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安保改定を目指す岸信介をアメリカはどう見たか:吉田茂氏の恥ずべき従米構造から脱却できる基礎を用意した岸信介氏
http://www.asyura2.com/15/senkyo188/msg/228.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 7 月 07 日 17:53:19: Mo7ApAlflbQ6s
 


『ニューズウィーク日本版』2015−6・30
P.70

「安保改定を目指す岸信介をアメリカはどう見たか

1957年6月24日号
「戦時中は経済の帝王であり、今や日本国総理となった岸信介はアメリカから熱烈な歓迎を受けた」


1957年6月、日本の総理大臣としてこの演台に立った私の祖父、岸信介は、次のように述べて演説を始めました。『日本が、世界の自由主義国と提携しているのも、民主主義の原則と理想を確信しているからであります』」

 安倍晋三首相は、4月に行われたアメリカでの議会演説をこう切り出した。「希望の同盟へ」と題したこの演説の中で安倍は、戦後のアメリカのリーダーシップに感謝するとともに日米同盟のさらなる強化を訴え、出席した上下両院議員から拍手と喝采を受けた。

 57年6月24日号のニューズウィークは、当時首相だった岸の訪米について特集した。第二次大戦で敵国だった日本からの客人について、特集記事は冒頭でこう書いている。「極東から来たこの笑顔の指導者にとって、積年の野望をかなえた瞬間だった。(中略)戦時中は経済の帝王であり、今や日本国総理となった岸信介は、アメリカから熱烈な歓迎を受けた。日本帝国を戦争で破り、民主的憲法の下で復興を助けたその国から」。

 敗戦国である日本は52年に独立を回復した後、55年に高度経済成長期に突入し、56年には国連への加盟を実現。岸はこの訪米時、旧日米安全保障条約の改定を目指していた。51年に締結された旧日米安保条約では在日米軍に日本防衛義務はなく、他方で米軍が日本国民に武力行使できる「内乱条項」を含んでいたため、日本にとって不平等条約と見られていた。

ニューズウィークは、岸がアイゼンハワー大統領との会談に持ち込むとみられる議題― つまり、当時の日米関係の懸案事項についてこう分析していた。まず筆頭に安保改定交渉があり、次に沖縄の施政権について日本の影響力の拡大、アメリカが求める自衛隊増強についての日本のジレンマ、対中貿易制限の撤廃、と続く。同時に、記事は岸の真の目的はむしろ、「日米間の友好と協力関係が、永遠に保障される」ように交渉することだ、とも書いている。

 ただアメリカにとって、岸は必ずしも素直に歓待できる友人ではなかった。記事は、戦時中は東條内閣で商工大臣職にあり、A級戦犯被疑者として拘留された岸が「極東政策のキーマン」になったのは「大きな皮肉だ」と記している。

 アイゼンハワーがその岸をゴルフに招くなど厚遇したのは、反共の防波堤に成長させた日本を死守する必要があつたからだ。訪米前にも「日米を引き裂こうとする共産主義」の脅威を強調していた岸は、アメリカにとって「日本を経済的に健全、かつ政治的に友好的にしておくために最適だと信じる人物」でもあった。

 岸は安保闘争を押し切って60年に条約を改定、内閣稔辞職に追い込まれた。岸の趣味の1つは孫と遊ぶことだったそうだ。その孫の1人である安倍が目指すのは、新たな安保法案による集団的自衛権の行使容認で日米関係を「対等」にすること。岸の安保条約は日米関係をより対等に近づけたとも、日本の対米従属関係を固定化したとも言える。安倍の安保法案は、日米関係をさらに対等なものにする第一歩なのか、あるいは新たな従属関係の始まりなのか。」


 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国 2015年7月07日 18:07:01 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>日米関係をさらに対等なものにする第一歩なのか、あるいは新たな従属関係の始まりなのか

“地位協定”にひとっ言も触れられない奴(⇒安倍シンゾー)に何を期待せよと!?(怒)


2. 2015年7月07日 19:17:26 : lJ6muSbUzw
戦犯同士の岸信介と正力松太郎の「絆」は深い。彼らがA級戦犯のレッテルの是非については率直に言ってわからないが、安倍晋三(岸の孫)と読売、日テレの絆の深さは「戦犯仲間」。
第一次安倍政権は読売Gから辛辣な扱いだった。
理由はアメリカに安倍が対峙していたから。彼は反省をして第二次安倍政権は親米を積極的に進めている、只それだけ。
岸信介退陣は表向きは「樺美智子さん」の死亡を受けて安保闘争に火をつけたことになっているが(安保で国会議事堂を安保反対の人々が10万人規模で取り囲んだ) 当時は戦争で悲惨な経験を受けた人々がアメリカの「ベトナム戦争」の協賛行動を行う岸信介を(売国奴として)阻止したからだと思う。結果、日本はベトナムと戦うことはなかった。
今の(売国奴)とは意味が180度違う。

3. 2015年7月07日 20:25:46 : J8MtcHXDKo
 岸の安保改定で日本が一方的に安保を破棄できるようにしたこと自体は評価できるし、親米企業、右翼(多分CIAも)が安保闘争に資金を出した事実は、ある程度、岸が民族派であった証なのだろうが、安倍はその性格からみて、裏の顔をもっている民族派である可能性は0だ。到底ありえない。心理学的にもそうだろう。安倍は生粋の従米売国奴だ。

4. 2015年7月07日 20:45:20 : 5NSSkryqjY
どう考えたって吉田茂>>>岸>>>>>安倍
ぐらいの差で吉田茂

戦後処理をもし岸がやってたらアメリカに負けてよかったとは、
決して思わなかった戦後になってたろうし、戦後の間にも多くの血が
流されてたに違いない。


5. むやうのすけ 2015年7月07日 20:57:33 : ltsuShGwyUDcQ : vyAYdPyf7O
「吉田茂氏の恥ずべき従米構造から脱却できる基礎を用意した岸信介」???筋金入りの反共主義者に対して随分な持ち上げようだが、「あっしら」の立ち位置がよくわかるような見出しではある。ともかく、「従米構造から脱却」どころか、岸信介の孫において、軍事面でも従米構造が完成されようとしているのが現実だ。

6. 2015年7月07日 23:23:01 : wPAs8CRB32
>>4は麻生か?

7. 2015年7月08日 11:07:54 : K82udN0Bxg

日本の大手企業の大半は満州創業

この事実は、実は、第二次世界大戦の戦勝国は満州であることを物語る

満州企業は、今や日本に確固たる地位を築き、官僚の天下りを受け入れることで、事実上行政を

支配している

それを進めたのが岸信介で、経団連は満州国の分体である中華人民共和国への資金注入を途切らせる

ことはなかった

しかし経団連(元岸信介の私兵)は、今はもう安倍一族の郎党ではない

日本という形骸の実体である官僚組織と経団連、、、日本をとりもろすとは、お爺ちゃんの子分を

再び安倍一族の子分に戻すこと=現在の経団連の支配者(中華人民共和国)を倒すこと


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