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2015-06-29 08:15:14
翁長知事が、辺野古の埋め立て承認の是非を第三者に検討してもらう「検証委員会」を設置してからほぼ半年、7月上旬にも検証結果が提出される段取りです。この結果を受けて、埋め立て承認を撤回することに期待が集まっています。しかし、翁長知事は本当に承認を撤回するでしょうか。
承認を撤回すれば、安倍政権はただちに提訴するでしょう。菅官房長官は、撤回に備えて準備おさおさ怠りなしのはずです。あくまでも撤回を貫こうとすれば、政府はとてつもない巨額の損害賠償を請求してくるでしょう。
それよりも懸念されるのは、翁長知事自身の政治姿勢です。最初から消えない疑念は、翁長知事にはもともと埋め立て承認を撤回する意志はないのではないか、です。
もしあるのなら、立候補の当初から、公約に「知事に当選したら、埋め立て承認を取り消します」と掲げればよかったはずです。その公約ほど強い「県民の総意」はないはずです。ところが、沖縄の共産党県連をはじめ市民団体の多くが幾度も強く公約に入れるよう求めても、頑として拒否してきました。なぜか。疑問はずっと残されたままです。
沖縄県議会では今月24、25日の両日、各党の代表質問が行われ、社民党や共産党から県政の課題のほか、国会で審議中の「戦争準備法案」についても政治姿勢を問われました。しかし、知事はこれらの質問には自分では答えず、すべて町田優・知事公室長に代理答弁させました。しかもその答弁は、戦争法案に反対するどころか、むしろ事実上容認する内容だったと伝えられています。
県政の直接の課題である高江のヘリパッド建設、宮古・石垣の自衛隊増強などについても直接答弁を避け、代理答弁ですませました。なぜ、自分の所見を表明しないのか。重大な疑問が残ります。
沖縄の知事に寄せる期待は、辺野古の建設阻止だけではありませんよね。安倍政権がコントロールする日本丸は、安保法制など危険な針路へ舵を切りつつあります。それを改めさせようとする良識のある国民の期待も背負ってもらっています。沖縄の知事には、それだけ強い期待が寄せられているのです。
しかし、翁長知事の行動にはどうしてもすっきりしない面が目立ちます。沖縄の県民ばかりでなく、日本国民をも裏切りかねないうさんくささがにおうのです。
まもなく結論が出ます。もし、翁長知事が埋め立て承認を撤回してくれたら、このブログでいわれなき嫌疑をかけたことを謝ります。どうか、謝らされるようになる事態をお願いします。
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