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党本部で25日に開かれた勉強会で熱弁をふるう百田氏。声量たっぷりで、非公開でも廊下にダダ漏れだった。向かって左隣は木原氏。今回の失態で1年間の役職停止処分を受けた(撮影/写真部・長谷川唯)
自民若手&百田氏で大炎上 安倍政権さらなる窮地〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150701-00000000-sasahi-pol
週刊朝日 2015年7月10日号
口は災いのもと、だ。
安倍晋三首相と政治信条が近い自民党の若手議員が発足させた勉強会「文化芸術懇話会」(代表・木原稔党青年局長)。国民の支持がなかなか広がらない安全保障法制の重要性を若手からも発信し、政権をバックアップするのが狙いだ。
6月25日の初会合にはゲスト講師として作家の百田尚樹氏(59)が招かれ、37人の議員が出席した。しかし、講演の内容は過激で、国民のさらなる反発を招いてしまった。
集団的自衛権の行使に賛成の百田氏はまず、「政治家は言葉が大切。もっと選んで国民の気持ちに訴えかけてほしい」と助言。スイスを例に「軍隊を持つことは平和を保つことにつながる」と解説した。
戦争放棄などを定めた憲法9条については「白人であるアメリカ人が、黄色人種の日本人を二度と刃向かわせないように作ったもの。改正するのは当然」と持論を展開。さらに政府に批判的な沖縄の地元2紙(沖縄タイムス、琉球新報)について「二つの新聞社はつぶさないといけない」と言い放った。
かたや議員からも「(政府に批判的な)マスコミを懲らしめるには、広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連などに働きかけてほしい」といった言論弾圧を求める発言が出る始末。
ただ、出席議員にマズイという危機感はなく、約1時間の会合は笑いも起こる和やかなムードだったが、翌朝にこの模様がテレビや新聞で報道されると状況は一変した。
「報道が事実なら、誠に遺憾であります」
衆院特別委員会で安倍首相は窮地に立たされ、釈明に追われた。様子を見ていた自民党議員は言う。
「民主党の寺田学氏、辻元清美氏らネチっこい議員の追及を受け、首相はかなりイラついていた。『身内が足を引っ張るな』という心境だったでしょう」
しかし、そもそも今回の会発足は、首相も大歓迎だったという。自らのヤジや憲法学者の「違憲」発言で、政権に逆風が吹き始めていただけに、流れを変える“援軍”と期待したようだ。会の準備段階から、側近の加藤勝信官房副長官や萩生田光一・党総裁特別補佐を派遣するほど入れ込んだ。
さらに「この会にはもう一つ重大な役割があった」と言うのは自民党関係者だ。
「9月に総裁選がありますが、今回の“若手応援団”結成で、首相の無投票再選の流れをつくろうとしたようです。官邸サイドも指示した。対抗馬が出てくると反安倍の勢力が広がり、厄介ですから。5月、党内の別の若手議員が『分厚い保守政治』を目指す勉強会をつくった。首相に批判的な古賀誠元幹事長に近い議員が中心メンバーだけに、官邸は警戒していた。これをつぶす狙いもあったようです」
そもそも問題発言をした百田氏と首相は親しく、対談本まで出している。その百田氏を安倍応援団が講師に招いての“炎上”。それだけに、官邸サイドのオウンゴールともいえる。自民党内からは「若手だけに責任を押しつけるのは気の毒」といった声も漏れる。
安保法制を何としても進めたい、総裁をこれからも続けたい──そんな安倍官邸の思惑が透けて見えた今回の騒動。野党を勢いづかせ、沖縄の反発も強まった。苦境はなお続く。
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