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2015-06-26 07:56:13
「未来志向の安倍談話にする」と意気込んだ70年談話ですが、もみくちゃにされて次第に後退、とうとう閣議決定はしない個人的な談話にすることを検討中だそうです。
この談話のために設けた鳴り物入りの有識者懇談会(21世紀構想懇談会)は昨日6月25日に議論を終わり、報告書は7月下旬に首相へ提出する段取りです。
首相談話は当初、談話を閣議決定して8月15日の敗戦の日に麗々しく発表する考えでした。しかし、雲行きがあやしくなってきました。連立与党の公明党からも修正を必要とするような意見が出されると、やっかいだ。
なにしろ、先の大戦で日本がアジア各国を「侵略した」という言葉は使いたくない。「謝罪」もしたくない。
しかし、個人的な談話にしろ、公明党との協議は避けらない。しかも、国会の会期を延長したため、国会中だから野党からも追及されるのは必至です。そうした事情を承知していながら、できるだけ「逃げたい」気持ちになってきたようです。
安倍首相は、初めは憲法改定という正面からの正道を行くつもりでした。しかし、批判が強くなると、憲法解釈を変更するという安易な道に逃げこみました。
TPP(環太平洋経済連携協定)では、「1ミリたりとも譲らない」と約束しながら、今では申し訳に「米だけはがんばる」というパフォーマンスでごまかす方針です。
安倍政治のインチキさ加減は、最初は景気よくドンと打ち出すが、少し批判が強まるとすぐさま横道に逃げ込む情けなさです。
国民の方も安倍流のふわふわしたやり方に不審の目を向け始めました。支持率がじわじわと下がり続けています。
安保法制は、安倍内閣を倒す格好の材料です。会期が延びた分、徹底的に議論できるのだから、野党の力が試されます。これで、安倍政権が勝てば、野党は国民から完全に見放されるでしょう。
その前段の「安倍談話」。野党はどこまで追い込めるか。私たち大衆の力がどれだけ発揮できるか。これから敗戦の日までの時期は、私たちにとっても正念場です。
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