9. 2015年7月07日 00:39:40
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サッカー=人気高まる女子W杯、「フェアプレー」続くか 2015年 07月 6日 10:47 JST ・http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKCN0PG03G20150706&channelName=sportsNews#a=1 1 of 1[Full Size] [エドモントン 2日 ロイター] - ペナルティエリア内でダイブしたり、小さなファウルを受けた後にピッチ上を転げ回る選手たちの姿にうんざりしていたサッカーファンにとって、女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会は一服の清涼剤となった。昨年にブラジル開催された男子W杯では、ウルグアイ代表ルイス・スアレスのかみつき行為は極端な例だとしても、選手が審判の目を欺こうとする反スポーツマンシップ的な行為がいくつも見られた。 今回の女子W杯は、完全にではないにせよ、そうした反則すれすれの行為や芝居じみた行為は概ねなかった。 体を激しくぶつける競り合いや、判定をめぐる議論、選手が「あまりに簡単に倒れ込む」ケースは今大会でもあったが、男子の試合でしばしば見られるような首をかしげたくなる行為と比べれば、取るに足りないものばかりだった。 国際サッカー連盟(FIFA)は準決勝の前、決勝トーナメントで調査対象となった「ダイブ行為」は2件だけだったとし、1試合当たりのファウル数はブラジルW杯の約3分の2だとしていた。 1試合当たりのイエローカードの数は、男子W杯が2.8枚、女子が2.1枚(2日時点)とほとんど差はない。しかし、その数はスポーツマンシップをめぐる男女間の大きな隔たりを真に映し出してはいない。 <スポーツマンシップ> 女子の米国代表GKとして通算173試合に出場したブリアナ・スカリー氏は、女子の試合の方が不正行為が少ないことは間違いないと話す。 1999年のW杯米国大会の優勝メンバーでもあるスカリーさんは、その理由の1つとして、女子サッカーは注目を集める大会がまだ限られているため、選手は才能を発揮することだけに集中しているからだと説明する。 FIFA女子サッカー理事長のタチアナ・ヘイニ氏も同じ意見だ。「彼女たちは試合を楽しみ、ここ(W杯)にいることを楽しんでいる」と語る同氏は、メディアやファンからの注目が低いことが、女子サッカーにスポーツマンシップが残されている要因だと指摘する。 「ここから戻れば彼女たちの日常生活は違う。それほど多くの観客の前でプレーすることはなく、稼ぎもそれほどではない。それが影響しているのだと思う」と同氏は語った。 <勝利至上主義> しかし、女子サッカーも変わりつつある。 今大会の決勝トーナメントでは、テレビでの視聴者数が大幅に増加した。それに伴ってマスコミ報道も増え、今後はスポンサー契約の増加などにもつながるとみられる。 欧州やアジア、北米の女子リーグは注目を集め始めており、パリ・サンジェルマン(PSG)やバイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティなど欧州の一部ビッグクラブは女子チームにも力を入れている。 スイス代表チームや同国国内リーグでプレーした経験を持つヘイニ氏は、女子サッカー界に吹くそうした追い風が、スポーツマンシップと対極にある「ゲームズマンシップ(勝利至上主義)」につながっていく可能性を懸念する。 確かにスポーツ界では、アマチュアやセミプロから高額報酬のプロ化に移行する際、好ましくない副作用が出る例は枚挙にいとまがない。 「そうならないことを願う」。スカリー氏はロイターの取材にこう語り、「(スポーツマンシップは)女子の試合の真骨頂だと思う。変化が起きているようには見えない」と付け加えた。 (原文:Simon Evans、翻訳:宮井伸明、編集:伊藤典子) ・http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPKCN0PG03G20150706?feedType=RSS&feedName=sportsNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPSportsNews+%28News+%2F+JP+%2F+Sports+News%29&sp=true |