に身を置けば気持ちいいかもしれない。でもこの気持ちよさにおぼれてはいけない。


ナチスに反対したドイツのマルティン・ニーメーラー牧師の言葉がありますね。「ナチスが最初共産主義者を攻撃した時、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。社会主義者が牢獄に入れられた時、私は声をあげなかった。私は社会主義者ではなかったから」そして最後に自分たちが攻撃された時には全てが遅すぎた、と。今ならまだ遅くない。


僕がデビュー以来、小説を通して伝えたかったのは、「全ての多様性を愛する」ということです。全体主義と戦争は、私たち一人一人の貴重な人生を侵食する、多様性とは正反対のものです。



 

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