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(回答先: また“マスコミ恫喝” 懲りない自民・大西議員のアタマの中(日刊ゲンダイ) 投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 01 日 16:00:05)
報道圧力:大西議員発言詳報「マスコミが第3の権力?」
毎日新聞 2015年06月30日 22時54分(最終更新 06月30日 23時48分)
自民党若手議員の勉強会での発言を巡り、党執行部から処分を受けた、自民党の大西英男衆院議員が30日、国会内で記者団に語った内容は次の通り。
◇
常にマスコミはつまみ食いをする。都合のいいところだけ編集して、そして、まったく本人の意図と違うような報道の仕方が、極めて多い。最初に申し上げるが、私は一言も「政治家や党が財界に圧力をかけて、マスコミをこらしめろ」なんてことは一言も言ってない。それがいまそういう報道をされている。そんなことはない。私が言わんとしたことは、政治家や政党がそういう言論の自由を抑圧するようなことを言ってはいけないということをはっきり言ってる。あの(懇話会の)中で。
しかし百田(尚樹)先生が講師だから、こういったマスコミの一部の、例えば朝日新聞の従軍慰安婦の捏造(ねつぞう)記事。あれが世界をめぐって、日本の名誉や信頼がどれだけ傷つけられたかわからない。
あるいは、いまの安保法制についてまったく事実無根の、戦争に導く、あるいは徴兵制(に移行するかのような報道)。まったく関係ないじゃないか、日本が戦争に巻き込まれないための抑止力を高めようとしているのに。そう(批判的に)報道している一部マスコミがある。こういうことを懲らしめなければいけないんじゃないか。マスコミのやりたい放題じゃないか。そういうことで、「何かいいお知恵はありませんか」と、百田先生におたずねした。勉強会の中で。
そしてまた問題があるというところだけどこかのテレビが報道しかねないから、私はあえて言わないですけど。そういうことですよ。真意は。
−−代議士の口から、広告料をなくしたほうがいいという規制をするための発言はなかったのですか。
自由主義世界で、資本主義社会で、広告料なくすなんてことができるのか。だから、広告を出す企業は、自らの信念と良識に基づいて選択をしなさいというのが、私の気持ちです。日本の国を過てるような、そういった誤った報道をするようなマスコミに対して、私は、広告なんかを自粛すべきではないかなとは個人的には思います。
だけど政治家として、政治権力を使うとか、政党の力でそういうことをやるというのは、民主主義の根底を揺るがすことです。言論の自由や、表現の自由っていうのは、民主主義の根幹です。
−−与党の国会議員がそういった発言をすることによって、メディア規制につながってしまうという懸念はありませんか。
それは、今の安保法制に対する論議と同じ。まったくそんな考えはない。そんなことがいまの日本国憲法の中でできるのか。マスコミ規制だとか表現の自由を規制するなんてこと、できるはずがない。ましてや日本国憲法を変えようと言ったら、国民の支持が得られるはずない。そんな道なんか我々はまったく考えてない。
自由民主党ですから。自由な言論、民主的な政治制度。それによって、国民の幸せを追求していこうというのがわが自由民主党ですから。マスコミ規制をするとか、言論の弾圧をするというのは、絶対にあり得ないことです。
−−結果的に木原稔自民党青年局長が更迭され、大西氏を含む3人が厳重注意処分を受けた結果はどのように考えますか。
今、安保法制、日本の将来にとって大事な法律が審議されている。この安保法制にまったく関係のない、党内の私的な有志の集まりの勉強会での発言について、事実無根の発言、表明すらされている。野党が、それを党利党略に使っていることは事実だ。しかし我々が、ここでそれを主張しても、野党の固い石頭には通じないでしょう。私どもは自ら退くところは退いて、安倍晋三首相や多くの関係者が心血を注いで、この問題にあたっている。そういう方にご迷惑をかけないように、それぞれが責任をとったということだ。
−−大西氏が勉強会で発言したことは、特段問題があったとは思わないということですか。
