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10年後、「貧乏人は戦地に行け!」が待っている
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2015/07/12/post-167.html
サンデー毎日 2015年7月12日号
牧太郎の青い空白い雲 連載528
前回紹介した、安倍さんの熱烈な(若者らしき)ファンからの「20年後、お前は生きているのか? (これからのことは)20年後、確実に生きている20代から40代の連中が判断し、決めることなんだ。その連中が、責任を持って支持した安倍さんの行動なんだから、もう年寄りの出る幕じゃない」とのメール。寂しく思っている。
確かに、老い先短い。
20年、生きられるか自信がない。しかし、あと10年は生きていると思う。そのくらい生きても、バチは当たらないと思う。
でも、 その「2025年の日本」を想像すると......「寂しい」なんて悠長なことは言っていられない。もし日本の若者が、安倍さんを信じていったら、大変なことになっている。
× × ×
当方が80歳を迎える2025年。当方を「年寄り!」と面罵(めんば)するメールの主が30代から50代を迎える2025年。どんなことが起こっているか。
間違いなく言えることは、約800万人の団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者になっていることだ。 "後期組"は2179万人。前期高齢者の1479万人を見事、逆転している。
「高齢者の高齢化」が深刻な問題になっている。
この頃の人口は1億2066万人。現役世代(20歳から64歳)6559万人が、(前期プラス後期の)3658万人の高齢者を支えることになる。
そんなことが、現実に可能なのか?
支える現役世代の平均所得は、リクルートワークス研究所の試算では299・1万円。現在の355・4万円から、10年間に56・3万円も減っている。平均月収25万円程度で、税金を取られ、社会保険料を差し引かれ、まともな暮らしができるのか。
この所得水準はいまの韓国を下回る。それが、10年後の現実である。
いま日本人は、不安で不安で堪(たま)らないはずである。悲鳴が聞こえてきて当たり前だ。
だが、年寄りも若者も何も言わない。実は、恐るべき不安を抱えながら、それを口に出すのが怖いのだ。
言葉にするのをためらわせる「不安の団塊」が存在するのだ。
× × ×
「青い空白い雲」523回(6月7日号)の「安倍さんの"甘言蜜語"に騙(だま)されたい!の奇妙な心理」で、深刻な国の借金について書いた。「国の借金は1981年度に100兆円を超えた。2000年に19年近くかかって500兆円を突破した。1000兆円を超えたのは、その13年後......2000兆円に達するのは......現実を見たくない! それが、日本人が"甘言蜜語"に逃げる理由である」と。
「年寄りは黙れ!」と主張する「若者らしき人物」も薄々、「日本の沈没」に気づいている。その「不安の団塊」が怖くて怖くて仕方がないのだろう。
だから嘘(うそ)でもいいから、良い情報に囲まれたい。
安倍さんの"甘言蜜語"に騙されたい。
× × ×
株高なんて幻想だ。日本の借金が限界を迎えると、多分、政府は大増税の道を選ぶだろう。
「マイナンバー導入」は、大増税(財産税導入)を意図する戦略である。でも大増税で、日本は立ち直るだろうか?
それが出来なければ「ハイパーインフレ→徳政令」の道まで模索する。戦争直後、日本人は預金封鎖を経験している。国債は紙切れになるだろう。国家が「借金踏み倒し」をする。そんなことが、現実になるかもしれない。
× × ×
そんな時、若者を奮い立たせる言葉は、「貧乏人は、お国のために、戦地に向かおう!」である。
財政が破綻すると、国家には、戦争しか逃げる道がなくなる。それでも、日本の若者は、安倍さんを信じるというのか?
若者よ! 「年寄り」とともに平和と繁栄のため、連帯しようじゃないか。
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