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戦争を売ったのは、安倍首相
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15年06月28日 永田町徒然草
圧倒的な憲法学者・弁護士・知識人等が憲法に違反していると主張しているのに、安倍首相は「今回国会に提出している安保法制は完全に憲法に適合しており、違憲ではない」と、国会の場で言明した。国会に提出されている安保法制を憲法違反と主張している人々は、言うならばわが国の知性を代表する方々である。それを敵に回して完全に憲法に適合していると言明することは、わが国の知性を敵とすると言い放ったのだ。
わが国の腐り切ったマスコミの現状を見ていると、わが国のジャーナリズムはどこに行ったのだと言いたくなる。だが、まだわが国を支配しているのは、理性と知性であり、国民の良識である。またそう信じなければ、夢も希望もないではないか。悪政と戦う者は、国民の良識を信じなければならないし、いつも楽天的でなければならないのだ。
安倍首相が、わが国の理性と良識ある人々を敵に回して「安保法制は完全に憲法に適合しており、違憲ではない」と言ったのは、無知と無恥のなせる業である。無知とは、安倍首相自身に知性がないことである。無恥とは、常に自らの不明に思いを致し、他者から謙虚に学ぼうという姿勢がないことをいう。安倍首相は、ペラペラとよく喋るが、実というものがない。知に対する畏れなど微塵もないのである。
自民党青年局の勉強会における「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番。経団連に働き掛けてほしい」などの妄言が問題となり、谷垣自民党幹事長は木原稔青年局長を更迭した。安倍内閣のマスコミ介入は極めて露骨だが、安倍首相をはじめとする右翼反動の面々は現状にまだ不満らしい。私に言わせれば、わが国のマスコミは完全に安倍内閣の手先になっているといっても過言ではない。
しかし、安倍首相は国民の7割を敵に回して、安保法制を通すために95日間も国会を延長した。彼らはじっと時間が経つのを待っていれば、展望が開けてくると思っているようだが、そうは往かない。いやそうしてはならないのだ。わが国の右翼反動は、無知で無恥だ。この3ヶ月間に必ず大きな失敗を犯すであろう。テニスと同じで敵が打ってくるボールを着実に打ち返しておけば、必ずチャンスはくるのだ。
多くの国民が「安倍首相が何かとんでもないことをやろうとしている」と感じ始めている、と私は見ている。そう、安倍首相はとんでもないことをやろうとしているのだ。だから私は全面戦争だと言っているのだ。しかし、この戦争を仕掛けた張本人は、安倍首相自身なのだ。売られた戦争は、買うしかない。闘うしかない。多くの国民が勇気をもって立ち上がるしかないのだ。現にそうなりつつある。この戦い、必ず勝てる。
今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。
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