問題はあったとは思いませんが、我々政治家としてこういう誤解、曲解を与えるような発言、こうやって皆さんに説明しなければわかってもらえないような発言は、今後、慎んでいかなければいけないという反省はしてます。
あなたたちは勝手なところだけ自分たちの思いでつまみ上げて、そして自分たちの考えで記事を捏造することが、皆さんすべてではないが、そういう方々もいる。そういう新聞もあるので、私どもはどんな角度から皆さんが追及しようとも、あるいは曲解しようとも、誤解を与えないように、これから気をつけていかなければいけないと思っている。
−−報道各社は、大西氏が「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番だ。我々政治家には言えない、まして安倍首相は言えない、文化人、民間人が経団連に働きかけてほしい」と言ったと報道している。働きかけてほしいというのは、圧力をかけるように要請しているということではないですか。
よく私の表現を聞いてほしいと思うが、百田先生に質問をしている。そういう方法もあるんじゃないですかということをおたずねしている。ですから、私どもは、「マスコミを懲らしめる」という、その発言はちょっと穏当を欠いてました。しかし、私たちも腹が煮えたぎってるんですよ。それは日本の名誉を陥れ、日本の信頼を傷つけた朝日新聞の捏造記事。これに対して、朝日新聞は社会的責任を何もとってないじゃないですか。こんなことが許されるんですか。
それによって世界の皆さん、皆さんの子供たちの中で、留学している子供たちが、「おい、従軍慰安婦」。「女性差別の日本人」と言って、学校でいじめにあっている。アメリカやその他で。
私どもが聞いているのは、朝日の記者も海外特派員の中でそうやっていじめにあった子供がいたということも聞いてます。そういうことが許されていいんですか。マスコミだけが第3の権力? 第1の権力? 何も問われない、言論の自由という美名のもとで。そういうことでは、日本の国を過つし、日本国民の尊厳、名誉が汚されると思うんです。
私はそれについて申し上げたわけでございまして、私はきわめて民主主義的な考え方をもってます。言論の自由、表現の自由、そして、多くのマスコミの人たちがそれぞれの、自分たちの思想信条をどのように語ろうと、それは自由です。それが民主主義社会の根本ではないですか。それについて、否定するような発言は一言もしてません。それはよく報道してください。
−−批判されるのは自由だと思いますが、経団連を使って圧力をかけることに言及されてるということは、言論弾圧をされようとしているのではないですか。
そんなことはありません。例えば皆さんなんで給料もらっているのか。それは広告料でしょう。そして新聞は購読料でしょう。だから国民の信頼を得なければいけません。だから、マスコミにきちっと、マスコミをしっかりと、その意義に基づいて、あるいは民主主義的な原点に返ってやるのであれば、スポンサーも大事にしなければいけません。
そして視聴者もあるいは購読者も大事にしなきゃいけない。それらの信頼を勝ち得ていかなければいけないのではないですか。お互いです。私も政治家として、選挙で選ばれてきてるんですから。
あなたたちの生まれる前、私は28歳から政治の世界に飛び込んで、地方議会40年余。国会にようやく66歳で当選しました。そうした中で私も、信なくば立たず。私を支えてくれる、あるいは国民の信頼を得られなければ、我々政治家は働いていくことができないんです。
私の事務所やブログを含めて、多くの人たちが「頑張れ」と「よく言ってくれた」と、そういう激励の声が多い。ブログみてください。私の。全部今言ったことが書いてあります。昨日、今日のことはないんです。もうブログを書き続けて、毎晩。遅くまでかかって大変ですが。これだけは、私は有権者への責任だと思うから、義務と責任だと思うから、書き続けてますから。その中に一言も、民主主義を冒とくするような言葉はないはずです。
たまたま、あの発言の前日のブログには、沖縄のことについても触れています。いまだから沖縄の皆さんとの悲しみを、苦しみを共有しなければいけないのです。我々の本土が。
−−趣旨としては、朝日新聞の報道を考えたときに、あの場でははらわたが煮えくり返ってしまって、思わずああいう言い方をしてしまったが、真意ではないということですか。それとも、ああいった事例を考えたときには、そうすべきだという考えをお持ちですか。
