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安保法制案をつぶすことより安保論争をしろと書いた山田孝男−(天木直人氏)
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29th Jun 2015 市村 悦延 · @hellotomhanks
きょう6月29日の毎日新聞「風知草」で山田孝男という記者がとんでもないことを書いている。
「安保論戦は関連法案を通すか、つぶすかの一点に傾き、日本の平和を守るために何をなすべきかという、総合的な討論はない」
こういう書き出しで始まるその論説は、正論の皮を被ったとんでもない安倍擁護だ。
確かにこの国を守るにはどうすればいいかという安全保障政策に関する本質論は重要だ。
しかし、その本質論が与野党の間で議論されてこなかったことが、この国の戦後の政治だった。
そしてそれは今でもできていないし、この国の政治はそれをしようとしない。
長年政治記者をやってきた山田がそれを知らないはずがない。
その本質論がないままに、本質論を決定づけるのが安保法制案だ。
それを強行成立させようと急ぐ安倍政権こそ、批判さるべきである。
この山田孝男という記者は、専門編集委員という大げさな肩書をつけているが、ただの一線を退いた政治記者だ。
政治家に取り入って政局がらみの記事を書いてその存在感を誇示するしか能がない。
ひところは小沢たたきに走り、いまでは小泉に取り入って脱原発を売りにしている。
安倍宴会記者懇の常連に名を連ねていることがバラされたにもかかわらず、恥ずることなくこのような安倍御用記事を書いている。
もはや憲法学者から学生まで、すべての国民が反対している安保法制案は廃案するしかないというのに、毎日の紙面を借りて正論をふりかざして野党をけん制しているのだ。
このような記者を使い続ける毎日新聞もまた、リベラルを装った権力に屈した新聞であるということである。
私の眼をごまかすことはできない。
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