(百田氏の)ご意見をうかがった。勉強会ですから。百田先生を講師としてお招きして、我々がこういった問題についてどういう指針を受けたらいいか。あるいはどういう参考の意見があるか。広くいろいろな方々の意見を聞かなければだめでしょう。それで私たちの政策を固めていくわけだ。
−−意見ではなくて質問だったということですか。
質問です。あくまで。それはよく読んでください。我々は公人ですから。まったくの非公式の会を、ICレコーダーで盗聴したといっても言いすぎでないような形で、それを鬼の首でも取ったように、我々の発言を批判するっていうのは、我々は自由な勉強ができないではないですか。
だけど、我々はこれからは気をつけます。もう皆さんが、壁に耳当てていることを考えて。本音の勉強なんかできない。
−−一部のマスコミを懲らしめるためには、いまでも場合によっては経団連などに働きかけをするのはありうると考えますか。
私はそういう考えはありません。そういう方法もあるでしょう。ですから、百田先生の、文化人のご意見をうかがった。質問したのです。私はそうすべきだというようなことは一言も言ってません。
−−質問だとは思うが、ご自身そういうやり方もあると思ったのですか。
ありません。ありません。ありません。
−−どうしてあの場であえて質問したのですか。
だから、マスコミにとっては何が一番困るんですか。広告料収入が入らないことでしょう。だから、そういう意味では、そういう方法もあるのではないですか、とひとつの方法論として、私はおたずねしたまでです。
−−方法論を考えているんなら、言論の自由を規制しようという考えがあるということではないですか。
だからまったくないんです。日本国憲法の中で言論の自由を規制するなんてことできるはずがないでしょう。そしてまたそんなことはあってはならないことです。お互いに意見をただしあう、戦いあわす中で、あるいはお互いの異なった主張であっても、主張をしあう中で、我々はよりよい明日を作っていこうというのが、議会制民主主義の根本じゃないですか。その時に、私たちの自民党のイデオロギーだけを金科玉条として、あとの意見は抑圧していくというのでは、戦前のファシズムではないですか。そんなことは絶対許されない。
−−懲らしめる気がないのに、なぜ広告料を引き揚げるべきだという選択肢を思いつくのですか。
だから、懲らしめようという気はあるんですよ。
−−あるのですか。
あるのです。一部マスコミですよ。だって社会的制裁を受けてない。朝日新聞はどうしたんですか。日本や日本国民の名誉や信頼を傷つけて、従軍慰安婦で女性を抑圧したというのが広がってるではないですか、世界に。これいいんですか? そんなことで。私はこれはなんらかの国民的な方法を考えてなきゃいけない、それについて、百田先生のご意見をうかがったということです。
−−大西氏の名誉にもかかわるので確認したい。まず、民主主義とか一般論ではなくて、大西氏は、特定の会社名を挙げたが、そういった報道をしている社に対して、経団連を使って広告収入を絶つという方法で懲らしめるというお考えが、前提としてあったのですか、なかったのですか。
ありません。断じてありません。
−−党の処分に対しては、メディアが曲解して書いたことで野党が強く出ていて迷惑をかけるから身を引いたと。それは発言が問題があったとは思わないということですか。
私の発言に誤解や曲解を受ける部分がまったくなかったとは言いません。だから冒頭で言った。私もこれから議会人として、誤解や曲解を受けないように、発言には慎んでいきたいと思っています。そして政党人として、この難局のときに、私たちはあんな発言はない、誤解だ、誤解だと言っても、マスコミの皆さんは許さないではないですか。国会でも許さないではないですか。そういうことで、この大事な安保法制の審議が遅れるということは、日本人の1人としても座視できない。
党の先輩がお考えになった処分であれば、それを慎んで受けよう。早く国会が円滑化してほしいです。本来の日本の平和を守るためにはどうしたらいいかを論議してほしいです。以上です
http://mainichi.jp/select/news/20150701k0000m010128000c.html?fm=mnm
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